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大腸がんの症状や検査方法、治療方法とは?

 更新日:2023/03/27

大腸がん(読み方:だいちょうがん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
藤田 亨 医師(皿沼クリニック 院長)

大腸がんとは

大腸がんは、長さ約2mの大腸(盲腸・結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。
大腸粘膜の細胞から発生し腺腫(せんしゅ)という良性のポリープの一部ががん化して発生したものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。粘膜の表面から発生したあと、大腸の壁に次第に深く侵入していき、進行するにつれてリンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移します。

引用:国立がん研究センター
https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/

藤田亨 医師(皿沼クリニック 院長)ドクターの解説
大腸がんの罹患者数は食事の西欧化に伴って増えており、40~50代男性と60~80代女性に多くなっています。西欧化した食事が腸を傷める一番の要因は、小麦粉のグルテン、牛乳のカゼインという2つのたんぱく質です。動物性脂肪が大腸がんに影響するという見方もありますが、脂肪の代謝についてはまだ解明されていない部分も多いため、大腸がん予防のためにはグルテンやカゼインの害に注目すべきです。グルテンとカゼインは依存性や中毒性があり、小麦粉や牛乳は無意識のうちに繰り返し摂取したくなる食材です。消化管が長年障害されると大腸がんリスクが上昇するため、腸にやさしい和食中心の食生活を心がけましょう。

大腸がんの症状

早期の段階では自覚症状はありませんが、多い症状としては、血便、下血、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、原因不明の体重減少などがあります。中でも出現の頻度が高い血便については、痔(じ)などの良性疾患でも同じような症状が起こるため、大腸がんの早期発見のためには早めに消化器科、胃腸科、肛門科などを受診することが大切です。時には、がんによる腸閉塞(へいそく)症状から嘔吐(おうと)などでがんが発見されることや、大腸がんの転移が、肺や肝臓の腫瘤(しゅりゅう)として先に発見されることもあります。
引用:国立がん研究センター
https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/

藤田亨 医師(皿沼クリニック 院長)ドクターの解説
大腸がんは早期段階で症状がないため、見落とされがちです。健康診断や人間ドックで指摘されてわかるケースが多いです。上記の症状が出た後では、すでに進行がんや末期がんに進展している恐れがあります。早期発見のためには便鮮血検査が重要で、便の中にプラスチックの針を刺して一部を採取し、血がついていないかどうかを調べます。陽性の場合は大腸内視鏡検査も受ける必要があります。また、大腸がんでは肝臓、肺、脳への転移が多くみられるため、転移先の画像検査で見つかることも往々にしてあります。

大腸がんの原因

生活習慣に関わる大腸がんのリスク要因として、運動不足、野菜や果物の摂取不足、肥満、飲酒などが挙げられています。
この20年で大腸がんによる死亡数は1.5倍に拡大していて、生活習慣の欧米化(高脂肪・低繊維食)が関与していると考えられています。
また、大腸がんの家族歴がある方はリスクが増加します。腫瘍性大腸炎を長期間患う事でも大腸がんのリスクを高めます

引用:日本医師会
https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/type/largeintestine/cause/

大腸がんの検査法

検査:便潜血検査

大腸がんでは、排便時に大腸粘膜にできたがんに便が接触し出血することで、便に血液が付着することがあります。便潜血(べんせんけつ)検査は、便の表面を採便棒でこすり採り、便に混じった出血を見つけるための検査です。
自覚症状がない早期にがんを発見できる検査法として、一般的に40歳以上を対象とした大腸がん検診などで広く行われています。
便潜血検査で陽性(+:出血反応あり)となった場合には、病気の有無を確認するため、必ず大腸内視鏡検査を行います。
※癒着などにより大腸内視鏡検査を行うことが困難な場合は、注腸X線検査を行うことがあります。

検査:大腸内視鏡検査

内視鏡検査は先端にCCD(固体撮影素子)を搭載した電子スコープを用いて、直接、消化器粘膜を観察する方法です。
内視鏡検査は病巣(びょうそう)部を直接観察できることが大きな特徴です。主病巣の位置や大きさだけでなく、病巣の拡がりや表面の形状(隆起(りゅうき)や陥凹(かんおう))、色調などを詳しく観察します。また、色素内視鏡検査といい、発見困難な凹凸のない病巣は色素と呼ばれる染色液を使って探す方法もあります。
もう1つの内視鏡検査の大きなメリットは、直接細胞を採り(生検:せいけん)、病理(びょうり)検査ができるため、病気の判定に役立っています。
大腸内視鏡検査では、通常約1日分、便秘の方で2~3日分の便が腸内にたまっているため、事前に腸内を空にしなくてはなりません。そのため通常当日に下剤を服用し、腸のなかの残留物をきれいに洗い流します。肛門から大腸内視鏡を挿入し、腸粘膜表面の様子をモニターで観察します。大腸がん、大腸ポリープ、大腸炎などの疑いがあれば、一部を採取し組織検査をします。進行型大腸がんの約80%は潰瘍型なので、潰瘍とそれを囲む堤防様にがんができていることが発見できます。
また、粘膜下層への浸潤(しんじゅん)の深さを調べるため、大腸用超音波内視鏡が用いられることもあります。

引用:オリンパス おなかの健康ドットコム
https://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/large-intestine/large-intestine-cancer/02.html

藤田亨 医師(皿沼クリニック 院長)ドクターの解説
大腸がんの検査は、精度と感度があまり期待できない腫瘍マーカーに代わって「メタボローム解析」という最新の検査方法が注目を集めています。これは、がん細胞の特異的な代謝物をマーカーとして検出する方法です。同様にがん細胞の特異的な代謝物を検出する方法としては、犬や線虫を用いた尿の検査もあります。犬の嗅覚を活用した場合、がんの種類までは判別できないものの、検出率はほぼ100%と言われています。また、線虫の検出率も95%と高く、日立製作所が大量の人の尿を検査する装置を完成させており、大腸がんを早期に効率的に発見できる装置の普及が期待されています。

大腸がんの治療方法

大腸進行がんの第一の治療法は、外科的にがん細胞を取り去ることです。

今日では、早期がんは開腹手術せずに大腸内視鏡で取り去ること(摘除:てきじょ)ができるようになり、早期大腸がん全体の約60%は内視鏡による治療を行うようになりました。しかし、大腸内視鏡で摘除できないないがんは、深達度(しんたつど)、リンパ節への転移、遠隔転移(大腸がんの場合は肝臓と肺に転移する傾向)の3つの状態に基づいて切除範囲を決め、開腹手術を行います。

引用:オリンパス おなかの健康ドットコム
https://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/large-intestine/large-intestine-cancer/03.html

藤田亨 医師(皿沼クリニック 院長)ドクターの解説
内視鏡治療=安全、とは言い切れません。なぜなら、大腸の壁は薄く、場合によってはがん細胞が正常の大腸組織に置き換わっていることもあり、内視鏡的切除術を適切に行っても腹膜炎を起こす恐れがあるからです。一方、代替療法も腹膜炎が起こらないとは言いきれませんが、低周波治療に似たAWGの場合は、抗生物質の投与でコントロールできる程度の小規模な腹膜炎で済む人が多いでしょう。外科的治療(内視鏡治療を含む)の場合は、常に大規模な腹膜炎のリスクを考える必要があります。

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