慢性中耳炎の症状や原因、治療方法とは?
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慢性中耳炎の症状や原因、治療方法とは? 2018.07.27

慢性中耳炎(読み方:まんせいちゅうじえん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
蓑輪 仁 医師(みのわ耳鼻咽喉科 院長)

慢性中耳炎とは

中耳腔に慢性的な炎症状態があるため、細菌感染を起こしやすく持続性・反復性の耳漏が生じる状態です。また鼓膜や耳小骨に異常があるため、聞こえが悪くなります。慢性中耳炎は、鼓膜の状態によって鼓膜に穿孔のある「慢性単純性中耳炎」と鼓膜が中耳腔の壁にくっついてしまっている「癒着性中耳炎」の2つに大別されます。

引用:河野耳鼻咽喉科
https://www.kawano-ent.com/chronic/

蓑輪 仁医師(みのわ耳鼻咽喉科院長)ドクターの解説
慢性単純性中耳炎は、急性中耳炎が治り方が不十分でそのまま穴が残ってしまっている状態です。
癒着性中耳炎は、滲出性中耳炎(水がたまる中耳炎)を長期間放置されると、鼓膜が鼓室の裏側と接し、長期間経過すると癒着を起こしている状態です。

慢性中耳炎の症状

慢性中耳炎は耳漏を繰り返します。伝音性難聴に加えて、感音性難聴も混在していることが多く、混合性難聴を示します。炎症が増悪すると、めまいや耳鳴り、頭痛、まれに顔面神経麻痺なども起こることがあります。

引用:細田耳鼻科
http://www.hosoda-cl.com/耳の病気・治療/慢性中耳炎/#diagnosis-h2-02

蓑輪 仁医師(みのわ耳鼻咽喉科院長)ドクターの解説
慢性単純性中耳炎は伝音性難聴を伴うことが多いですが、炎症(耳漏)を繰り返している場合は感音性難聴を伴い混合性難聴を示します。
癒着性中耳炎は罹患期間が長期間になると混合性難聴を示すことが多いです。

慢性中耳炎の原因

幼児期の急性中耳炎の治療が不十分な場合など、中耳に慢性的細菌感染が持続することがあります。鼓膜の穿孔に加えて長期間の炎症により、耳小骨や中耳にも障害が及んだものを慢性中耳炎といいます。

引用:細田耳鼻科
http://www.hosoda-cl.com/耳の病気・治療/慢性中耳炎/#diagnosis-h2-01

慢性中耳炎の検査法

膿や皮膚のような物質が鼓膜の穴やくぼみにたまり、頻繁に耳から出てくる場合は、慢性中耳炎と診断されます。感染症を引き起こしている細菌を特定するために、医師は耳だれのサンプルを採取します。
真珠腫が疑われる場合は、CT検査やMRI検査が行われることがあります。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/19-耳、鼻、のどの病気/中耳の病気/慢性中耳炎

蓑輪 仁医師(みのわ耳鼻咽喉科院長)ドクターの解説
聴力検査では、難聴の種類を判断します。
CT検査を利用することにより、鼓膜所見だけでは分からない、細部まで(中耳腔の炎症の広がりや耳小骨の状態)確認することができます。

慢性中耳炎の治療方法

慢性中耳炎が再燃したときには、抗菌薬の点耳薬が処方されます。再燃がひどい場合は、抗菌薬の内服薬も出されます。鼓膜に穴があいている場合は、耳に水が入らないようにする必要があります。
通常、鼓膜の穴は鼓室形成術と呼ばれる手術で修復が可能です。耳小骨が損傷している場合は、同時に修復します。真珠腫は手術で切除する必要があります。切除しないと深刻な合併症が生じることがあります。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/19-耳、鼻、のどの病気/中耳の病気/慢性中耳炎

蓑輪 仁医師(みのわ耳鼻咽喉科院長)ドクターの解説
保存的治療は、耳の中を清潔にし、点耳薬を行うことで、炎症(耳漏)を抑えることができます。
手術的治療は、耳漏をとめることや聴力改善を目的に行いますが、中耳腔の状態により手術方法、入院期間が異なります。


この記事の監修ドクター

蓑輪 仁医師(みのわ耳鼻咽喉科院長)蓑輪 仁 医師
みのわ耳鼻咽喉科 院長

PROFILE

平成7年  東海大学医学部卒業
平成7年  東海大学医学部付属病院
平成10年 伊勢原協同病院耳鼻咽喉科
平成12年 山近記念総合病院耳鼻咽喉科医長
平成13年 新川医療グループ「新川クリニック」副院長
平成14年 新川医療グループ「新川さがみ野クリニック」院長
平成15年 新川医療グループ「新川新横浜クリニック」院長
平成16年  みのわ耳鼻咽喉科開院