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従来の枠組みを超えた代替(だいたい)医療って何?

西洋医学が学問体系として確立されたのは、有史全般からすると最近の話だ。医療行為そのものは、それ以前から、日本をはじめ世界の各地でおこなわれていたのである。こうした現代の西洋医学が相いれない「代替医療(だいたいいりょう)」について、ナチュラルクリニック代々木の院長、野本裕子先生へ解説を願った。

監修医師
野本 裕子(ナチュラルクリニック代々木 院長)

信州大学医学部卒業。東京医科歯科大学にて臨床研修後、予防医療、美容医療に携わる。ナチュラルクリニック代々木院長就任後は、薬に頼らない代替医療の先駆けとして、日常の食生活の改善とサプリメントを中心とした「細胞(膜)強化栄養療法」で治療実績をあげている。NPO法人予防医学・代替医療振興協会学術委員、一般社団法人認知症予防改善医療団理事。著書に『医師もびっくり!認知症が治っている』。


 

実はさまざまな選択肢があった「健康」への道しるべ

最近、「代替医療」という言葉を良く目にするのですが?

野本先生

代替医療とは、西洋医学に含まれない医療行為全般のことです。用いられ方として、西洋医学ではどうにもならない領域をカバーすることが多いですね。完治の見込めない末期がんや、原因不明の腰痛などが、わかりやすい例といえるでしょうか。

具体的には、どのような種類・内容があるのでしょう?

野本先生

それこそ、さまざまです。例えばインドの「アーユルヴェーダ」は、約5000年も前から行われてきた伝統医学です。ほか、漢方薬はり・きゅうマッサージなどの手技、全身の“気の流れ”を調整するものサプリ食事療法(栄養療法)など、本当にいろいろありますよね。

そうした代替医療は「治療」なのですか?

野本先生

「治療」という言葉は西洋医学にしか使えません。あくまで広告のような表現上の制限なのですが、代替医療で用いられる各内容は、治療と呼ぶことができないのです。ただ、個人的には、代替医療も体調を健康な方向へ持っていく手法だと考えています。

そもそも、西洋医学とは何なのでしょう?

野本先生

「悪い部位を取り除いたり、問題箇所を薬剤によって一時的に緩和させたり、鎮静、抑制し、麻痺させる」のが西洋医学です。本質的な原因を取り除いたり、改善するものではありません。病気を治癒するために、体質改善を目的として、体の持つ治癒力を最大限に発揮する考え方が代替医療の視点です。


 

ニセモノとホンモノを、どう見極めるか

代替医療には詐欺行為などの入り込む隙間がありそうで心配なのですが?

野本先生

確かにそういうこともあると思いますが、ご本人があらゆる角度から情報を集め、勉強して受け入れるかどうか判断するべきで、その結果が良くても悪くてもその責任は、自分自身でとるしかないと思います。

怖いですね、ある意味、自己責任だと?

野本先生

良くも悪くも、「自分の生き方は自分で決める」ということです。とくに西洋医学の限界領域では、代替医療の選択肢が広がっています。医師に「これ以上、手は尽くせません」と言われたら、もう最後なのか。そんなことはないですよね。外の世界を眺めたっていいじゃないですか。

ニセモノを判別するようなコツはありませんか?

野本先生

何をもってニセモノとするかは、難しいところがあります。例えば物理学者の認めている事実でも、それが医学の世界で検証できていないと、エビデンスとしては認められないのです。物理学ではホンモノ、医学ではニセモノ。そういうケースもありますよね。

それでは、何を基準に選んだらよいでしょう?

野本先生

大切なのは、体と心がより快適で幸せな状態に導いてくれるなら、その代替医療は有効でしょう。例えば、新しいレストランができたらとりあえず行ってみる。自分に合わなかったら利用しない。代替医療も一緒です。かけられる費用も人により異なりますし、個体差がありますので、やはり「やってみないとわからない」のではないでしょうか。


 

医療の選び方は、その人の生き方

生死が問われない日常的なケースの場合、西洋医学を優先すべきでしょうか?

野本先生

西洋医学でも、選択肢を迫られるケースや、セカンドオピニオンの食い違いなどがありますよね。自己責任という意味では、西洋医学も代替医療も同じだと思います。「ご本人が幸せで、納得できているか」。その点に注意しつつ、後悔しないような選択をしてください。

あらゆる治療方法を「患者が吟味する時代」になったと?

野本先生

自分で考えて自分で選んで誰にも文句を言わないか、医者に全部任せて医者に文句を言うか。極論すると、そのどちらかではないでしょうか。いずれにしても、個人の考えを尊重する社会になってきたことだけは確かです。

くどいようですが、何か参考にできるポイントがあればお願いします

野本先生

では、アメリカの代替医療研究家である、メアリー・モートンとマイケル・ モートン夫妻の著書をご紹介しましょう。『最高の代替医療を選ぶ5つのステップ』には、このような手順が示されています。

 

1.自分自身に、どのような西洋医療の選択肢があるのかを知る
2.信頼できそうな代替医療があったら、その情報をできるだけ集める
3.集めた情報により、受けたい代替医療を絞り込む
4.代替医療の提供先から直に説明を受け、納得できるかどうか感じ取る
5.納得できたら、その提供先とパートナーシップを築く

 

この「パートナーシップを築く」という部分がとても重要で、信じられる人には付いていけますよね。何事もそうですけど、肝心なのは、その人やその方法が信じられるかどうか。まず「中身」を吟味して、勉強して、最終的に「自分自身の責任」で判断するようにしてはいかがでしょうか。


 

編集部まとめ

代替医療とは、「病院・クリニック」と呼ばれていない場所で行われる医療行為全般とみていいようです。そして大切なのは、「医療提供者やその方法、その物が信じられるか」という視点でした。日本人は自己判断が苦手で、他人の評価を信じてしまいがちです。しかし、自分が納得していなければ、それだけ後悔も膨らんでしまうでしょう。人生の主役を降りないよう、あなただけの生き方を見つけてください。

 

 


 

医院情報

ナチュラルクリニック代々木

電話番号 03-5363-1481

住所 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-21-6 プラザF1ビル7F
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