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黄斑円孔の原因・症状・治療法とは?

黄斑円孔(読み方:おうはんえんこう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター
山田 潔 医師(眼科山田クリニック 院長


 

黄斑円孔とは

網膜の中心(中心窩)に穴があき、見たいところが見にくくなる病気
中心窩の網膜に穴(孔)があいてしまう病気です。穴自体はとても小さなものですが、最も視力が鋭敏な部分にできるため、大きな影響が現れます。完全な穴が形成されてしまうと、視力は眼鏡などで矯正しても0.1前後に低下してしまいます。

引用:関西医科大学 眼科学教室
http://www.kmu-eye.com/original21.html


 

黄斑円孔の症状

黄斑円孔の初期症状は、視力低下と物のゆがみです。徐々に進行しますと、その見にくい部分が大きくなり、より視力が低下します。黄斑は網膜の中心ですから、見にくい部分は見ようとする中心なのです。見ようとする中心以外の周辺は今までと変化がありません。痛みはまったくありません。不幸なことは、まれに両眼に黄斑円孔がおこります。良い方の眼も今後注意が必要なのです。

引用:京都府立医大学病院眼科
http://www.ganka.gr.jp/sickness_ohan-e.htm

山田潔医師 眼科山田クリニック院長監修ドクターのコメント
黄斑円孔とは、網膜の真ん中にある黄斑という部分に穴が開いてしまう病気です。症状としては、ものが歪んで見えたり、真ん中が見えなくなったりします。症状が進行してくると、視力が低下してきます。特に痛みなどはないため、いつもと見え方が違う・見えにくくなってきたなどの理由で眼科を受診し、病気が発覚する場合が多いです。



 

黄斑円孔の原因

眼には、網膜の内側で、眼の大きな部分を占める硝子体という部位が存在します。これは、透明でドロっとしたゼリーのようなものです。この硝子体は網膜の内側で、網膜と面状にひっついています。この硝子体がひっぱることにより、網膜の中心に孔があくのです。すなわち黄斑円孔ができてしまうのです。
初めは小さな孔なのですが、徐々にまんまるの大きな穴になります。なぜ、またはどのように硝子体がひっぱるかは、詳しくはわかっていません。黄斑円孔は60代の年齢の人を中心におこり、女性に多い傾向があります。

引用:京都府立医大病院眼科
http://www.ganka.gr.jp/sickness_ohan-e.htm

山田潔医師 眼科山田クリニック院長監修ドクターのコメント
黄斑円孔の原因としては、硝子体の加齢によるものが多いです。そのため、50~60代以降に多い病気です。また稀に、目をぶつけたり、物が当たったりすることによっておこる外傷性のものもあります。



 

黄斑円孔の検査法

視力検査:初期は変視症のため、末期は網膜に穴が開いてしまうため視力が低下します。
眼底検査:眼底検査や眼底写真撮影で黄斑部網膜に円形の穴が開いているのがわかります。穴が非常に小さい場合や、穴が完全に開いていない場合はわかりにくいことがあります。
OCT:網膜の断面を細かく観察できるので、黄斑部網膜の中央部がなくなっていたり、薄くなっているのがわかります。

引用:東京逓信病院
http://www.hospital.japanpost.jp/tokyo/shinryo/ganka/ouhanenkou.html


 

黄斑円孔の治療方法

自然に穴が塞がることはほとんどありません。手術は硝子体手術で行います。まず、網膜の内側にある硝子体を切除し、直接網膜の黄斑に処置できるようにします。通常は、この段階でも非常に薄い硝子体の膜が網膜にべったりくっついているので、その硝子体膜をはがします。それだけで黄斑円孔が塞がる方もいますが、網膜が硬くなって穴が小さくならない方では、網膜の表面にある内境界膜(ILM)を特殊な色素で染色して見やすくしたうえで黄斑円孔の周囲のILMだけをはがします。こうすると穴が外側へ引っ張られなくなるので、穴が塞がりやすくなります。その後、眼内へ医療用ガスを入れて網膜を内側から膨らますようにします。こうすると網膜が眼球壁にぴったりと張り付くので、網膜の穴が塞がりやすくなります。ガスはゆっくり吸収されますので、数週間で自然と無くなります。

引用:東京逓信病院
http://www.hospital.japanpost.jp/tokyo/shinryo/ganka/ouhanenkou.html

山田潔医師 眼科山田クリニック院長監修ドクターのコメント
黄斑円孔の治療ですが、入院して硝子体の手術を行います。硝子体を切除し、その部分に空気や特殊なガスをいれることで目の内側から網膜を押さえていきます。この時、網膜が剥がれてこないようにしなくてはならないため、手術後は2、3日から1週間うつ伏せの状態で過ごすことになります。手術時間自体は30分から1時間程度ですが、この術後の処置があるため、必ず入院しての治療となります。



 

この記事の監修ドクター

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