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慢性腎臓病(CKD)の症状・原因・治療方法について

慢性腎臓病(CKD)(読み方:まんせいじんぞうびょう、別名:CKD)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
高橋宏樹医師(高橋医院 副院長)

慢性腎臓病(CKD)とは

もともとの疾患(原疾患)が何であるかにかかわらず、次の2つの所見のうちのいずれか、または両方が3カ月以上続いた場合にCKDとされます。
1. 尿検査、血液検査、画像診断などで腎障害が明らかである
(特に、0.15g/gcr以上のたんぱく尿が出ている)
2. 糸球体ろ過量(GFR)が60mL/分/1.73m2未満である

引用:旭化成ファーマ
https://www.asahikasei-pharma.co.jp/health/kidney/ckd/diagnosis.html

高橋宏樹医師 高橋医院副院長ドクターの解説
慢性腎臓病は生活習慣病の1つと言われています。患者数は年々増えており、現在日本人の約8人に1人は慢性腎臓病であると言われています。慢性腎臓病に罹患してしまうと、動脈硬化を促進したり、心疾患にかかりやすくなる(慢性腎臓病でない人に比べて3倍以上)ため、注意が必要です。

慢性腎臓病(CKD)の症状

CKDは痛みなどの症状が出にくく、早期発見のためには体が発する異常サインに敏感になる必要があります。
まず、CKDのサインが出始めるのは尿です。腎臓の機能が低下すると尿に普段は混じらないものが混じってしまいます。健康診断で尿に異常が発見された場合はもちろん、尿が泡立っていたり、色がおかしかったりしたら要注意。早期に受診するようにしましょう。
また、続く自覚症状として夜間頻尿やむくみがあげられ、夜に何度もトイレに行ったり、指輪や靴がきつくなったりします。
その他貧血、息切れ、疲労感、頭痛や吐き気などの体調不良が現れることもあり、その時点では病気がかなり進行している可能性もあります。

引用:バイエル薬品 腎臓病といわれたら.com
https://www.ckd45.jp/ja/home/ckd/symptoms-of-ckd/index.php

高橋宏樹医師 高橋医院副院長ドクターの解説
初期は自覚症状がありません。そのため、どんどん進行してしまうという怖さがあります。症状が進行してくると、むくみやすいなどの自覚症状が現れてきます。

慢性腎臓病(CKD)の原因

CKDは加齢、糖尿病、慢性腎炎症候群、高血圧・動脈硬化、ネフローゼ症候群、多発性嚢胞腎、結石などの泌尿器科の疾患、膠原病などの自己免疫疾患、薬の副作用など、多彩な原因で生じます。

引用:順天堂大学医学部附属順天堂医院 腎・高血圧内科
https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/zinzo/about/disease/kanja02_04.html

慢性腎臓病(CKD)の検査法

慢性腎臓病の診断基準、およびステージ分類で重要な指標となるのが、GFR(糸球体ろ過量)です。GFRは糸球体の老廃物を尿へ排泄する能力を示しており、値が低いほど腎臓の働きが悪いということになります。GFRを調べるには、血液検査による血清クレアチニン値を用いた計算式によって求める数値である推算糸球体ろ過量(eGFR)を用いる方法と24時間蓄尿によって調べるクレアチニン・クリアランスによる方法があります。クレアチニン・クリアランスは、腎臓が1分間に血液からどれだけの量のクレアチニン(体内の老廃物の一つ)を排除しているかを調べる方法で、eGFRよりも精度が高い検査といえます。

引用:旭化成ファーマ
https://www.asahikasei-pharma.co.jp/health/kidney/ckd/diagnosis.html

高橋宏樹医師 高橋医院副院長ドクターの解説
原因はさまざまですが、生活習慣病(糖尿病や高血圧など)が原因の場合が多いです。自覚症状が現れないため、健康診断で蛋白尿が出て、診断されることがほとんどです。ですので、健康診断で蛋白尿が出た場合は放置せずに、必ず医療機関を受診するようにしてください。

慢性腎臓病(CKD)の治療方法

①生活習慣の改善(禁煙や肥満の解消など)、②食事指導(食塩・たんぱく質制限など)、③高血圧の治療、④尿たんぱく・尿アルブミンを減らす、⑤糖尿病の治療、⑥脂質異常症(血液中のコレステロールや中性脂肪が高い)の治療、⑦貧血の治療、⑧骨やミネラル代謝異常の治療、⑨高尿酸血症の治療、⑩尿毒症毒素に対する治療があげられます。CKDの原因が明らかであれば、その治療を併せて行います。このように、多くの視点から治療を行うことを、集学的治療といいます。ステージG5まで進行した患者さんで、ご自身の腎臓のはたらきでは生活が困難な方に対して、透析や腎移植などの治療(腎代替療法)を行います。

引用:順天堂大学医学部附属順天堂医院 腎・高血圧内科
https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/zinzo/about/disease/kanja02_04.html

高橋宏樹医師 高橋医院副院長ドクターの解説
慢性腎臓病は生活習慣病が原因の場合が多い病気ですので、生活習慣病の改善によって治ることが多いです。血圧のコントロールや食事療法で生活習慣病の改善をしていきます。


この記事の監修ドクター

高橋宏樹医師 高橋医院副院長高橋宏樹医師
高橋医院 副院長

PROFILE

東京慈恵会医科大学卒業、東京慈恵会医科大学大学院修了後、スウェーデン・カロリンスカ研究所へ留学。東京慈恵会医科大学附属柏病院・東京慈恵会医科大学附属病院勤務を経て、高橋医院副院長に。日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医。患者さんが納得していただけること、一緒に治療をしていく姿勢を何よりも大事にし、患者さんが話したいことはきちんと全部お話いただけるような診療を心がけている。
医院のホームページで最新医学情報のブログを掲載中
http://www.hatchobori.jp/