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原田病の症状・原因・治療方法とは?

原田病(読み方:はらだびょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
川原 由宏 医師(川原眼科医院 院長)

原田病とは

自分の全身にある正常なメラニン色素を持った細胞が、リンパ球によって標的にされて破壊される自己免疫疾患です。自己免疫疾患とは、本来はからだに侵入する異物を排除してからだを守る免疫システムが、あやまって自分のからだの正常な組織を標的にして排除するように働いてしまう病気です。メラニン色素のある眼(ぶどう膜)、毛髪、皮膚、耳、脳の髄膜などに症状がでてきます。この病気になる人には、遺伝的な素質をもっていますが、実際に発病するのはごく一部の人だけです。

引用:関西医科大学 眼科学教室
http://www.kmu-eye.com/original25.html

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説
原田病は、フォークト(VOGT)−小柳−原田病とも呼ばれています。サルコイドーシス、ベーチェット病とともに、ぶどう膜炎の3大疾患と言われています。

原田病の症状

原田病は、急性びまん性ぶどう膜炎の一種で、目の充血、羞明感(まぶしさ)、目の奥の痛み、霧視(かすみ)、視力低下、飛蚊症などの症状が現れます。眼以外の症状としては、頭痛や耳鳴り、難聴、めまいなどがあります。発症後しばらく経つと毛髪やまゆ毛、まつ毛などの脱毛、白髪化、皮膚に白斑が現れることがあります。
原田病の後期には、脈絡膜の色素が崩壊して明るい色に変化します。これは、「夕焼け眼底」いう原田病特有の症状です。

引用:冨田実アイクリニック
https://www.tomita-ginza.com/ippan/vkh/

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説
頭の毛をさわるとピリピリする感じがすることもあるそうです。目の症状が出る前に、頭痛・めまい・感冒様症状(風邪症状)などの前駆症状が出る場合が70%と言われています。
参考文献:日本眼科学会専門医制度生涯教育講座「総説」合本

原田病の原因

過去の研究結果からメラニン色素細胞に対する自己免疫疾患だろうといわれています。ふつう免疫反応というと、自分のからだに害を及ぼす異物(細菌やウイルスなど)に対して攻撃し排除するためにからだに備わっている防御機構で、健康を保つために欠かせないものです。しかし、自己免疫疾患とは自分のからだの中にある正常な物質を間違って悪い物質だと認識して免疫反応を起こし、その場所で過剰な炎症が生じる病気をいいます。原田病ではメラニン色素細胞を標的として病気が起きますから、メラニン色素の多い組織、つまり目、耳、髄膜、皮膚、毛髪などで炎症が生じるのです。

引用:日本眼科学会
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/budo_harada.jsp

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説
原田病は、メラノサイトに対する自己免疫疾患で、炎症が目だけでなく全身で起きるのが特徴です。代表的な症状としては頭痛・耳鳴り・めまいなどがあります。

原田病の治療方法

治療では副腎皮質ステロイドの大量全身投与、あるいはステロイドパルス療法を行います。ステロイドパルス療法ではメチルプレドニゾロン1000mg/日の点滴注射を3日間連続で行い、その後はプレドニゾロンの内服薬に切り替え、漸減していきます。多くの場合発症後2か月くらいで回復期に入り、予後は良好です。

引用:ボシュロム・ジャパン
http://www.bausch.co.jp/eye-dictionary/omonamenobyouki-2/budoumakunobyouki/haradabyou/

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説
発症から数ヶ月で、ステロイドの減量中や中止してから眼内の炎症が再発再現することがあるので、経過観察が重要です。完治しても、原田病になったことがある人には眼底を確認すると夕焼け状眼底が見られます。


この記事の監修ドクター

川原 由宏 医師
川原眼科医院 院長

PROFILE

昭和63年 昭和大学医学部卒業
平成4年 滝野川病院眼科医長
平成6年 川原眼科医院副院長
平成15年 川原眼科医院院長
日本眼科学会専門医