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高血圧の症状、原因・治療方法とは? 2018.06.10

高血圧(読み方:こうけつあつ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
高橋 宏樹 医師(高橋医院 副院長)

高血圧とは

私たちの血圧は、ちょっとしたこと(からだを動かす、寒さを感じるなど)で上昇します。こうした一時的な血圧上昇は、高血圧とはいいません。
高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなって固くなったりして、動脈硬化を起こしやすくなります。

引用:オムロン
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/guide/hightbp/01.html

高橋宏樹医師 高橋医院副院長ドクターの解説
高血圧の患者さんは現在4300万人いると言われており、30代以上の男性の60%、女性の45%、50代以上の男性と60代以上の女性では60%以上と言われています。しかし、自覚症状がない場合も多く、治療率は60代で50%ほどしかいません。高血圧は食塩の過剰摂取が一番の原因ですが、最近は肥満に伴う高血圧がどんどん増えてきています。

高血圧の症状

高血圧は頭痛や頭重感、ふらつき感、動悸などの症状を伴うこともありますが、自覚症状がない場合が多いのです。しかし、無症状でも心臓や血管への悪影響は明らかで、高血圧は“silent killer”(沈黙の殺し屋)と呼ばれています。一方、高血圧は軽症でも種々の自覚症状を伴う場合があり、高血圧は心身症の一つにもあげられています。

引用:国立循環器病研究センター
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/bp/pamph61.html#anchor

高橋宏樹医師 高橋医院副院長ドクターの解説
高血圧の症状ですが、重症化してくると頭痛・手足のしびれ・目がチカチカする・肩こりなどの症状が現れますが、特に初期のうちは自覚症状がない場合がほとんどです。そのため、放置してしまう人も多い病気です。

高血圧の原因

高血圧の患者さんの大部分(約90%)は、明らかな原因を特定できないので「本態性高血圧」と診断されます。一部の患者さん(約10%)は、腎臓や副腎などの病気が原因で、これらは「二次性高血圧」と呼ばれています。血圧を上げるような薬が原因になることもあります。
本態性高血圧の成因に関しては、遺伝因子と環境要因がともに重要です。遺伝因子については、いくつかの高血圧に関係する遺伝子が見つかっていますが、大部分の高血圧の人の原因となるような遺伝子はわかっていません。環境要因は生活習慣が主で、高血圧をもたらす生活習慣として、食塩の取り過ぎ、食べ過ぎによる肥満、ストレスの多さ、アルコールの飲み過ぎ、運動不足、ミネラルの摂取不足などがあげられています。

引用:国立循環器病研究センター
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/bp/pamph61.html#anchor

高橋宏樹医師 高橋医院副院長ドクターの解説
高血圧の原因は①塩分の取り過ぎ、②肥満です。①塩分の取り過ぎですが、現状日本人は1日平均10.4gの食塩を摂取しているのですが、WHOの目標値は5gとなっています。日本でも2022年までに8gにしようという目標が掲げられています。②肥満についてですが、最近はこちらの方が深刻な問題になっています。肥満の寄与割合は、男性では11%から27%、女性では19%から25%に増加しています。

高血圧の検査法

高血圧とは、病院や健診施設などで測定した血圧値が、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上(140/90mmHg以上)の状態をいいます。自宅で測定する家庭血圧では、それより低い135mmHg以上または85mmHg以上(135/85mmHg以上)が高血圧とされます。
高血圧患者さんのなかには、「健康診断では正常血圧だったけど、自宅で測ると高い」という方もいらっしゃいますので、できれば自宅でも測定するようにしましょう。

引用:ファイザー 生活習慣病オンライン
https://www.sageru.jp/bloodpressure/knowledge/criterion.html

高橋宏樹医師 高橋医院副院長ドクターの解説
検査方法ですが、血圧を家庭でも測ることが重要です。なぜなら、「仮面高血圧」という診察室では正常な血圧なのに家庭で測ると高いという患者さんを発見したいからです。この仮面高血圧の患者さんは、正常血圧者の10~15%もいると言われています。家庭での血圧の測り方ですが、上腕カフ型の血圧計で、朝起きて、トイレに行った後に座って落ち着いた状態で、続けて2回測り、平均値を出します。可能であれば、寝る前にも測り、朝との違いをチェックしましょう。週3~4日でもいいので、継続して血圧をチェックしておくことがとても大切です。

高血圧の治療方法

高血圧の治療には、運動、食事などの生活習慣を改善する「非薬物療法」と、降圧薬によって血圧を下げる「薬物療法」があります。
薬物療法をしている場合でも、非薬物療法を実施することは大切です。
医師が治療方針を考えるにあたっては、血圧の値だけでなく他の検査値も参考にして、臓器障害や他の病気のサインが出ていないかを確認します。これらを総合的に判断して、経過観察とするか、生活習慣の改善を行うか、降圧薬も投与するかを決めています。

引用:大日本住友製薬
https://kanja.ds-pharma.jp/health/ketsuatsu/complete/diagnosis/di02.html

高橋宏樹医師 高橋医院副院長ドクターの解説
高血圧の治療ですが、一番は生活習慣の改善になります。具体的には減塩(6g以下)、野菜・果物を多く摂取する、コレステロール・飽和脂肪酸を控える、魚を積極的に食べる、減量(4kg)、有酸素運動(20~30分以上を週4~5日)、禁酒、禁煙、ストレスのコントロールなどです。生活習慣を改善した上で、降圧剤治療を行います。この時重要なことは、症状が良くなってきたからといって、自己判断で薬をやめたり、減らしたりしないことです。必ず主治医の先生の指示に従って、正しく服用するようにしてください。


この記事の監修ドクター

高橋宏樹医師 高橋医院副院長高橋 宏樹 医師
高橋医院 副院長

PROFILE

東京慈恵会医科大学卒業、東京慈恵会医科大学大学院修了後、スウェーデン・カロリンスカ研究所へ留学。東京慈恵会医科大学附属柏病院・東京慈恵会医科大学附属病院勤務を経て、高橋医院副院長に。日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医。患者さんが納得していただけること、一緒に治療をしていく姿勢を何よりも大事にし、患者さんが話したいことはきちんと全部お話いただけるような診療を心がけている。
医院のホームページで最新医学情報のブログを掲載中
http://www.hatchobori.jp/