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アレルギー性結膜炎、春季カタルの症状・原因・治療方法 2018.06.29

アレルギー性結膜炎(読み方:あれるぎーせいけつまくえん)、春季カタル(読み方:しゅんきかたる)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
安里 良 医師 安里眼科 総院長

アレルギー性結膜炎、春季カタルとは

春季カタルはアレルギー性結膜炎の重症タイプで、青少年に多く発症します。アレルギー性結膜炎とは外来異物(アレルゲン、抗原)に対して、生態防御反応(アレルギー)が異常に亢進し、結膜に炎症を引き起こす病気です。アトピー体質(アレルギー反応を起こしやすい体質)の人にはとくに多く見られます。外来異物としては花粉、真菌(カビ)、ダニ、ハウスダスト、動物の毛などがあげられますが、花粉については季節性があります。

引用:ボシュロム
http://www.bausch.co.jp/eye-dictionary/omonamenobyouki-1/ketsumakunobyouki/vernal-conjunctivitis/

安里 良 医師 安里眼科 総院長監修ドクターのコメント
「アレルギー」とは、特定の物質に対して過敏に身体が反応することをいい、原因となる物質が結膜に入ると、かゆみや充血が起こってきます。アレルギー性結膜炎とは、発症の時期から通年性(ダニやハウスダストのように年中あるもの)と季節性(花粉などが原因の場合で特定の季節にのみみられるもの)に分けられます。また、春季カタルはアレルギー性結膜炎の重症タイプで、春から夏にみられます。

アレルギー性結膜炎、春季カタルの症状

症状の最たるものは掻痒感(かゆみ)で、結膜充血、浮腫、異物感、眼脂、眼瞼腫脹なども見られます。ときとして角膜(黒目)に傷ができることもあります。春季カタルに特異的な病変の一つは、上眼瞼結膜(上まぶたの裏側)にブツブツ(乳頭)ができることで、重症例では大きなブツブツ(巨大乳頭)となります。これは石垣状巨大乳頭と呼ばれています。

引用:ボシュロム
http://www.bausch.co.jp/eye-dictionary/omonamenobyouki-1/ketsumakunobyouki/vernal-conjunctivitis/

安里 良 医師 安里眼科 総院長監修ドクターのコメント
目やまぶたがかゆくなり、充血と白っぽい目やにが出ます。目以外にも、頭痛やのどの痛み、鼻水が出るなどの症状が伴う場合もあります。

アレルギー性結膜炎、春季カタルの原因

私たちの身体には、体内に入ってくる異物を排除しようとするはたらきがあり、このはたらきのことを免疫といいます。本来、花粉などは異物と感じないしくみになっているのですが、アレルギー体質だと異物と認識して、免疫反応がはたらいてしまいます。この過剰な反応のことを、アレルギー反応といいます。
主なアレルゲンには次のようなものがあります。
スギ花粉(時期:1~5月)
ヒノキ花粉(時期:3~5月)
カモガヤ花粉(時期:5~7月)
ブタクサ花粉(時期:8~10月)
ハウスダスト(チリ、ホコリ、ダニ、カビなど)(1年中)
動物の毛(1年中)
コンタクトレンズの汚れ(1年中)

引用:参天製薬
http://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/allergic_conjunctivitis/index2.jsp

安里 良 医師 安里眼科 総院長監修ドクターのコメント
通年性ではダニやハウスダストが原因となります。また、季節性ではスギ花粉が代表的です。これらによりアレルギー反応が起こると、肥満細胞という細胞から、ヒスタミンなどの物質が大量に放出されます。それによって、目の知覚神経や毛細血管などを刺激して、強いかゆみや充血などの炎症を引き起こします。

アレルギー性結膜炎、春季カタルの検査法

アレルギー性結膜炎は、充血やかゆみなどの症状や結膜の状態から診断します。客観的に確定診断をするには、結膜上皮細胞を擦過採取し、顕微鏡で好酸球(アレルギーで出てくる炎症性細胞)がいるかどうかを観察する必要がありますが、実際の診療では涙液中、血清中の免疫グロブリンであるIgE量を測定して診断(準確定診断)します。採血をして血清中の抗原特異的IgE抗体濃度を測定することは、どの抗原に反応しているかを知ることができ、予防や治療の際に非常に有益な情報を得られます。

引用:慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイトKOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000192.html

アレルギー性結膜炎、春季カタルの治療方法

眼科で行われるアレルギー性結膜炎の治療の基本は、薬物療法となります。薬物療法の目的は、日常生活に支障がないように、かゆみの症状を軽くすることが中心となります。
治療には、抗アレルギー点眼薬(抗ヒスタミン薬、ケミカルメディエータ遊離抑制薬)が、主に使われます。重症の場合には、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬などを使用する場合があります。

引用:参天製薬
http://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/allergic_conjunctivitis/index3.jsp

安里 良 医師 安里眼科 総院長監修ドクターのコメント
かゆみに対しては抗アレルギー点眼薬を用います。さらに強い症状がある場合、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬を使用することもあります。アレルギー性結膜炎の対策としては、できるだけアレルゲンに触れないことです。なお、アレルギーの原因は人によって異なるため、検査を受けて自分のアレルゲンを知っておくことも大切です。
こういった症状をお持ちの方は、眼科専門医を受診されることをお勧めいたします。


この記事の監修ドクター

安里 良 医師 安里眼科 総院長安里 良 医師
安里眼科 総院長

PROFILE

略歴
平成11年 3月 沖縄尚学高校卒業
平成17年 3月 埼玉医科大学卒業
平成17年 4月 大分県立病院(九州大学初期研修1年目)
平成18年 4月 九州大学病院(九州大学初期研修2年目)
平成19年 4月 九州大学病院 眼科入局
平成20年 4月 国家公務員共済組合連合会 千早病院 眼科
平成21年 4月 九州大学医学部 眼科研究生
平成22年 6月 福岡大学筑紫病院 眼科
平成23年 4月 国立病院機構 九州医療センター眼科
平成24年10月  眼科専門医取得
平成25年 1月 九州大学 医学博士 学位授与
平成25年 4月 済生会 飯塚嘉穂病院 眼科部長
平成26年 4月 麻生飯塚病院 眼科医長
平成27年 7月 安里眼科・安里眼科おもろまち駅前院 総院長就任