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眼筋麻痺の症状と治療方法をご紹介 2018.06.29

眼筋麻痺(読み方:がんきんまひ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
田中 民江 医師(アイビー眼科 院長)

眼筋麻痺とは

眼筋麻痺とは視器に属する筋肉に麻痺を生じている状態を元来は指す用語である。しかし、実践的には眼球や眼瞼を動かして周辺視することが十分できない状態や左右眼を協調して動かすことができない状態(厳密には、外眼筋麻痺)のことを指していることが多い。それに対して眼球内の毛様筋や虹彩筋が麻痺している状態を、内眼筋麻痺と区別して呼んでいる。

引用:今日の臨床サポート
https://clinicalsup.jp/contentlist/995.html

田中 民江 医師(アイビー眼科院長)監修ドクターのコメント
眼筋麻痺の場合、片方の目だけで見ると一つに見えますが、両目で見た場合に物が二重に見えます。眼球を外側に動かす神経の動きが悪くなり、左右の目の動きが一致しない為に起こる症状です。

眼筋麻痺の症状

本来、その筋肉が作用する方向を見ると、両眼の視線を合わすことができにくくなるため、二重に見えます。たとえば右眼を外側へ動かす筋肉の動きが悪くなると、正面や左を見るときは一つに見えていますが、右を見たとき二重に見えるようになります。このため、複視を避けるために頭を傾けたり、顔を一定方向に向けたりすることもあり、肩こりなどを訴えることがあります。

引用:徳島県医師会
http://www2.tokushima.med.or.jp/article/0000702.html

田中 民江 医師(アイビー眼科院長)ドクターの解説
眼筋麻痺が起こると、急に目の動きが悪くなります。眼筋麻痺自体は起こっても視力には影響はありませんが、物が二重に見えたりして日常生活に影響が出ます。

眼筋麻痺の原因

神経が麻痺した方の眼は動きが悪いので、両目で見ると二重に見えます。この時、片方の眼を隠すと一つに見えます。眼筋を支配している神経は、脳の中枢から出て脳内を通って眼筋まで行っていますがこの間のどこかに異常があると言うことです。
【眼筋麻痺の主な原因】
1. 神経を養っている血管が悪くなった
(血管が詰まったり、壊れた場合です。一種の脳出血ですから回復は難しいようです。)
2. 神経に炎症が起こっている
(神経が腫れたり充血した場合ですが、大部分は回復します。治療は主に副腎皮質ホルモンで行います。)
3. 腫瘍が出来て神経が圧迫された
(この場合は、腫瘍を摘出できるか、どんな種類かによって経過が違ってきます。)
4. 糖尿病があって神経に変調をきたした時
(全身状態が良くなれば大抵の場合回復します。)
5. 外傷による場合

引用:眼科美浜クリニック&海浜幕張眼科
http://www.jutoku.com/ganka/knowledge/disease/disease_13.html

田中 民江 医師(アイビー眼科院長)監修ドクターのコメント
眼筋麻痺の原因の一つに血流の低下があります。特に糖尿病や動脈硬化などの疾患を持っている患者さんに多く見られます。糖尿病や動脈硬化などの疾患がある場合、神経へ栄養を補給している細い血管がダメージを受けている為、末梢への血流の低下が起こり、その為に眼筋麻痺が起こりやすくなります。

眼筋麻痺の検査法

眼科では、眼筋マヒの有無や程度を調べると共に、原因疾患を調べるために、血液検査・エックス線やCT・MRIなどの検査もすることがあります。重大な病気が潜んでいることもあるので、複視に気づいたら、すぐに眼科を受診して下さい。

引用:眼科美浜クリニック&海浜幕張眼科
http://www.jutoku.com/ganka/knowledge/disease/disease_13.html

眼筋麻痺の治療方法

原因にもよりますが、一般的には、ビタミンB12や脳循環代謝改善薬の内服、ステロイドの内服や点滴で治療します。また、プリズムを用いた眼鏡をかけることで、症状が軽減することもあります。このような治療でもよくならないときは、数カ月経過をみた後に外眼筋をずらす手術を行う場合があります。

引用:徳島県医師会
http://www2.tokushima.med.or.jp/article/0000702.html

田中 民江 医師(アイビー眼科院長)監修ドクターのコメント
血流の低下で起こる眼筋麻痺の場合は、血の巡りを良くするための飲み薬やビタミン剤を処方して様子を見ていきます。ほとんどの場合は、数ヶ月ぐらいで眼筋麻痺の症状が治まってきます。同時に糖尿病や動脈硬化の基礎疾患を持っている場合は、内科でこれらの治療をしっかりと行っていくことも重要になってきます。


この記事の監修ドクター

田中 民江 医師(アイビー眼科院長)田中 民江 医師
アイビー眼科 院長

PROFILE

香川医科大学(現香川大学医学部)卒業後、広島大学眼科学教室に入局。その後いくつかの病院に勤務を経て、平成17年広島県廿日市にアイビー眼科を開業。地域のホームドクターとして患者様の立場にたった治療を提供。平成8年には日本眼科学会眼科専門医資格取得。日本眼科学会、日本眼科手術学会、日本角膜学会、日本白内障屈折手術矯正学会所属