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眼部帯状疱疹の原因・症状・治療方法とは? 2018.06.29

眼部帯状疱疹(読み方:がんぶたいじょうほうしん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
水谷 泰之 医師(みずのや眼科 院長)

眼部帯状疱疹とは

水痘帯状ヘルペスウイルス(Varicella zoster virus ; VZV)による感染症です。多くの方は子供の時に水痘(水ぼうそう)に感染します。全身の発疹と発熱が起りますが、普通2~3週間で良くなります。しか し、このウイルスが体内の各所の神経節に残り潜伏します。病気や疲労などで体の抵抗力が落ちた時に活性化し、その神経の支配領域に(体の半身)に非常に強い痛みを伴う皮疹が現れます。(帯状疱疹)胸や腹部によく起りますが、顔面を支配する三叉神経の支配領域に起ると目とその周囲に症状が現れます。

引用:医療法人光明会 平田眼科
http://www.hirataganka.com/news/48/

水谷泰之 医師 みずのや眼科 院長監修ドクターのコメント
基本的に帯状疱疹というものは、もともとが再感染ですので初発ではありません。ですから、小さな子どもが発症するケースはまずありません。若い方が発症することもあまりありませんが、ごくまれに30代ぐらいの患者さんで繰り返し発症している方もいらっしゃいます。一般的には中年で起こりやすい病気です。

眼部帯状疱疹の症状

三叉神経には第1枝~第3枝があります。目に症状が出るのは第1枝領域が圧倒的に多く、この場合、皮膚症状は頭、額、まぶた、鼻に出ます。必ず左右どちらかだけにおこり、反対側まで広がることはありません。
最初は痛みや違和感だけのことが多く、皮膚に典型的な症状が出ないので診断がつきません。数日すると赤い斑点が出てきます。それが盛り上がり、水ぶくれになり、破れ、かさぶたになります。強い痛みを伴うのが特徴的です。
皮膚症状が出て2~3日後に目の症状が出てくるのが一般的です。(人によって違う)
まれに顔面神経麻痺(顔が歪む)、耳の痛み、めまい、味覚障害などを起こすことがあります。

引用:川本眼科
http://www.kawamotoganka.com/tayori/1984/

眼部帯状疱疹の原因

水痘帯状疱疹ウイルスは、水痘(水ぼうそう)を引き起こします。一度感染すると、ウイルスは休眠(不活性)期に入り神経根内にとどまります。一部の人では、ウイルスが再活性化し、皮膚に広がって帯状疱疹を引き起こします。額や鼻に感染した人の約半数では眼にも感染し、 障害のある皮膚と同じ方の眼に症状が出ます。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/20-眼の病気/角膜の病気/眼部帯状疱疹

水谷泰之 医師 みずのや眼科 院長監修ドクターのコメント
誰でも小さい頃に発症しているので、帯状疱疹のヘルペスはみんな持っていて神経に潜伏感染しているものと考えましょう。完全に駆逐することが不可能で、抑え込んでいるというイメージです。これを日和見感染と呼びます。普段は発症していないだけで、体調不良や抵抗力が弱まっているとき、疲れていたりストレスがあるときなど、そのような場合に発症することが多いです。あくまでも完治というわけではなく、抑え込んでいるという形です。発症すれば皮膚の痛みを感じたりします。

眼部帯状疱疹の治療方法

眼部帯状疱疹には抗ヘルペスウイルス薬の全身投与が基本となる。

引用:マルホ「眼部帯状疱疹の眼合併症と治療(PDF)」
hhttps://www.maruho.co.jp/medical/famvir/pdf/seminars/06.pdf

水谷泰之 医師 みずのや眼科 院長監修ドクターのコメント
目の中のものは軟膏で治します。過去には目薬もありましたが現在はもうありません。目に使える軟膏だとゾビラックス軟膏というものがありそれで治療をします。あとは飲み薬がありアシクロビル・バラシクロビルという薬を使用します。目だけの症状ではなく顏の皮膚まで症状が出ているひどい場合などは点滴で治療するという場合もあります。そのような場合は一度皮膚科の病院を受診していただくように勧めています。


この記事の監修ドクター

PROFILE

外科医である父の背中を見て育った私は、器用な手先を活かし顕微鏡手術のスペシャリストを目指したいという思いから、眼科医の道を選びました。大学病院や総合病院で実績を積み上げた後、長年在籍した大阪医科大学眼科学教室、最後の勤務先となった高槻病院の近くで開業させて頂きました。
『町の眼医者』として患者様に向き合う上では、「患者様が本当に望んでいることは何か」を正確に把握することが最も大切だと私は感じています。症状やデータだけではなく患者様の思いや希望をしっかりと受け止めた上で、一緒に治療計画を立てるように心がけています。
また当院は近隣の大学病院や総合病院と協力・連携しながら、安全で質の高い眼科医療を提供しています。小さいながらも、設備や治療機器は最新のものを取りそろえています。患者様に心から納得の行く治療を受けて頂ける眼科医院であり続けるため、これからも院長をはじめスタッフ一同切磋琢磨して参ります。