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鈍的眼外傷の原因・症状・治療方法をご紹介

鈍的眼外傷(読み方:どんてきがんがいしょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
田中 民江 医師(アイビー眼科院長)

鈍的眼外傷とは

眼球周囲に打撲などの鈍的な衝撃を受けることにより、眼球およびその周辺に様々な障害を生じます。

引用:ツカザキ病院
http://www.tsukazaki-hp.jp/care/ophthalmology/trauma

田中 民江 医師(アイビー眼科院長)監修ドクターのコメント
目にボールなどが直撃したり、殴られたりなど、強い衝撃が加わることで、目が見えにくくなったり出血が起こったり、眼窩底骨折が見られたりすることがあります。

鈍的眼外傷の症状

網膜振とう症と呼ばれる打撲による網膜のむくみや網膜出血が生じることがありますが、多くの場合、様子をみて自然回復を待ちます。打撲の程度が強いと網膜の外側にある脈絡膜に傷害が生じ、傷害された脈絡膜の内側にある網膜機能が低下して視力低下、視野障害(見える範囲が狭くなる)を来すことがあります。また、打撲によって網膜に穴(裂孔)ができて手術が必要な網膜剥離となったり、網膜の中心部(黄斑)に網膜の裂け目(外傷性黄斑円孔)ができたりすることがあります。なお、黄斑円孔では手術を要する場合があります。

引用:日本小児眼科学会
http://www.japo-web.jp/info_ippan_page.php?id=page26

田中 民江 医師(アイビー眼科院長)ドクターの解説
ボール等で目に強い衝撃が加えられた場合、虹彩の根元が切れて目の中で出血(前房出血)を起こし血が溜まってくることがあります。出血が多いと眼圧が上がり痛みを伴う事もあり治療が必要です。ボールなどが目にあたった場合、あたった直後の症状が一番ひどく、時間の経過とともに治まっていくことがほとんどです。しかし目に強い衝撃をうけた後に、見えにくくなってきたり強い痛みを伴う場合などは速やかに眼科を受診する必要があります。
物がぶつかった時にできる目の周りのあざは内出血で時間とともに吸収されていきますし、特に痛みや見えにくさ、物が2重に見えるなどの症状がなければほとんどの場合は問題ありません。
鈍的外傷ではそれ以外に外傷性白内障になる事があります。数ヶ月、数年してから症状が現れることも珍しくありません。見えにくくなってきた場合は早めに眼科を受診し診察を受ける必要があります。
また、目の周りに強い衝撃が加えられた場合には眼窩底骨折が起きることがあります。特に目を動かしたときに物が二重に見えるなどの症状がある場合も速やかに眼科を受診してください。

鈍的眼外傷の原因

ボールが眼を直撃したり、拳や膝など体の一部が眼にぶつかったりしたときに起こります。

引用:ボジュロム
http://www.bausch.co.jp/eye-dictionary/gantei-shishinkei/gankanobyouki/dontekigangaishou/

田中 民江 医師(アイビー眼科院長)監修ドクターのコメント
運動中などに、野球のボールやテニスのボールなどのボールが目に直撃した場合や、目を殴られた場合、落下物が目に直撃し場合、出会いがしらの顔面衝突事故など、目に強い衝撃が加わった場合におこることがあります。

鈍的眼外傷の検査法

診断はX線を主にした画像診断で、治療は整復手術です。
運動中などに激しい目の打撲で見え方に異常を感じたら、速やかに眼科医を受診する必要があります。

引用:ボジュロム
http://www.bausch.co.jp/eye-dictionary/gantei-shishinkei/gankanobyouki/dontekigangaishou/

鈍的眼外傷の治療方法

眼内への影響によって対応が変わります。急激な眼球内圧の上昇により開放創を生じた場合には緊急で手術が必要になります。また、眼球の周囲を取り囲んでいる眼窩骨に骨折を生じた場合は、放置しておくと目の筋肉の動きが悪くなってしまうため早急に眼窩骨を整復する必要があります。

引用:ツカザキ病院
http://www.tsukazaki-hp.jp/care/ophthalmology/trauma

田中 民江 医師(アイビー眼科院長)監修ドクターのコメント
眼内に出血がある場合は、止血の為に内服薬を処方したり、眼圧が高い場合は、眼圧を下げる点眼を行いながら様子をみます。眼内の出血が酷い場合は手術によってそれらを除去することもあります。眼窩底骨折が見られる場合は、専門病院で骨折に対する手術が必要です。


この記事の監修ドクター

田中 民江 医師(アイビー眼科院長)田中 民江 医師
アイビー眼科 院長

PROFILE

香川医科大学(現香川大学医学部)卒業後、広島大学眼科学教室に入局。その後いくつかの病院に勤務を経て、平成17年広島県廿日市にアイビー眼科を開業。地域のホームドクターとして患者様の立場にたった治療を提供。平成8年には日本眼科学会眼科専門医資格取得。日本眼科学会、日本眼科手術学会、日本角膜学会、日本白内障屈折手術矯正学会所属