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大腸内視鏡検査で麻酔を使うメリット・デメリット

大腸内視鏡検査は太さ10~13mmの内視鏡を肛門より挿入し、直接、消化管粘膜を観察する検査方法です。肛門より直接内視鏡を挿入するため、個人差はあるものの痛みや違和感を伴う検査です。それを和らげるために麻酔(鎮静剤)を使用することも可能です。

大腸内視鏡検査とはどんなものなのかという概要と共に、麻酔を使用するメリット・デメリットについてMedical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
山田 至人 医師(山田医院 院長)


 

大腸内視鏡検査はどんな検査?


大腸内視鏡検査は、小さなカメラを用いて直腸から盲腸、小腸の一部までを直接観察する検査です。肛門から内視鏡を挿入し、ポリープ、がん、炎症などを調べることができます。大腸粘膜の色調変化や凹凸などの形状変化を詳しく観察することができるので、小さなポリープなどの異常の発見にも適しています。また、悪性が疑われる病変からは組織を採取し検査することも可能です。切除すべきポリープなどがあれば、その場で切除し治療することも可能です。

 

大腸内視鏡検査で発見できる病気

大腸内視鏡検査で発見が期待できる病気は以下があげられます。
・大腸がん
・大腸ポリープ
・炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎など)
・大腸憩室症(腸管内壁の一部がくぼみになった状態)
・虚血性腸炎(大腸の粘膜に炎症や潰瘍が起き、腹痛や下痢、下血といった症状が現れる疾患)
・感染性腸疾患(カンピロバクター腸炎、腸結核など)
など

 

大腸内視鏡検査の痛み

大腸内視鏡検査は痛い、というイメージがあったり、デリケートな場所だけに不安を感じたりする方がいる検査でもあります。やはり肛門にカメラを入れるため、挿入時に痛みや違和感を覚える場合があります。また、大腸の内壁に内視鏡が接触する際にも、痛みを感じることがあります。したがって検査を行う医師の技術、熟練度によっても痛みや違和感の度合いが変わる検査でもあります。

 

大腸内視鏡検査の概要

大腸の内視鏡検査を受けるためには、大腸の中が空っぽになっている必要があります。そのため検査を受けるまでの流れを説明していきます。大腸の内視鏡検査を受けるためには、大腸の中が空っぽになっている必要があります。そのため検査を受けるまでの流れを説明していきます。なお、ポリープの治療を安全に行うために、服用している薬がある場合は事前に医師に報告してください。

 

検査前日

1.指定された食事をとる

大腸内視鏡検査は、内視鏡によって大腸内を観察し、病気を見つけるための検査です。大腸内がきれいになっていないと、検査に時間がかかったり、正確な診断ができなかったりすることがあります。そのため、前日は制限食(繊維の多い物や種が残るものは避ける)となります。施設によっては大腸検査食(クリアスルーなど)と呼ばれる、大腸の中にカスが残りにくいような食事となります。前日の夕食は腹5分目程度にして、午後8時ぐらいまでに済ませるようにします。それ以降検査までは水またはお茶のみ飲むことができます。

2.下剤の服用

医師の判断にて、寝る前に処方された下剤を飲みます。

 

検査当日

3.検査当日・起床後

脱水予防のために起床したら、コップ1杯の水を飲むことをおすすめします。

4.下剤(モビプレップ)の服用

モビプレップは、便を出すだけではなく、大腸中をきれいにする薬です。モビプレップは1Lを1時間かけて飲み、その後水やお茶を500mL(飲んだモビプレップの半分の量)飲みます。
モビプレップを飲むと排便が起こります。数回にわたって排便があり、液状の排泄があり、段々水のようになってきます。服用後2時間後程経つと、排便は次第に収まってきます。

5.検査

検査着に着替えて検査を行います。通常検査は30分程度です。肛門にゼリーを塗布し、大腸内視鏡を挿入します。検査では、大腸内にポリープ、腫瘍、炎症など異常がないか観察します。必要があれば大腸の組織の一部を採取し、後に病理組織検査をします。

6.検査後

鎮静剤を使用している場合は、しばらく1時間程度安静を保つことが必要です。検査後、ふらつきがなく、血圧が安定していることが確認できたら帰宅することができます。

 

大腸内視鏡検査に麻酔を使うメリット・デメリット

デリケートな部位で、痛みが伴うイメージのある大腸内視鏡検査ですが、最近は機器や手法も進化し、また麻酔、鎮静剤を用いて、うとうとしたり眠っている間に検査を行ったりすることも可能となっています。麻酔、鎮静剤を使う際のメリット・デメリットについて以下にまとめます。

 

メリット

1.腸内の圧迫感やお腹を突き上げられるような苦痛を軽減

軽く眠ったような状態で検査を受けられるため、肛門や腸内の痛みや違和感を覚えることなく検査ができます。また、腸内を広げるためにガスを注入する際も、圧迫感などに苦しむこともありません。医師も苦痛を減らそうと急ぐことなく、落ち着いて検査が行えるため、しっかりと詳細な検査が受けられます。

2.見逃しのないしっかりした検査が受けられる

空気や、炭素ガスをしっかり注入することができるので、腸のひだの間などしっかりと詳細に検査することができます。

 

デメリット

1.準備が煩雑

静脈麻酔なので点滴が必要ですし、呼吸管理など全身のモニタリングが必要です。

2.検査後にすぐに帰宅することが難しい

麻酔を使っているため、検査後すぐに起き上がって帰宅するというのが難しい状況にあります。麻酔の効果が切れるまで、1時間程度安静に休息を取る必要があります。

3.車などの運転や細かい作業を行うことができない

大腸内視鏡検査で麻酔を用いて受けた場合は、その影響がその日は残るため、車やバイクなどの運転や細かい作業を行うことが難しくなります。

 

大腸内視鏡検査を快適に受けるのに麻酔は有効


大腸内視鏡検査は痛いという一般的なイメージと、肛門というデリケートな部位に器具を挿入する検査のため、恐怖や不安を覚える方も多い検査かと思います。近年は技術や器具の向上、そして麻酔、鎮痛剤を取り入れることにより、痛みを伴わない検査ができるようになってきています。
病気の原因を探るための検査が痛みを伴うことで、検査から遠ざかり、病気の発見が遅れることになってしまっては、本末転倒です。病院によって大腸内視鏡検査への麻酔の使用状況はさまざまで、希望をすれば取り入れてもらえるところもあります。
病気の早期発見のためにも、快適に検査を受けられる様に、麻酔の使用のメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、自分の状況に合わせて取り入れるか取り入れないかを決め、条件に合う病院を探して検査されることをおすすめします。

山田 至人 医師 山田医院 院長監修ドクターのコメント
現在日本人は、一生のうちに、2人に1人が何らかのがんにかかるといわれています。がんは、すべての人にとって身近な病気です。2016の統計では肺がんに次いで大腸がんは死亡数第2位となっています。この死亡者数を少しでも減らせるように我々消化器医は日々努力しており、その診断レベルは世界トップレベルと言っても過言ではありません。しかし、大腸内視鏡検査を受けていただかなければ早期発見は難しい病気であるのも確かです。そのため、健康診断で便潜血検査が陽性になった方はもちろんですが、自覚症状が無くても40歳を過ぎたら一度は検査をお受けになることをお勧めします。そのハードルを少しでも低くするために、麻酔を用いた大腸内視鏡検査は有効であると思われます。
 
監修ドクター:山田 至人 医師 山田医院 院長



 

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山田医院

出典:http://www.yamada-iin.net/

電話番号 03-3741-2258
住所 東京都大田区羽田2-22-3
アクセス 京浜急行空港線 大鳥居駅 徒歩8分
京浜急行空港線 穴守稲荷駅 徒歩8分
診療時間 【平日】9:00~12:00/13:30~15:30/16:00~19:00
【土曜】9:00~12:00
受付 8:30~11:45/15:30~18:45
※【月・火・木】13:30~15:30は往診(訪問診療)
※【水・金】13:30~15:30は特殊検査(大腸造影検査・大腸鏡)
休診日 日曜日・祝日
※第1・3・5金曜日は休診
対応検査項目 ・大腸内視鏡検査
・胃内視鏡検査
・経鼻内視鏡検査
・麻酔を用いた(静脈内鎮静法)内視鏡検査
URL http://www.yamada-iin.net/


 

この記事の監修ドクター

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