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うっ血性心不全の症状・原因・治療方法とは?

 更新日:2023/03/27

うっ血性心不全(読み方:うっけつせいしんふぜん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
品川 弥人 医師(しながわ内科・循環器クリニック院長)

うっ血性心不全とは

うっ血性心不全とは、心臓のポンプ機能が不十分なために全身に血液を送り出すことができず、血液がうっ滞している状態です。

引用:ニューハート・ワタナベ国際病院
https://newheart.jp/glossary/detail/cardiovascular_medicine_011.html

一般にうっ血性心不全とは慢性うっ血性心不全状態を示し,ナトリウムと水分が過剰に蓄積され,体循環系または肺循環系に浮腫が存在している。一方,急性うっ血性心不全はナトリウムと水分が,体内に一定以上に貯留される前に体循環系から肺循環系にシフトすることにより生ずる肺うっ血が主体であり,体重増加を伴わなくてもよい。

引用:日本救急医学会
http://www.jaam.jp/html/dictionary/dictionary/word/0104.htm

うっ血性心不全の症状

心臓が全身に血液を十分送り出すことができなくなると、肺にうっ血が生じ、息苦しさ、むくみ、 疲れやすさなどさまざまな症状が出現します。急激な体重増加、脈拍の増加、尿量の減少などがあります。

引用:医薬品医療機器総合機構
https://www.pmda.go.jp/files/000145796.pdf

品川弥人医師 しながわ内科・循環器クリニック院長ドクターの解説
うっ血性心不全は体の臓器に水が溜まってしまう病気のため、むくみやすくなります。また、重症の場合は呼吸不全に陥る場合もあり、その場合はすぐに入院しての治療が必要となります。

うっ血性心不全の原因

原因として虚血性心疾患(陳旧性心筋梗塞後が多い)、高血圧症、弁膜症、心筋症などの心臓病変以外に腎臓や内分泌臓器疾患もあげられます。

引用:東京都保健福祉局 東京都監察医務院
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/kiso/kyushi.html

うっ血性心不全という副作用をおこす原因となる医薬品としては、さまざまな種類のものがあり、抗不整脈薬、β遮断薬、副腎皮質 ステロイド薬、解熱消炎鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬など)、 アントラサイクリン系抗がん剤(ドキソルビシンなど)、などが知られています。

引用:医薬品医療機器総合機構
https://www.pmda.go.jp/files/000145796.pdf

うっ血性心不全の治療方法

アンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、利尿剤も併用します。
徐脈でなければベータ遮断薬も有効です。
難治性の心不全で心臓収縮の時機にばらつきがある方(左脚ブロック)に対してはCRT(心臓再同期療法)が適応となります。

引用:ニューハート・ワタナベ国際病院
https://newheart.jp/glossary/detail/cardiovascular_medicine_011.html

品川弥人医師 しながわ内科・循環器クリニック院長ドクターの解説
うっ血性心不全の治療法ですが、主に利尿剤や血管拡張薬の内服による治療となります。ですが、先ほども述べた通り、重症の場合は入院での治療が必要となります。

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