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永久歯にも影響がある?乳歯を虫歯から守るためにできること

子供の乳歯は、6歳から12歳ごろにかけて永久歯へと生えかわります。乳歯なら虫歯になってもいずれ生えかわるからといって放置するケースもごく稀に耳にしますが、これは大変な間違いです。
乳歯に対して虫歯予防を怠ったり虫歯をそのまま放置したりしてしまうとお口に関しての様々な問題が生じてしまう可能性があるのです。
そこで今回は、乳歯が虫歯になった場合のデメリットと、乳歯を虫歯にしないために心がけるべき注意点についてMedical DOC編集部がお届けいたします。
大切なお子さまの歯を守るために、ぜひご覧になってください。
この記事の監修ドクター:
鈴木 義純 歯科医師 イーアス高尾歯科 院長


 

 乳歯とは?

乳歯は生後8か月ごろから2~3年かけて生えてくる初めての歯です。下の乳中切歯から奥へと順番に生えていき、全部揃うと20本となります。
乳歯が生える事によってお子さんは「自分で噛む・食べる」力が身に付き、あごの周囲の筋肉が鍛えられることによって「顔の形」も整っていくのです。

 

 乳歯が虫歯になった場合のデメリット

乳歯が虫歯になっても、「どうせ抜けるから害はない」と考えていませんか?虫歯になると乳歯の役割が果たされにくく、健全な成長が妨げられてしまう可能性もあります。
乳歯が虫歯になった時に、どんなデメリットが生じてくるのか見てみましょう。

 

 永久歯の虫歯リスクが増大することもあります

虫歯の乳歯を治療せずに放置した場合には、虫歯菌が神経まで浸食してしまい乳歯のすぐ下にある永久歯にまで影響を及ぼしてしまいます。乳歯の神経部分まで辿りついた虫歯菌が、永久歯まで感染してしまう危険性が出てくるのです。
虫歯は虫歯菌がなければ発生しませんので、乳歯の虫歯菌を阻止できれば永久歯の虫歯の発生率は減少します。

 

 歯並びの悪化の原因となります

乳歯の下には永久歯があり、乳歯を押し出すように生えてきます。もしもこの乳歯が虫歯になっていたり欠けていたりすると、永久歯が押し出す力がまっすぐに掛からず、曲がって生えたり傾いて生えたりしてしまいます。
また、虫歯などの歯の崩壊で本来抜ける時期より早く抜けてしまうと永久歯が生えてくるスペースがなくなることがあります。結果、歯並びが悪くなり、矯正が必要になってしまう場合もあります。また悪い歯並びには見た目の問題もあり、磨き残しの増加によって虫歯や歯周病になる確率があがってしまいます。

 

 永久歯のエナメル不全の原因となります

乳歯が虫歯によって虫歯菌が歯の根元まで進んでいると根の先に膿がたまってしまい、永久歯がエナメル不全となりさまざまな悪影響を及ぼします。
エナメル不全になると、永久歯が黄色くなる・永久歯に穴が開く・永久歯が凸凹になる・永久歯が欠けるなどの症状が出てきてしまいます。
永久歯は一生涯の付き合いとなる歯ですので、このようなエナメル不全を起こさないためにも乳歯の頃からの対策は欠かせません。

 

 乳歯が虫歯になりやすいって本当?

乳歯は永久歯よりもエナメル質が弱く、虫歯になりやすいという特徴を持っています。
乳歯のエナメル質は永久歯の約半分しかありません。さらに乳歯は象牙質が薄い事から虫歯の発生や進行も早くなってしまうのです。
また、乳歯の虫歯は大人のように黒くならずに白いままで進行してしまうため、虫歯になったことを見逃してしまうケースも多く見られます。気がついた時にはすでに虫歯が重症化してしまっており、お子様が歯の痛みに苦しみ出してから発見されてしまうという事態にも陥りかねません。
その他にも、お菓子やジュースなど糖分の多い食べ物が大好きなお子様の乳歯は虫歯になりやすいと言えます。

 

 乳歯の虫歯につながる要因

以下に、乳歯の虫歯へとつながる要因を列挙します。
・エナメル質が永久歯より薄い
・虫歯が白く目立たないまま進行してしまう
・お菓子やジュースなどの糖分の取りすぎ
・子供がガマンしてしまい親御さんが気付きにくい
・未熟なブラッシングによる磨き残し
上記の乳歯の虫歯へとつながる要因に心当たりがある保護者の方は、以下で述べる【乳歯の虫歯を防ぐための5カ条】をご参照いただき、生活習慣のなかに取り入れることをおすすめいたします。

 

 乳歯の虫歯を防ぐための5カ条

虫歯になりやすい乳歯ですが、日頃のお手入れ方法によって虫歯となるリスクは減らすことができます。大切な歯を守るためにどんな事ができるのでしょうか?
歯磨きのやり方に加えて、お子様の生活習慣を見直すことも虫歯から乳歯を守るために大変重要です。
以下に記載する【乳歯の虫歯を防ぐための5カ条】を日々の生活習慣に取り入れ、お子様を虫歯から守るよう心がけましょう。

 

 ①おやつは毎日同じ時間に食べる

虫歯菌は糖分を栄養にして酸を作って歯を溶かしてゆきます。
甘いおやつはお子様が大好きなのでついつい与えてしまいがちですが、だらだらと口の中に甘い物が入っていると虫歯になるリスクが高まってしまいます。
おやつの時間はきちんと決めて与えるようにしましょう。

 

 ②大人による歯磨きのチェック

お子様が自分自身で歯磨きができれば喜ばしいことですが、お子様の磨き方では十分に歯が磨けていない場合も少なくありません。最後の仕上げとして大人が口の中をチェックしてあげましょう。
歯を磨くと同時に虫歯のチェックも合わせておこなうとさらに効果的です。

 

 ③食後の歯磨きを習慣づける

食後の歯磨きを習慣づけることで虫歯になるリスクを減らすことができます。食後に口の中に残った食べカスに虫歯菌はよって発生します。そのためにもお口の中をつねにきれいな状態にしておくことが大切なのです。
外出先などどうしても磨けない場合は、口の中をゆすぐだけでも効果があります。

 

 ④キシリトール配合のお菓子を選んであげる

糖分の多いチョコレート・飴・クッキーなどのお菓子はお子様にとっての大好物ですが、乳歯の虫歯を防ぐためには多くの糖分が入っているおやつは避け、キシリトール配合のお菓子やシュガーレスのおやつを選んであげるようにしましょう。
お子様口に入る糖分を減らすことで、虫歯のリスクが減らせます。

 

 ⑤予防歯科の受診

きちんとした乳歯のセルフケアを行っていても、磨き残しや生活習慣によって完全に虫歯を無くすことは難しいでしょう。適切なセルフケアと予防歯科の受診を併用することで、お子様の口内環境はより健全なものになります。
3ヶ月~6ヶ月の周期で予防歯科を受診すると良いでしょう。予防歯科では初期虫歯のチェックもできるうえに、汚れが付きにくい歯にすることもできます。

 

 歯科医院で行われる乳歯の虫歯予防

お子様の乳歯を虫歯から守り健全な口内環境を整えてあげるためには、歯科医院での予防歯科の受診が大変効果的です。セルフケアでは目の届かない所までチェックすることができ、プロの技術によって虫歯になるリスクはセルフケアのみの場合よりも格段と減少します。
それではここで、乳歯に対して歯医者さんではどのような虫歯予防が行われるのかについて見てみましょう。

 

 フッ素を塗布して虫歯を予防する

歯にフッ素を塗布することによって歯を強くし虫歯菌の威力を抑えることができます。その結果虫歯予防の効果が高まります。
フッ素を歯の表面に塗布しておくと、唾液中のミネラルがフッ素に取り組まれてフッ素が再石灰化してくれるのです。初期の虫歯ならミネラルが溶け出すのを防ぐことによって、虫歯は再石灰化され自己修復されます。
このフッ素の塗布には2種類の方法があります。

 綿球法

綿球にフッ素をしみ込ませて歯に押し当てながら塗る方法です。

 トレー法

トレーの中にあらかじめフッ素をしみ込ませておき、歯で直接くわえる事によってフッ素を塗布する方法です。

 

 シーラントによる虫歯予防

奥歯の溝はとても虫歯になりやすい部分です。この溝を接着力のあるプラスチックで埋める方法をシーラントと呼びます。シーラントで埋めた歯は汚れが付きにくくなり虫歯になりにくい歯に仕上がります。
虫歯になりやすい生えて間もない奥歯の虫歯予防には、シーラントが大変効果的です。

 

 虫歯がないかチェックしてくれる

歯医者さんでしっかり虫歯チェックを行うことで、初期段階の虫歯を見つけることができます。乳歯は白いのに虫歯として進行してしまうので、素人目にはなかなか気づく事ができません。
歯医者さんで定期的にチェックすることで初期の虫歯の内に治療をおこなうことができます。

 

 乳歯のクリーニングをしてくれる

セルフケアではできないクリーニングをしてくれます。磨き残しや歯の汚れをPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)という技術できれいにし虫歯を予防します。
定期的にクリーニングすることで虫歯のリスクを減らすことができます。

 

 正しいブラッシング指導をしてくれる

お子様の歯磨きの場合は、大人がチェックしていても正しく磨けていない場合があります。歯医者さんでは虫歯を予防するために正しいブラッシングの指導をおこなっています。
より効果的な歯磨き方法を知ることで、毎日行うセルフケアの技術が上がり虫歯予防へとつながります。

 

 まとめ:セルフケア&予防歯科で乳歯を虫歯から守りましょう!

いかがでしたでしょうか?
今回は、乳歯が虫歯になった場合のデメリットと、その予防方法についてまとめてみました。
乳歯は虫歯になりやすく、永久歯が生えるからと言って放置してしまうと「歯並びが悪くなる」「永久歯も虫歯になりやすい」などの問題が発生してしまう重要な歯です。
大人によってお子様の歯をチェックしてあげるセルフケアと同時に、歯科医院でフッ素塗布やシーラントなどの予防歯科をおこなうことで乳歯の虫歯リスクを減らすことができます。
お子さんの乳歯を虫歯から守ることは、長く使っていく永久歯を守ることにつながる大切なことです。
セルフケアと歯科医院による予防歯科を上手に併用して、大切なお子様の乳歯を虫歯から守ってあげてください。

鈴木 義純 歯科医師 イーアス高尾歯科 院長監修ドクターのコメント
こどもの頃に、むし歯になりにくい環境をつくることができれば、生涯においてむし歯の苦しみを感じなくてもよいものです。そのためには歯が生えてから1~2年間のケアが重要です。フッ素は何歳から塗っても大丈夫ですので、もう歯の頭が出てきたら定期的にフッ素の塗布をされることをおすすめします。よく「フッ素を塗ればむし歯にならないですか」と質問されますが、フッ素を取り込みやすいということはむし歯にもなりやすい状態です。ご家庭での毎日の歯磨きと歯医者での定期検診で同時に予防していくことが大事と考えます。
ただ、いざ通院となると、お子様の場合、特に最初は緊張されますし、付き添われている保護者様も不安になる事と思います。当院ではまず、お子様の性格やご両親の希望、お悩みなどを伺って、できる限りご希望に添うようにしています。治療はお子様をいかに怖がらせずに嫌がられずにできるかが、治療の質を決める最大のポイントになりますので、様々なことに細心の配慮をしております。初めての治療では、お母様もご一緒に診療室にお入りいただき、お子様の不安を和らげたり、ご家族でお入りいただけるファミリー診療室もあり、気兼ねなく治療を受けていただける環境が整っております。
また、最近では妊婦さんが歯周病等に感染していると生まれてくるお子さんに影響があり低体重児や未熟児が生まれる可能性があがってしまうというデータも出ていますので、妊婦さんにはお子さんが生まれる前からのケアも大事にしていただきたいと考えています。
ご家族みなさんで大切な歯を守っていくためにも、ご相談やご質問等がありましたら、お気軽にお聞かせください。
 
監修ドクター:鈴木 義純 歯科医師 イーアス高尾歯科 院長



 

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 イーアス高尾歯科

出典:http://www.iias-takao-dental.com/

電話番号 042-673-3748
住所 東京都八王子市東浅川町550-1 iias(イーアス)高尾2F
アクセス JR中央本線 高尾駅 徒歩6分
診療時間 【月〜日】10:00〜13:30/15:00〜19:30
休診日 水曜日
URL http://www.iias-takao-dental.com/


 

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