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歯周病はお口の中だけの問題じゃない!全身疾患との関連性を解説

歯周病になると、歯がグラついたり口臭が気になったりとお口の中にさまざまな不快な症状が起こります。また、歯周病は放置していると最終的に大切な歯を失うことにも繋がる恐ろしい病気です。近年ではそんな恐ろしい歯周病が全身疾患や体全体の健康状態とも深い関わりがあることが分かってきました。そこで今回このページでは、歯周病と全身疾患の関連性について、Medical DOC編集部がお届けします。
この記事の監修ドクター:
藤塚勝功 歯科医師 緑が丘歯科医院 院長


 

 歯周病が全身の健康状態に影響を及ぼす理由


一昔前までは歯周病はお口の中だけの問題だと考えられていましたが、1990年代後半以降は歯周病が全身の健康状態や全身疾患に影響を及ぼすことが明らかになってきました。そのため全身の健康状態を守っていくためには、口腔内の健康を維持していくことがより一層重要になることが広く認識されるようになりました。
しかし厚生労働省が平成23年に行った歯科疾病実態調査では、おどろくべきことに35歳以上の約8割、小学生でも約4割が歯周病にかかっていることが判明しました。中高年以降の病気であると思われていた歯周病は、実は大人から子供まで誰がなっても不思議ではない病気だったのです。その歯周病が全身の健康状態に影響を及ぼしてしまうのですから、私たちはより一層お口の健康状態には気を付けなければなりませんね。
しかし、お口の中の病気であるはずの歯周病が、なぜ全身の健康状態や全身疾患に影響を及ぼしてしまうのでしょうか?

 

なぜ歯周病が全身の健康状態に影響を及ぼすのか?

歯周病は、ハグキ(歯肉)や歯槽骨(しそうこつ)などの病気であり、細菌によって発症する感染症の一種です。歯周病にかかると、歯周病原性細菌によって歯周組織に炎症が起き、深い歯周ポケットが出来ることがあります。その歯周ポケットから体の中に侵入した細菌やなんらかの病原因子が、歯肉の血管から血液に流れ込んで全身を巡ることによって、体中の臓器や組織に何らかの影響を及ぼしていると考えられています。
これが歯周病が全身の健康状態に影響を及ぼすといわれる理由です。簡単に説明すると、歯周病によって出来た歯周ポケットから細菌が侵入して、血液によって全身に運ばれ、私たちの体全体の健康にさまざまな影響を及ぼしているということになります。
そして近年の研究によって糖尿病をはじめとしたさまざまな全身疾患と、歯周病が密接に関係していることが分かってきました。次は、歯周病との関連性が分かっている病気やトラブルについてそれぞれ詳しく紹介していきます。

 

 歯周病との関連性が明らかになっている主な病気

歯周病はさまざまな全身疾患と密接な関わりがあることが明らかになっています。ここでは特に歯周病と関連性の深い病気についてそれぞれ詳しく解説していきます。

 

糖尿病

全国に患者が300万人以上いるといわれている糖尿病は、歯周病との密接な関連性が明らかになっている病気の内の一つです。糖尿病には、神経障害・末梢血管障害・大血管障害・網膜症・腎症といった合併症があるのですが、歯周病はこれらに次ぐ第6の合併症であると近年では捉えられています。
実際糖尿病の患者さんの中には、重度の歯周炎がある人も珍しくありません。これは糖尿病の患者さんが健康な人に比べて免疫力が低下しているために、歯周病などの感染症に特にかかりやすいといったリスクを負っているためです。また、歯周病にかかると、糖尿病そのものが悪化することも明らかになっています。
糖尿病は血糖値を下げるインスリンが足りなくなってしまい、高血糖状態が続いてしまう病気です。しかし歯周病にかかってしまうと、インスリンの働きがさらに阻害されてしまい、結果として糖尿病そのものが悪化してしまうのです。そのため歯周病の治療を行うことでインスリンの働きがよくなり、血糖値が安定して糖尿病そのものが改善されることがあることも近年明らかになってきました。このように歯周病と糖尿病は、双方向に密接に影響を及ぼし合うことが分かっています。

 

心臓疾患

歯周病に感染してしまうと、歯周ポケットから侵入した細菌が血液によって心臓に運ばれることによって感染性心内膜炎などの心臓疾患を引き起こすことが明らかになっています。また、歯周病の症状が重篤であるほどそのリスクが高くなるともいわれています。

 

脳血管疾患・認知症

近年では、血液によって運ばれた歯周病菌が脳梗塞の原因となる動脈硬化を引き起こす可能性があることも指摘されています。また、歯周病によって噛む力が低下することで、認知症を発症するリスクが高まるともいわれています。

 

 歯周病との関連性が明らかになっている意外な病気

糖尿病、心臓疾患、脳血管疾患以外にも歯周病との関連性が分かっている病気があります。ここではそのような病気と共に、歯周病との意外な関連性がある病気をいくつか紹介します。

 

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

誤嚥性肺炎も歯周病と深い関わりがあることが明らかになっています。誤嚥性肺炎とは、間違って気管に入ってしまった唾液の中の細菌が引き金となって、引き起こされる肺炎のことです。飲み込む力の弱くなった高齢者に非常に多くみられる症状でもあり、体力の低下したお年寄りの場合は重篤化するケースもある恐ろしい症状です。
とくに歯周病菌は肺炎を引き起こすリスクが高いとされているので、高齢者の場合は注意が必要です。

 

妊娠トラブル

妊娠中の女性も歯周病には注意しなければなりません。妊娠中はホルモンバランスの変化やつわりなどによって、口腔環境が悪化してしまうために、歯周病にかかりやすくなります。歯周病原性細菌が血液によって子宮へと運ばれ、早産や低体重出産のリスクが高まるといわれています。

 

その他の歯周病と関連が指摘されている全身疾患

これまで紹介してきた病気以外にも歯周病との関連が指摘されている病気には、骨粗しょう症、関節リウマチ、肝機能障害、腎臓疾患、肥満、メタボリックシンドロームなど、実に多くの全身疾患があります。基本的にはどの病気も、歯周病原性細菌が血液によって全身に運ばれることや、歯周病そのものが作り出す毒素によって症状が発症、悪化してしまうものがほとんどです。

 

 全身の健康を守るためにも歯周病治療はとても大切


今回ご紹介してきたとおり、歯周病はさまざまな全身疾患と密接な関わりがある病気です。そのため、毎日の食生活も含めて生活習慣を見なおして歯周病を予防していくことが、健康維持するためにはとても重要なポイントになります。
今回紹介したような病気に身に覚えのないという人であっても、歯茎に腫れや出血がある場合にはすぐに歯科医に診てもらいましょう。歯周病が引き金となってしまい恐ろしい病気にかかってしまう可能性は、けっして低くはありません。
また、とくに糖尿病の患者さんや妊娠中の女性の場合は、歯周病によって重大な問題が発生する危険性があるので、一刻も早く歯科医による治療を始めてくださいね。

藤塚勝功 歯科医師 緑が丘歯科医院 院長監修ドクターのコメント
歯周病菌が全身の健康状態に及ぼす数多くの影響をご紹介しましたが、たとえ「歯周病」と診断されても諦めてはいけません。
「歯周病」は末期のもの以外は、「歯科医師による適切な歯周治療」と「患者様自信の適切なセルフ・ケアー」で治す事ができる病気です。
從いまして、「早期発見・早期治療」が大切です。
最近、「歯茎が腫れぼったい」「歯茎が赤い」「歯磨き時に出血する」「人から口臭がすると言われた」「歯が浮いたような気がする」「歯が動くような気がする」等の症状があるようであれば、早期の歯科受診をおすすめします。
また、歯周病の症状とよく似た症状で、過剰な噛む力や噛みしめ・就寝時の歯ぎしり等の過大な力が原因による「咬合性外傷」と言う病気があります。
すなわち、「歯茎が腫れた」「歯がグラグラする」=「歯周病」と、単純なものではありません。
「歯周病」であれば、歯周病菌を減らす処置であり、「咬合性外傷」であれば、力のコントロールを考えた処置と原因が違えば、処置内容も全く異なります。
当院が「歯周病専門医」と知り、必ず毎食後の歯磨きをして、定期検診もしているのに、なかなか歯茎が安定しなかったり、抜歯になってしまった等でお悩みの多くの方が受診されますが、その多くが「咬合性外傷」が関与しているのが現状です。
もしお悩みであれば諦めず、一度「歯周病専門医」にご相談されるのも良いかもしれませんね。
 
監修ドクター:藤塚 勝功 歯科医師 緑が丘歯科医院 院長



 

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緑が丘歯科医院

出典:https://midorigaoka-dc.jp/

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休診日 木曜日・日曜日・祝日
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この記事の監修ドクター

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