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滲出性中耳炎の症状や原因、治療方法とは?

滲出性中耳炎(読み方:しんしゅつせいちゅうじえん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
蓑輪 仁 医師(みのわ耳鼻咽喉科 院長)

滲出性中耳炎とは

鼓膜の奥の中耳腔という部屋に滲出液という液体がたまる病気です。中耳の粘膜の炎症と耳管の働きの低下があると、粘膜からしみ出た滲出液が中耳腔にたまるようになると考えられています。
子どもでは3歳ごろから10歳ごろまでに多くみられます。子どもの難聴の原因では一番多いものです。

引用:日本耳鼻咽喉科学会
http://www.jibika.or.jp/citizens/handbook/mimi4.html

蓑輪 仁医師 (みのわ耳鼻咽喉科院長)ドクターの解説
滲出性中耳炎は、0歳〜2歳の小さいお子さまでも、なることもあります。まだ自分の症状と伝えることができない乳児の場合には、鼻水が続くと中耳炎になりやすいため、鼻水が長引く場合、耳鼻科で中耳炎の有無を確認する必要があります。

滲出性中耳炎の症状

常にではないものの、通常は中耳内の滲出液には細菌が含まれていますが、発赤、痛み、膿といった活動性の感染症の症状がみられることはまれです。多くの場合発症している側の耳が詰まっている感じがして、つばなどを飲み込むと、ポンという音やパリパリという音がすることがあります。しばしば多少の難聴が生じます。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/19-耳、鼻、のどの病気/中耳の病気/滲出性(しんしゅつせい)中耳炎

ドクターの解説
急性中耳炎は痛みがあるのでわかりやすいですが、滲出性中耳炎は痛みを伴わないため、自己判断は難しい病気です。急性中耳炎が治りかけに滲出性中耳炎になることが多いため、痛みがないからと安心せずに、急性中耳炎、滲出性中耳炎が完治するまでしっかりと通院する事が大切になります。
小さいお子さんの鼻症状(鼻水、鼻づまり)が長引いていたら、まずは耳鼻科で中耳炎の有無を確認することをお勧めします。

滲出性中耳炎の原因

一番多いのは急性中耳炎が十分に治りきらずに、鼓膜の内側に膿〈うみ〉が滲出液となって残ってしまう場合です。普通、中耳炎の膿は中耳の粘膜から吸収されたり、中耳と鼻の奥をつないでいる耳管をとおって、のどのほうに排出されます。副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの鼻の病気や、のどに慢性の炎症があったり、アデノイドが大きい場合などでは、このような耳管〈じかん〉の働きが悪くなり、滲出性中耳炎になりやすくなります。

引用:日本耳鼻咽喉科学会
http://www.jibika.or.jp/citizens/handbook/mimi4.html

滲出性中耳炎の検査法

医師は耳を診察して診断を下します。ティンパノメトリー検査は中耳に滲出液があるかどうかを調べるのに有用です。医師は、成人と青年では、鼻腔とのどの上部を診察して腫瘍がないか確認します。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/19-耳、鼻、のどの病気/中耳の病気/滲出性(しんしゅつせい)中耳炎

蓑輪 仁医師 (みのわ耳鼻咽喉科院長)ドクターの解説
乳幼児は検査が出来ませんので、鼓膜所見で判断しますが、3〜5歳以降は、鼓膜所見と聴力検査やティンパノメトリーで難聴の程度や鼓膜の動きが悪いかどうか判断します。

滲出性中耳炎の治療方法

多くは鼻や喉の炎症を抑える内服薬で治療しますが、治りにくい場合は鼓膜を切開して浸出液を取り除きます。3カ月以上続くようなときは、鼓膜にチューブを挿入することもあります。

引用:東京医科大学病院
http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/jibi/disease/j001/6/description.html

蓑輪 仁医師 (みのわ耳鼻咽喉科院長)ドクターの解説
鼻の炎症が原因で発症する場合が多いので、まずは鼻の治療を行います。
保存的治療(薬物療法)で治らない場合には、鼓膜切開をして中の貯留液を抜いたりします。何度か鼓膜切開をしても滲出性中耳炎を繰り返すような場合には鼓膜チューブ挿入術を行うこともあります。


この記事の監修ドクター

蓑輪 仁 医師
みのわ耳鼻咽喉科 院長

PROFILE

平成7年 東海大学医学部卒業
平成7年  東海大学医学部付属病院
平成10年 伊勢原協同病院耳鼻咽喉科
平成12年 山近記念総合病院耳鼻咽喉科医長
平成13年 新川医療グループ「新川クリニック」副院長
平成14年 新川医療グループ「新川さがみ野クリニック」院長
平成15年 新川医療グループ「新川新横浜クリニック」院長
平成16年  みのわ耳鼻咽喉科開院