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ハワイで日焼け止めが禁止に! 人体に影響はないの?

この春、「2021年からハワイでは日焼け止めが禁止になる」というニュースがありました。ハワイといえば常夏のイメージが強く、日焼け止めがなければあっという間に日に焼けてしまいそう……。それって大丈夫なの!? あきこクリニックの田中亜希子先生に聞いてきました。

監修医師
田中 亜希子(あきこクリニック 院長)

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東京大学医学部医学科卒業後、同大学の附属病院の産婦人科に勤務。その後、大手美容外科の副院長、美容外科美容皮膚科部と診療部の部長に就任。2009年にあきこクリニックを開院し、院長兼理事長に就任。患者さんとの信頼関係を大切に、なんでも話しやすい雰囲気を心がけている。

 

一部の日焼け止めが2021年から販売禁止に

編集部編集部

ハワイで日焼け止めが禁止……って聞いたのですが、どうしたらいいですか?

田中先生

勘違いしているかもしれませんが日焼け止めを塗るのが禁止ではなく、一部の日焼け止めの販売が2021年からハワイで禁止になるのです。

編集部編集部

そうだったのですね! でも販売が禁止でも十分に困ります……。

田中先生

すべての日焼け止めが販売禁止になったわけではなく、オキシベンゾンオクチノキサートという成分が含まれた日焼け止めのみ、販売が禁止になったのです。

編集部編集部

オキシベンゾンとオクチノキサートというのは、どういう成分なのですか?

田中先生

この二つは紫外線吸収剤と呼ばれるもので、珊瑚に有害な影響を与えるため、劣化を防ぐために禁止されました。これらは、そもそも肌に負担が大きいのです。


 

肌にやさしい紫外線散乱剤の日焼け止めを使おう

編集部編集部

紫外線吸収剤とはなんですか?

田中先生

日焼け止めには、紫外線吸収剤紫外線散乱剤が含まれているものがあります。紫外線吸収剤は紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変換をして皮膚への浸透を防ぎます。こちらはUV効果が高いものが多いですが、紫外線散乱剤を使ったものよりも肌への負担が大きい傾向があります。

編集部編集部

紫外線散乱剤を使ったものは肌にやさしいのですか?

田中先生

敏感肌や赤ちゃん肌用の日焼け止めは、紫外線散乱剤のみを使ったものです。一般的にノンケミカルと呼ばれていますね。肌に紫外線を浸透させる前に、反射や散乱をさせて紫外線を防ぐのです。吸収しないため、肌への負担が軽減されます。

編集部編集部

つまり紫外線散乱剤のみの日焼け止めであれば、ハワイでも使えるのですね?

田中先生

そうですね。紫外線吸収剤のみ、紫外線散乱剤のみ、両方が入った日焼け止めがありますが、ハワイでも紫外線散乱剤のみのものは販売しますし、使用しても大丈夫です。肌負担が少ないので、個人的にもおすすめです。また紫外線吸収剤の日焼け止めも販売は禁止されますが、持ちこんでの使用は今のところ禁止されていません。


 

飲む日焼け止めやサングラスでも対策を

編集部編集部

でも紫外線吸収剤入りの方がUV効果の高いものが多いと聞くと、やはりちょっと不安ですね。日焼け止めを塗る以外で、できる対策はありますか?

田中先生

そうですね。「飲む日焼け止め」はおすすめです。24時間効果のあるものもありますし、集中的にケアしたい時間帯は4時間効果などのものを、追加で飲むといいですよ。ほかにもラッシュガードを着るUVカットのサングラスをかけるも実践してください。目が紫外線をキャッチすると、体中にメラニンを作り出すための指令がでます。目から日焼けを防ぐことは、かなり重要です。

編集部編集部

それでも万が一、日焼けをしてしまったらどうしたらいいですか?

田中先生

もし、やけどレベルに日焼けをしてしまったら、すぐに冷やして鎮静化させてください。ひどい場合は病院に行くことをおすすめします。早めに鎮静化させれば跡になりにくいですよ。また、ビタミンCをたくさん摂ると回復も早いと思います。また単に日焼けしすぎた場合は美白効果のある、ハイドロキノンやビタミンCの入った化粧水や乳液でケアをしてくださいね。日焼けは見た目の変化もありますが皮膚がんの原因にもなるので、ハワイに限らず紫外線の強い日はしっかりと日焼け止めを塗ることを心がけてください。

編集部編集部

今後、ハワイに行く人にアドバイスがあればお願いします。

田中先生

現状では日焼け止めの持ちこみと使用に規制はありません。そのためなんでも現地調達せずに、日本から持って行くと安心ですよ。紫外線吸収剤を使ったものや紫外線100%カットの日焼け止めが、日本には種類豊富にあります。心配な人は日本から持っていき、しっかりとケアしましょう。


 

編集部まとめ

すべての日焼け止めが禁止されたわけではなく、2021年より紫外線吸収剤が入った日焼け止めの販売が禁止されます。日本からの持ちこみ制限は現状なく、他にも紫外線散乱剤が入った日焼け止めの販売、使用は許可されています。日焼けは皮膚がん、老化、やけどなどの原因になります。「日焼け止めはもちろんですが、飲む日焼け止めやサングラスなどの日焼け対策をしっかりして気をつけましょう」と、田中先生よりメッセージを頂きました。


 

医院情報

医療法人社団 英僚会 あきこクリニック

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診療科目 美容外科、美容皮膚科

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