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兎眼の原因・症状・治療方法とは?

兎眼(読み方:とがん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
水谷 泰之 医師(みずのや眼科 院長)

兎眼とは

まぶたを完全には閉じられずに、眼球表面が露出したままになった状態のことです。昔、兎〈うさぎ〉は目を開いたまま眠ると信じられていたことから、こう呼ばれるようになりました。

引用:三和科学研究所
http://www.skk-health.net/me/27/index.html#chap6

水谷 泰之 医師 みずのや眼科 院長ドクターの解説
兎眼とはまぶたが閉じなくなって、目が乾いて目の表面に傷がついたりする病気です。主に顔面神経麻痺のあとに起こったり、外傷がある人が発症しますので、男女比や年齢などはほとんど関係ありませんが、顔面神経麻痺は女性の方に多くみられるかもしれません。顔面神経麻痺や事故などの外傷によっても起こりかねない病気ですので、若い人でもこの兎眼という病気にかかる可能性はあります。まぶたを閉じることが出来ないので目が乾燥したり痛みを感じるつらい病気なのでまず放置する人はいないと思います。

兎眼の症状

黒目(角膜)や白目(結膜)が乾燥してしまい、角膜びらんや結膜充血が生じます。
目の強い乾燥感、ごろつき感、痛み、流涙、かすみ、視力低下、などの症状が起こります。
ひどい場合には角膜に深い傷ができてしまったり(角膜潰瘍 かくまくかいよう)、場合によっては感染症を伴い、重症化してしまうこともあります。悪い状態が長く続くと、角膜が白く濁ってしまい(角膜混濁)、視力が出なくなることもあります。

引用:京橋クリニック
http://www.kyoubashiganka.com/blog/スタッフブログ/381.html

水谷 泰之 医師 みずのや眼科 院長ドクターの解説
まぶたを閉じることが出来ないので目に痛みを感じたり、まぶたを閉じないと当然目が乾くので涙が出たりします。兎眼で顔面神経麻痺の場合顏の筋肉が動かなくなるといった症状もあります。あとは目の場合まばたきが出来ないので、右目と左目で目の大きさが変わる場合もあって、理由は片目だけまぶたが閉じれずに目を見開いた感じになってしまって目の大きさが変わることがあります。右目だけ閉じなかったり左目だけ閉じなかった利する場合は兎眼の可能性があります。

兎眼の原因

重症の眼瞼外反や甲状腺の病気による眼球突出、外傷、顔面神経麻痺がおもな原因です。

引用:三和科学研究所
http://www.skk-health.net/me/27/index.html#chap6

兎眼の検査法

検査では原因を調べるために、頭部のCTやMRIをとります。

引用:ボシュロム・ジャパン
http://www.bausch.co.jp/eye-dictionary/omonamenobyouki-1/mabutatonamidamichi/togan/

水谷 泰之 医師 みずのや眼科 院長ドクターの解説
ほとんどの原因は外傷か顔面神経麻痺によるものですが、顔面神経麻痺のあとに起こることが多いです。外傷の人の場合だと、事故で神経が麻痺したり筋肉が動かなくなったりして兎眼になってしまい、まばたきが出来なくなる場合があります。
特別な検査方法があるわけではありませんが、パっと目視でまばたきが出来ていないだとか、目が閉じていないだとか、診察した見た目で判断できます。当然顔面神経麻痺の場合は口角の筋肉が下がっていたりだとか、そのような症状があるので顔面神経麻痺を疑う場合はCTやMRIなど頭の検査などをしてもらわなければいけません。

兎眼の治療方法

原因疾患がある場合は、その治療を行います。
対症療法として、点眼や眼軟膏、眼帯の使用、治療用コンタクトレンズの装用、瞼縁縫合、テーピングなどを行います。
改善がみられない場合は、手術を行う場合もあります。

引用:京橋クリニック
http://www.kyoubashiganka.com/blog/スタッフブログ/381.html

水谷 泰之 医師 みずのや眼科 院長ドクターの解説
顔面神経麻痺が起きるとまばたき出来なくなって、まぶたが開きっぱなしになります。なので目の表面が乾き、傷などが出来てしまうのです。その傷を出来ないように予防するのに、目薬などをさして目を乾かなくすることが治療法になります。あとは目が開きっぱなしの人なんかは目が乾いてしまうのでテープで止めて眼帯をしたりします。ほとんどの治療法は定期的に目薬を入れて、寝るときは軟膏を入れて、とにかく目の表面が乾かないようにというものになります。それにより角膜が保護されて目が傷つかずに済みます。そして、目に傷が入ると当然感染症を引き起こす可能性があるので注意が必要になります。しかし、顔面神経麻痺の場合は治療を行えば治ることが多いので、顔面神経麻痺が治ることにより兎眼も治ります。一般的な顔面神経麻痺はその治療で治りますが、例えば脳の病気や脳疾患、ひどい外傷の方など顔面神経が完全に動かなくなってしまうと治らないこともあって、そうなるとずっとテープで止めたりどうしても目薬などをする治療法も難しいので、とても稀ですがが、全く目が閉じなくなったりした場合には手術を行ったりもします。
顔面神経麻痺を治療するためにはステロイドの点滴などを用います。顔面神経麻痺そのもの自体は眼科で治療を行うというわけではないです。どちらかというと眼科の病気ではなく、神経内科や耳鼻科などでよく治療を行われることが多いです。しかし、顔面神経麻痺の患者さんが目の乾燥による痛みなどを訴えて眼科に来ることは多いです。神経内科や耳鼻科のドクターから眼科へ紹介状を出されて眼科に来院する場合も多くあります。


この記事の監修ドクター

水谷 泰之 医師 みずのや眼科 院長水谷 泰之 医師
みずのや眼科 院長

PROFILE

外科医である父の背中を見て育った私は、器用な手先を活かし顕微鏡手術のスペシャリストを目指したいという思いから、眼科医の道を選びました。大学病院や総合病院で実績を積み上げた後、長年在籍した大阪医科大学眼科学教室、最後の勤務先となった高槻病院の近くで開業させて頂きました。
『町の眼医者』として患者様に向き合う上では、「患者様が本当に望んでいることは何か」を正確に把握することが最も大切だと私は感じています。症状やデータだけではなく患者様の思いや希望をしっかりと受け止めた上で、一緒に治療計画を立てるように心がけています。
また当院は近隣の大学病院や総合病院と協力・連携しながら、安全で質の高い眼科医療を提供しています。小さいながらも、設備や治療機器は最新のものを取りそろえています。患者様に心から納得の行く治療を受けて頂ける眼科医院であり続けるため、これからも院長をはじめスタッフ一同切磋琢磨して参ります。