眼瞼腫瘍の症状や原因、治療方法とは?
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眼瞼腫瘍の症状や原因、治療方法とは? 2018.07.19

眼瞼腫瘍(読み方:がんけんしゅよう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
川原 由宏 医師(川原眼科医院 院長)

眼瞼腫瘍とは

頻度はそれほど高くありませんが、まぶたに良性、あるいは悪性の腫瘍(癌〈がん〉)ができることもあります。霰粒腫と似ていることもあり、注意が必要です。

引用:三和科学研究所
http://www.skk-health.net/me/27/index.html#chap12

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説
ものもらいと自己判断してなかなか眼科にいらっしゃらない方もいます。気になったら放っておかず早めに眼科を受診して下さい。

眼瞼腫瘍の症状

●眼瞼の良性腫瘍
眼瞼の良性腫瘍には、尋常性疣贅(いぼ)(写真上)母斑(ほくろ)(写真中央)、乳頭腫(写真下)などがあり、いずれも整容上あるいは機能上の問題があれば、手術の適応となります。手術では、ほとんどの例で単純切除で対応できます。

●眼瞼の悪性腫瘍
眼瞼癌には、代表的な3つ、すなわち基底細胞癌(写真上)、扁平上皮癌、脂腺癌(写真下)があり、後者ほど、悪性度は高くなります。脂腺癌はしばしば霰粒腫(ものもらい)との鑑別が困難で注意が必要です。
引用:金沢大学眼科教室 眼腫瘍外来
http://ganka.w3.kanazawa-u.ac.jp/contz3/pages/tmr.html

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説
良性と悪性の比は、3:1と言われています。
良性では母斑、霰粒腫、脂漏性角化症で良性の半分を占め、悪性では、基底細胞がん、脂腺癌、扁平上皮癌が3大疾患と言われ、悪性の3/4を占めるようです。
参考文献:知っておきたい眼腫瘍診療(眼科診療エキスパート)吉村長久 南江堂

眼瞼腫瘍の原因

眼瞼には、表側の皮膚から基底細胞癌が、内部のマイボーム腺から脂腺癌が、また裏側の瞼結膜から扁平上皮癌が発生します。

引用:九州大学医学部 眼科
http://www.eye.med.kyushu-u.ac.jp/patient/question/index4.html

眼瞼腫瘍の検査法

診断のために腫瘍の一部をとって病理検査を行う場合と、最初から腫瘍全体を切除する場合があります。

引用:国立がん研究センター 希少がんセンター
https://www.ncc.go.jp/jp/rcc/about/eye_tumor/index.html

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説
悪性腫瘍の初期は、外見だけではわかりにくいことがあります。そのため、病理組織診以外にMRIやCTを診断に用いることもあります。

眼瞼腫瘍の治療方法

治療の原則は一部正常組織を含めて腫瘍を完全に切除することです。球結膜や眼窩内に腫瘍が広がっていなければ、眼球は残して眼瞼だけの治療を選択します。腫瘍切除後は、形態だけではなく眼の機能も考えた再建を行います。再発した場合には再手術もしくは放射線治療が検討されます。放射線治療で治癒するのは70%程度ですが、眼球の障害を軽減するための照射法が必要で、治療施設は限られます。腫瘍と同じ側の耳の周囲、顎の下のリンパ節に転移することがあるため注意が必要です。

引用:国立がん研究センター 希少がんセンター
https://www.ncc.go.jp/jp/rcc/about/eye_tumor/index.html

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説
悪性腫瘍の場合、摘出後も再発がないかどうかを定期的に長期に渡って経過をみていく必要があります。良性の場合に、眼の機能的には手術の必要がない場合でも、整容的に手術をする場合もあります。


この記事の監修ドクター

   川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長川原 由宏 医師
川原眼科医院 院長

PROFILE

昭和63年 昭和大学医学部卒業
平成4年 滝野川病院眼科医長
平成6年 川原眼科医院副院長
平成15年 川原眼科医院院長
日本眼科学会専門医