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続発緑内障の症状・原因・治療方法とは?

続発緑内障(読み方:ぞくはつりょくないしょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
安里 良 医師(安里眼科・安里眼科おもろまち駅前院 総院長)

続発緑内障とは

あらかじめ眼や全身に何らかの病気があり、それが原因で眼圧が上昇するために起こる緑内障です。開放隅角の場合もあれば、閉塞隅角の場合もあります。原因はさまざまなので、正確にその病気や状態を把握して、原因からきちんと治療していくことが重要です。

引用:日本眼科学会
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/ryokunai_ryokunai.jsp

安里 良 医師 安里眼科・安里眼科おもろまち駅前院 総院長監修ドクターのコメント
緑内障の中でも難治性の疾患です。基本的には、開放隅角型と閉塞隅角型に分類されます。開放隅角型としては、糖尿病網膜症などのさまざまな網膜症などを長年放置したことによりに生じるものが挙げられます。糖尿病網膜症を放置することにより眼虚血(酸素不足)の状態が長く続くと、新生血管が出現し、それにより隅角がふさがれて眼圧が高くなります。閉塞隅角型としては、水晶体が眼球の内部で外れる亜脱臼やぶどう膜炎などの炎症で隅角が狭くなるものが上げられます。ステロイド剤の長期点眼で隅角障害が生じ、眼圧上昇が起こることが知られています。眼圧の上昇に伴い、頭痛や側頭部痛、吐き気などの症状が出る場合もあります。緑内障は我が国における失明原因の第1位を占めております。現在、40歳以上の20人に1人の割合で緑内障の患者さんがいることになります。その中で続発緑内障の患者さんの割合はわずか9%前後と低いですが、一度続発緑内障になってしまうと視力予後は難しく、早期の内科的治療や適切な眼科的治療が必要になります。

続発緑内障の症状

ほかの病気や薬の影響で眼圧が高くなるのが、続発緑内障です。基本的には開放隅角型と閉塞隅角型に大別されます。開放隅角型としては糖尿病、白内障やぶどう膜炎などに伴うもの、外傷性のものなどがあります。糖尿病やほかの網膜症では新生血管で隅角がふさがれて眼圧が高くなります。白内障やぶどう膜炎では炎症が眼圧を引き上げます。外傷性は眼球を強く打つと、虹彩の付け根が眼球壁からはずれ、線維柱帯の機能が悪くなって眼圧が上昇します

閉塞隅角型としては水晶体が眼球の内部で外れる亜脱臼、ぶどう膜炎の炎症で隅角が閉塞したとき、眼球内悪性腫瘍、網膜剥離の手術後などに起こります。また、ステロイド薬(副腎皮質ホルモン)の長期点眼で隅角障害が起こり、眼圧が上昇することが知られています。ですから、アレルギー性結膜炎などでステロイド点眼薬を使っている場合は、定期的に眼圧を測る必要があります。
引用:ボシュロム
http://www.bausch.co.jp/eye-dictionary/omonamenobyouki-2/ryokunaisho/zokuhaturyokunaishou/

安里 良 医師 安里眼科・安里眼科おもろまち駅前院 総院長監修ドクターのコメント
続発緑内障が進むと視野の一部が欠ける視野欠損が起こりますが、片方の眼が見えづらくなってももう片方の眼が補うため、日常生活に支障がでるまでは気づかないことがほとんどです。眼圧が上昇すると痛みや吐き気が生じることもあります。眼圧が落ち着かない場合は、眼球摘出になることもあり、非常に予後の悪い病気です。基本的には何らかの原因(全身的な合併症)があることが多いため、まずはその治療を優先することが大切ですし、それと並行して眼科的治療も早期に始めることが不可欠です。

続発緑内障の原因

続発緑内障の原因には、感染症、炎症、腫瘍、大きな白内障もしくは白内障の手術、薬、またはその他の病気などがあります。これらの原因により液体が眼から自由に排出されなくなると、眼圧が上昇し、視神経が損傷を受けます。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/20-眼の病気/緑内障/緑内障

安里 良 医師 安里眼科・安里眼科おもろまち駅前院 総院長監修ドクターのコメント
続発緑内障の原因は、外傷に伴うものや、糖尿病などの生活習慣病や白内障やぶどう膜炎などの眼の病気によるもの、ステロイド剤などの薬物によるものなどさまざまです。糖尿病を長年放置すると、3大合併症の1つである網膜症を生じます。眼虚血(酸素不足)が長い間続くと、房水の出口である隅角に新生血管が出現し、それにより隅角がふさがれて眼圧が高くなります。その場合は、網膜症に対しレーザー治療(網膜光凝固術)などを行いますが、それでも眼圧が下がらない場合は、眼の中の手術(硝子体手術)を行うこともあります。続発緑内障は予後不良のため、早期発見がとても大切です。眼科での診察で、動脈硬化や糖尿病、高血圧が発見され、内科に紹介されるケースもあります。

続発緑内障の治療方法

治療は、原因となる病気の治療、眼圧を下げるための薬物療法、レーザー治療、手術療法などを適宜行います。ステロイド薬を飲んでいるときは勝手に薬をやめると元の病気が悪化することがありますので、主治医と相談しながら中止することが大切です。

引用:ボシュロム
http://www.bausch.co.jp/eye-dictionary/omonamenobyouki-2/ryokunaisho/zokuhaturyokunaishou/


安里 良 医師 安里眼科・安里眼科おもろまち駅前院 総院長監修ドクターのコメント
現在、中途失明する危険性の高い病気の上位4つは以下のようになっています。
1位…緑内障 2位…糖尿網膜症 3位…網膜色素変性 4位…加齢黄斑変性症
このうち1位の緑内障の約20%を占めるのが続発緑内障です。続発緑内障は他の緑内障と違い、他の病気によって起こる緑内障です。眼外傷に関しては、日常生活で眼を傷つけてしまう可能性がある作業をする際は保護眼鏡を装用するなどの配慮が必要です。糖尿病などの生活習慣病とも深い関係があるため生活習慣に気を配り、バランスのとれた食生活を送ることにより、糖尿病、高血圧、動脈硬化を防ぐことが続発緑内障の予防にもつながるといえるでしょう。また、ステロイド剤を使用している場合は、定期的に眼科で眼圧チェックを受けましょう。
このように、続発緑内障は他の病気を診察した際に眼の病気が発見されるケースも多いですが、その逆もあり、検診などで眼を診察することで他の病気を発見することも少なくないので、定期検診は欠かさず受けるようにしましょう。


この記事の監修ドクター

PROFILE

平成11年 沖縄尚学高校卒業
平成17年3月 埼玉医科大学卒業。4月 九州大学病院 眼科入局
平成21年4月 九州大学医学部 眼科研究生
平成22年4月 九州医療センター
平成24年4月 済生会 飯塚嘉穂医院 眼科部長
平成25年1月 九州大学 医学博士 学位授与。
平成25年4月 麻生飯塚病院 眼科部長
平成27年7月 安里眼科・安里眼科おもろまち駅前 総院長就任