トリコモナス腟炎の症状や原因、治療方法とは?
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トリコモナス腟炎の症状や原因、治療方法とは? 2018.07.22

トリコモナス腟炎(読み:とりこもなすちつえん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
江川 晴人 医師 産科・婦人科 江川クリニック 院長

トリコモナス腟炎とは

トリコモナス腟炎は、腟トリコモナスという原虫が原因で生じる腟感染症です。
・通常は性行為によって感染します。
・緑色や黄色の生臭い匂いのある分泌物が大量にみられ、かゆみを伴うことがあります。
・症状から腟感染症が疑われる場合は、おりものや子宮頸部の分泌液のサンプルを検査して、感染症を引き起こす微生物の有無を調べます。
・必ずコンドームを使用することが感染予防に役立ちます。
・ほとんどの場合、メトロニダゾールまたはチニダゾールを服用することで治癒します。
原虫の腟トリコモナスは、腟に侵入して間もなく症状を引き起こす場合もあれば、症状を引き起こさずに数週間から数カ月間にわたって腟や子宮頸部(子宮の下部で腟につながっている部分)にとどまる場合もあります。膀胱に感染が起きることもあります。男性の場合、この原虫は何の症状も引き起こさないのが通常で、無症状のまま数日から数週間にわたって尿路にとどまることがあります。このため男女問わず、気づかないうちにセックスパートナーを感染させてしまうことがあります。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/22-女性の健康上の問題/腟感染症と骨盤内炎症性疾患/トリコモナス-腟炎

江川 晴人 医師 産科・婦人科 江川クリニック 院長ドクターの解説
トリコモナス腟炎とは、トリコモナスという原虫が腟内に寄生して炎症が起きる病気です。おりもの異常やかゆみを伴うこともあります。通常は性行為によりうつります。知らないうちにパートナーに感染させてしまうことがありますので注意が必要です。

トリコモナス腟炎の症状

かゆみとおりものの異常(黄色く、臭いがします)がみられます。
強い炎症を起こすため、不正出血がみられることもあります。

引用:産婦人科クリニックさくら
http://www.cl-sacra.com/sti/sti2

江川 晴人 医師 産科・婦人科 江川クリニック 院長ドクターの解説
主な症状としては、外陰部のかゆみや色のついたおりものが多くなったり、臭いが伴うこともあります。また、炎症の程度によっては不正出血もあります。

トリコモナス腟炎の原因

トリコモナスによる性器感染症(トリコモナス症)は、ほぼ例外なく性行為によって感染します。女性の感染は男性または女性との性的接触によって生じます。しかし、男性の感染は女性との性的接触のみで生じ、男性との性行為では起こりません。トリコモナス症がある人の多くには、それ以外の性感染症もみられます。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/22-女性の健康上の問題/腟感染症と骨盤内炎症性疾患/トリコモナス-腟炎

江川 晴人 医師 産科・婦人科 江川クリニック 院長ドクターの解説
トリコモナス原虫が感染の原因です。ほとんどは性交渉によってうつります。

トリコモナス腟炎の検査法

顕微鏡でトリコモナスを見つけたり、培養検査(内診で腟内を綿棒でこすります)を行います。
男性では検出率が低いため、パートナーである女性が陽性であれば、男性も治療を開始します。

引用:産婦人科クリニックさくら
http://www.cl-sacra.com/sti/sti2

江川 晴人 医師 産科・婦人科 江川クリニック 院長ドクターの解説
主な検査方法は以下の通りです。
・顕微鏡検査
腟の分泌物を顕微鏡で観察し、トリコモナス原虫がいるかを確認します。
・培養検査
腟の分泌物を培養し増やしてから、トリコモナス原虫を確認します。
また、症状がなくても子宮がん検診の時に罹患していることが分かるときもあります。
男性の場合は主に尿の顕微鏡検査になります。

トリコモナス腟炎の治療方法

膣トリコモナス感染症は、有効な抗生物質を用いて治療されます。治療が完了するまで性交渉は控える必要があります。また、決まった性交渉の相手が感染していれば、自分だけ治療してもまた感染してしまうので、決まった性交渉の相手もいっしょに治療することが大切です。

引用:横浜市衛生研究所
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/tricho1.html

江川 晴人 医師 産科・婦人科 江川クリニック 院長ドクターの解説
お薬は主にメトロニダゾールを使用します。女性の方の場合腟錠を使用し、男性の場合は内服薬となります。腟錠の場合は10日~14日間、内服薬の場合は10日間程度使用します。その他、チニダゾールというお薬もあります。通常、2週間程度で軽快します。


この記事の監修ドクター

江川 晴人 医師 産科・婦人科 江川クリニック 院長江川 晴人 医師 産科・婦人科 江川クリニック 院長

PROFILE

【学歴・経歴】
ヴィアトール学園 洛星高等学校卒
京都大学医学部卒
京都大学医学部付属病院 研修医
国立京都病院 産科婦人科 医員
大阪府済生会野江病院 産婦人科 医員
京都大学大学院 医学研究科 外科系専攻器官外科学 婦人科学産科学(生殖内分泌研究室)
日本バプテスト病院 産婦人科 医員、医長、産婦人科部長、医務部長兼任
国立病院機構京都医療センター 産科婦人科 産科医長
医学博士
日本産科婦人科学会 専門医・指導医
日本周産期・新生児医学会 周産期専門医(母体胎児)
母体保護法指定医
京都産婦人科医会 理事
近畿産科婦人科学会 母子保健部会 部会長
東山医師会 理事
【所属学会】
日本産科婦人科学会
日本周産期・新生児医学会
日本産科婦人科遺伝診療学会
日本婦人科腫瘍学会
日本内分泌学会
日本女性医学学会
日本思春期学会
日本人類遺伝学会