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中毒性視神経症とは?その症状と原因、治療方法について

中毒性視神経症(読み方:ちゅうどくせいししんけいしょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
津間本 裕一 医師(つまもと眼科 院長)

中毒性視神経症とは

視神経に毒性を持つ物質により引き起こされます。
主な原因としては、薬物、農薬、アルコール、シンナーなどが挙げられます。

引用:安間眼科
http://www.yasuma-ganka.or.jp/eye-disease/optic-nerve-disease/

中毒性視神経の症状

視力が数日から数週間かけて徐々に低下します。盲点が現れ、徐々に大きくなることがあります。最初は症状に気づかない場合もあります。毒素にさらされたことまたは栄養不良が原因の視力障害は、両眼に発生するのが普通です。エチレングリコールや、特にメタノール中毒は、突然、失明を引き起こすことがあります。いずれの物質も、昏睡、呼吸困難、嘔吐(おうと)、腹痛など他の重篤な症状を引き起こすことがあります。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/20-眼の病気/視神経の病気/中毒性弱視

中毒性視神経の原因

薬物のうち、比較的長期投与において視神経を障害しうるものがあります。抗結核薬(エタンブトールなど)が有名ですが、抗生物質や抗癌薬の一部などかなりの薬物で中毒性視神経症が報告されています。新薬でまだ報告のないものもありうるので、薬物投与中に視力・視野障害が出現したら、医師に申告する必要があります。医薬品以外では、各種シンナー(トルエン、メチルアルコールなど)、農薬などで視神経障害が出現することがあります。

引用:日本眼科学会
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/shishinkei_shishinkei.jsp

津間本 裕一 医師 つまもと眼科 院長ドクターの解説
薬剤が要因とされていますが、結核の薬で、現在も使われているエタンブトールいうものを飲み始めると、2ヶ月以上の内服で、両目とも視力が落ちる、 色がおかしく見える、真ん中が見えなくなるなどの症状がでることがあります。メチルアルコールやシンナーといった薬物が原因の場合、両目の視神経が傷み、ひどい場合には失明に至ります。
あくまでも摂取による視神経の異常なので、薬品が目に入ったとしても視神経まで届かないことから、黒目や白目の部分の炎症はあっても神経が傷むことはありません。

中毒性視神経の検査法

視力検査の他に眼底検査や視野検査、色覚検査、フリッカー検査などで診断します。

引用:安間眼科
http://www.yasuma-ganka.or.jp/eye-disease/optic-nerve-disease/

結核の治療で用いられる薬剤(エタンブトール)により発症する場合があり、この薬剤を投与されている方は眼科での定期検査が勧められています。

引用:安間眼科
http://www.yasuma-ganka.or.jp/eye-disease/optic-nerve-disease/

中毒性視神経の治療方法

アルコールおよび毒性がありそうな化学物質や薬は避ける必要があります。アルコール摂取または低栄養が原因の場合、アルコール摂取を止め、バランスのとれた食事をとるとともに、葉酸とビタミンBを含むサプリメントを摂取します。しかし、原因が主としてビタミンB12欠乏症である場合、栄養補助食品のみの治療では不十分です。ビタミンB12欠乏症は、ビタミンB12の注射で治療するのが普通です。
鉛が原因である場合は、鉛を体外に排出するのを促すために、サクシマー(succimer)またはジメルカプロール( 鉛中毒: 治療)などのキレート剤が役立ちます。
エチレングリコール中毒またはメタノール中毒が原因の場合は、血液透析( 血液透析)またはホメピゾール(あるいはアルコール)による迅速な治療が役に立つことがあります。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/20-眼の病気/視神経の病気/中毒性弱視

津間本 裕一 医師 つまもと眼科 院長ドクターの解説
薬を中止すれば次第に治ってくる場合もありますが、治らなかったということもあります。治療としては薬物を中止するのが鉄則ですが、ひどく神経が傷んでいる場合、完治は困難になるので注意が必要です。


この記事の監修ドクター

津間本 裕一 医師 つまもと眼科 院長津間本 裕一 医師
つまもと眼科 院長

PROFILE

「つまもと眼科」は東広島市JR西条駅前にありました「重河眼科」の跡を継いで平成16年より組織を改変し、引き続き地域に根づいた眼科診療を行っております。
院長は大学病院勤務時代から緑内障や白内障手術を主に専門として学んでまいりました。
また近年では、レーザーを用いて近視を矯正する「レーシック手術」を導入するなど、最先端の眼科医療にも積極的に取り組んでおります。
多くの患者さんに「より良い視力」「Quality of Visionの向上」を提供できるよう、今後も職員一丸となって切磋琢磨し診療技術の向上に努めて行きたいと思います。今後とも宜しくお願いします。