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メニエール病の症状や原因、治療方法とは? 2018.06.18

メニエール病(読み方:めにえーるびょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
森口誠 医師(森口耳鼻咽喉科院長)

メニエール病(めにえーるびょう)とは

難聴や耳鳴りなど耳の症状を伴った、回転性のめまい発作を繰り返し起こす病気です。

引用:いいむら耳鼻咽喉科
http://iimura-jibika.jp/symptoms/%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%97%85

森口誠 医師(森口耳鼻咽喉科院長)監修ドクターのコメント
メニエール病は仕事やストレスが病気の引き金になるため、 真面目な性格で、忙しく働いている若い人に多くなる傾向があります。めまいが起こる頻度は人それぞれで、多忙でストレス管理ができていない人は頻繁にめまいを起こす一方、数年間めまいが起きない人もいます。また、一度メニエール病になると、耳石がはがれて三半規管に入り込み回転性のめまいを引き起こす「良性発作性頭位めまい症」になりやすくなります。

メニエール病の症状

ぐるぐる回る激しいめまいが特徴です。また、耳の聴こえが日によって変わり、めまいが起こる前に耳が詰まってきたり、耳鳴りが起こります。吐き気や嘔吐、めまいは30分間から数時間続く場合があります。
めまいの起こる間隔は、毎日のように起こす人から、数週間から数年に一度の人まで様々です。
めまいが軽い時は、ふらつき感や物が流れる感じがします。

引用:いいむら耳鼻咽喉科
http://iimura-jibika.jp/symptoms/%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%97%85

森口誠 医師(森口耳鼻咽喉科院長)監修ドクターのコメント
メニエール病のめまいが起こるタイミングは気圧が関係していると考えられていて、低気圧が接近してだんだん天気が悪くなるときにめまいを起こす患者さんが多いです。回転性のめまいは、ぐるぐる天井が回って見えたり、自分が回転しているように感じたりします。めまいが起きた場合の応急処置としては、できれば暗い場所で、目を閉じて一番楽な体勢でじっとしていることが大切です。必ずしも横になる必要はありません。また、メニエール病ではめまいだけでなく、低い音の聞こえが悪くなる「低音難聴」を引き起こすことがよくあります。ある時を境に低音部分の聴力が急激に落ちることが特徴です。

メニエール病の原因

メニエール病の原因はずばり「内リンパ水腫(内耳のリンパが増え、水ぶくれの状態)」です。その根底にはストレス・睡眠不足・疲労・気圧の変化・几帳面な性格などがあると考えられています。
引用:井上耳鼻咽喉科
http://inoue-jibika.jp/meniere/index.html

メニエール病の検査法

メニエール病は「くり返す」エピソードがあって初めて診断できます。従って十分な問診が大事です。めまいの診察では体のバランスを調べる検査(目を閉じて足踏みしてもらう検査などがあります)や眼振検査(目の動きの異常を調べる検査)を行います。聴覚症状に対しては耳内を観察し、聴力検査を行います。
症状がめまいのみでも、隠れた難聴がある場合を想定して聴力検査を行う必要があります。逆に聴覚症状のみでも、隠れためまいがないか眼振検査を行う場合があります。
中枢性疾患の除外には、他の脳神経症状がないか神経学的診察も欠かせません。体のバランスを調べる検査で小脳や脳幹の障害が発見される場合があります。

引用:井上耳鼻咽喉科
http://inoue-jibika.jp/meniere/index.html

森口誠 医師(森口耳鼻咽喉科院長)監修ドクターのコメント
「内リンパ水腫」はメニエール病の本態(実態)であり、これが何によって引き起こされているのかは、はっきりわかっていません。耳鼻科で実施する聴力検査は「標準純音聴力検査」というもので、125Hz〜8000Hzの7つの周波数でそれぞれの聴力閾値を調べ、さらに内耳の聴力が低下していないかどうかも調べます。また、平衡機能検査には主に「赤外線フレンツェル眼鏡」を使った眼振検査を実施します。赤外線フレンツェル眼鏡はCCDカメラを搭載しており、首を動かすなど様々な刺激を与えながら、カメラの映像で眼球の動きをチェックします。

メニエール病の治療方法

強い発作で嘔気が強く、薬を飲む事も出来ない時は安静の上でめまい止めの点滴を行います。内服が可能であれば、めまい止め・利尿剤を中心に抗不安薬や循環改善薬・ビタミン剤などを組み合わせて使用します。発作の初期に上手にめまい止めや抗不安薬などを用いることで、大きな発作の予防や症状の軽減を図る事ができます。
しかしメニエール病にはストレス・睡眠不足・疲労が関与していると考えられており、薬による治療だけでは根本的な治療にはなりません。「薬によって症状を抑える事が出来る」事で少し安心しつつ、ゆっくりとストレスの原因を見つめ直したり、生活習慣を正すことが必要です。
引用:井上耳鼻咽喉科
http://inoue-jibika.jp/meniere/index.html

森口誠 医師(森口耳鼻咽喉科院長)監修ドクターのコメント
メニエール病の進行を止めるには、ストレス管理が有効です。仮に薬物療法を一切実施しなくても、運動に充てる時間を増やすなど、これまでの生活習慣を改善してストレスを減らすことで、症状が改善することもあります。また、メニエール病の患者さんは真面目な性格の人が多いですので、治療についても「気にしすぎない」ことが大事です。自分がやってきたことを否定的に捉えたりせず、心の持ち方や考え方にもゆとりをもちましょう。また、重度の場合は、内リンパ嚢の手術やゲンタマイシンの鼓室内注入という外科的治療も選択肢の一つです。


この記事の監修ドクター

森口誠 医師 森口耳鼻咽喉科 院長森口誠 医師
森口耳鼻咽喉科 院長

PROFILE

昭和60年 大阪市立大学医学部卒業、大阪市立大学附属病院臨床研修医
昭和62年 大阪市立大学大学院医学研究科
平成3年 同修了、大阪市立大学医学部助手
平成4年 大阪市立小児保健センター医員
平成5年 大阪市立総合医療センター医長、大阪市立大学医学部非常勤講師
平成7年 森口耳鼻咽喉科開院