ホリエモン、岩田卓郎氏、三輪医師が語る-「美容×医療」で変革を起こせるか-

2月19日、一般社団法人予防医療普及協会「予防医療オンラインサロンYOBO-LABO」は、同協会の理事を務める堀江貴文氏と、株式会社エアーエンターテイメント代表取締役社長岩田卓郎氏とのトークイベントを実施した。
そのねらいは、「美容×医療」「美容×ヘルスケア」という、いままでになかった可能性だ。次世代の美容院が担える役割とはなにか。同協会顧問の三輪医師がモデレーターとなり、予防への新たな取り組み方を模索した。

堀江 貴文

実業家
堀江 貴文(ほりえ・たかふみ)

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1972年福岡県生まれ。実業家。ロケットエンジン開発やスマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」などのプロデュースも手掛ける。2016年、「予防医療普及協会」の発起人となり、現在は同協会の理事として活動。「予防医療オンラインサロン YOBO-LABO」にも深く関わる。同協会監修の著作に、『健康の結論』(KADOKAWA)、『ピロリ菌やばい』(ゴマブックス)、『むだ死にしない技術』(マガジンハウス)など。

岩田 卓郎

美容室経営者
岩田 卓郎(いわた・たくろう)

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1974年神奈川県生まれ。株式会社エアーエンターテイメント代表取締役社長。1999年、「全てのお客さまにとって空気のようになくてはならない存在に」との思いから美容室「air」をオープン。現在では「LOVSET」「FPサロン」などairブランドを全国に展開する傍ら、人材育成や経営コンサルタント、医療連携など「業界の改革」に尽力している。

三輪 綾子

産婦人科医
三輪 綾子(みわ・あやこ)

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2010年、札幌医科大学卒業。順天堂大学産婦人科学講座に入局。産婦人科専門医、マンモグラフィ読影認定医。2017年より順天堂大学に非常勤助手として勤務。また、「予防医療普及協会」の顧問医師として、女性特有の健康問題や疾患についての情報発信をおこなっている。

風しんの撲滅を阻害しかねない「谷間世代」の男性

風しんの撲滅を阻害しかねない「谷間世代」の男性

三輪 綾子三輪

先日、美容室「air」の設立20周年パーティーに出席させていただきました。1000人を超える参加者から“あたたかさ”を感じて、「こういう美容室っていいな」と思いました。

岩田岩田 卓郎

ありがとうございます。

三輪 綾子三輪

以前から、医療業界だけでは解決できない問題があると痛感していたところです。その点、エアーエンターテイメントさんは、美容師さんや若い女性にアプローチできますよね。今回のテーマは、「美容×医療」で変革を起こせるか。ぜひ、現場の美容師さんの声を伺わせていただきたいと思っています。

岩田岩田 卓郎

ずいぶん、フワっとしたテーマですね。

三輪 綾子三輪

そうなんですよね。テーマが大きすぎるので、女性に多い「風しん」と「子宮頸(けい)がん」に絞らせてください。風しんは、①全身の発疹、②発熱、③リンパ節の腫れといった三大症状が特徴です。加えて、妊娠中の胎児に母子感染すると、先天性の障害をのこすことがあります。妊娠早期、とくに妊娠20週までの感染を防ぐことが重要ですね。岩田さん、カーティス・プライドというメジャーリーグの選手をご存じですか。

岩田岩田 卓郎

もちろん、私は甲子園球児だったので……ぜんぜん知らないですね(笑)。

三輪 綾子三輪

松井秀喜選手と同時期に活躍した外野手なんですが、じつは、難聴を抱えていました。毎回、補聴器を付けて試合に臨んでいたそうです。その原因は、母が妊娠中に風しんに感染してしまったからなのです。野球って、“音”でもボールの方向がわかるらしいですね。

岩田岩田 卓郎

私は内野手だったので……ちょっとわからないです。すみません(笑)。

三輪 綾子三輪

カーティス選手は1968年生まれ。アメリカでの風しんワクチン導入は1969年ですが、1964年に風しんの大流行が起き、約2万人の胎児に影響を及ぼしたとも言われています。一方、国内に目を向けてみると、まだまだ風しんは撲滅できていません。それどころか2018年から再度罹患者数が増えてきています。その原因として考えられるのが、風しんワクチン接種をしていない、主に40〜57歳(1962年4月2日〜1979年4月1日生まれ)の男性です。

堀江堀江 貴文

ボクは完全に「風しんワクチンを接種していない世代」なので、先日、有料で風しんワクチンを打ちました。

岩田岩田 卓郎

自分は45歳ですけど、打ってないですね。

三輪 綾子三輪

ぜひ接種してください。アメリカで風しんワクチンが導入されたときは、政府が、男女とも接種させるという対策を取りました。「流行を抑える」という意味では、性別が関係ないからです。他方、日本の行政はまず、先天性風しん症候群のみにフォーカスを当て、“女性だけを”勧奨接種の対象としました。40〜57歳の男性が「谷間世代」と呼ばれている理由です。女性だけに接種しても抗体価が獲得できない、免疫のつかない方もいるので、結局先天性風しん症候群をゼロにするには、やはり社会的な協力が求められるでしょう。

堀江堀江 貴文

岩田さん、今すぐ、打ってください。ちなみに会場に来ている人で、風しんワクチンを打ったことがある人います?

会場会場

……。

堀江堀江 貴文

ほら、全然いないですよね。だって、予防接種は一通りしていると思ってるもん。

三輪 綾子三輪

国の政策で予防接種を受けているつもりでも、「谷間世代」は違うんですよね。風しんワクチンの接種が漏れているんです。

堀江堀江 貴文

自分がどの種類の予防接種を受けたかまで追えてないでしょ。かろうじて「予防接種をしたか、しないか」だけ把握している。ボク自身、予防医療普及協会の仕事をするまで、「谷間世代」のことは知らなかったです。

美容院という「場」と、美容師という「人材」はそろっている

美容院という「場」と、美容師という「人材」はそろっている

堀江堀江 貴文

岩田さん、大切なことなので、本当に受診してくださいね。ワクチンが体に悪いと思っている人っているじゃないですか。放射脳とか、区別ができない人たち。そういう人たちって、他人に迷惑をかけるんですよね。ワクチン接種の基本的な考え方は、「各自の小さな手間が積み重なっていって、大きな病気を防ぐ」。今時、インフルエンザワクチン接種を受けない人っています?

会場会場

……。

堀江堀江 貴文

受けてないの? 今ボク、あまりの驚きでブルブル震えているんですけど。インフルエンザを受けていないのに新型コロナウイルス(COVID-19)が怖いって、おかしいでしょ。効果の認められているインフルエンザワクチンが開発されて、十分に供給されているのに受けてないって。新型コロナウイルス怖がる前に、インフルエンザワクチン打てよって言いたい。

三輪 綾子三輪

感染という視点からすると、免疫力の低いお年寄りや小さなお子さんが心配です。インフルエンザなどのパンデミックが起きてワクチンが不足したときは接種の優先順位が付きます。なのでワクチンがある疾患は大流行が起こる前にコツコツとみんなで打っている必要があります。市民が一斉にラッシュすると、ワクチンを十分に供給できない。

堀江堀江 貴文

風しんワクチンを接種していない方は、まず抗体価の検査を受けてください。接種の有無にかかわらず、抗体をもっている場合もありますので。検査して「もっていない」とわかったら、そこで初めて風しんワクチンを接種する。もちろん、インフルエンザワクチンも毎年打ってください。

三輪 綾子三輪

そうですね。とくに美容師さんって接客業なので、仕事上、感染を広げてしまいかねないんです。

堀江堀江 貴文

そうそう。お客さんを感染させてしまう可能性が高いので、医療従事者と同レベルの予防体制が求められる。

三輪 綾子三輪

「なにに気をつければいいのか」という部分すら共有できていないですよね。ぜひ、コラボレーションさせていただければ。

岩田岩田 卓郎

医療のことをわかっていない美容師さんは多いと思います。お客さまの髪の毛を自由に触れるって、家族や恋人の次くらいに「心を許している証拠」なんですね。情報を共有しやすい環境は“できている”はず。進め方次第で「意識改革」は可能だと思います。

国のかじ取り次第で、船も山に登る

国のかじ取り次第で、船も山に登る

三輪 綾子三輪

現状の新型コロナウイルスと違って、風しんは“ワクチンで予防できる” のですから、だったら「ちゃんとやりましょう」と。未知に対する怖さではなくて、確立されている方法があるわけです。堀江さん、「ウェイクフィールド事件」ってご存じですか。

堀江堀江 貴文

スライドにありますね。

三輪 綾子三輪

かつてウェイクフィールドという医師が、「麻疹(はしか)・おたふくかぜ・風しんの3種混合ワクチンと自閉症との間には関連性がある」と発表しました。ところが後の検証で、どうやら誤りだったと判明したんですね。同医師は、それでも主張を撤回しなかったため、「医師免許の剥奪」に至ったという事件です。本来、誤った情報発信源には、それくらいの対処が必要。しかし日本では、そこまでの処罰を求めないですよね。学会や国も誤った情報に対してしっかりと反論しないと、国民のパニックを助長させる可能性があります。

堀江堀江 貴文

国の責任も大きいですよね。子宮頸がん(HPV)ワクチンにしても、若い女性なら無料で接種できるのに、国が通知を出すのを止めているんです。一時はお知らせを届けていたのに、あるとき「積極的勧奨を差し控える」という立場へ転じました。すると、メディアの一部が、まるで「スキャンダル」のように騒ぎ立てたんですね。いままでの接種は薬害かと。

三輪 綾子三輪

ウェイクフィールド事件をほうふつさせますよね。事実と違う情報が氾濫してしまっている。

堀江堀江 貴文

「反ワクチン派」って、医師の中にもいるじゃないですか。しかし、先進国の多くは、国が誤った情報に対処していきます。ですけど、日本は、それがやれていないんです。

岩田岩田 卓郎

無料の子宮頸がんワクチン接種って、年齢制限があるんですか?

三輪 綾子三輪

小学校6年生から高校1年生までの女性は無料です。その間に合計3回接種してください。全部で3回です。決められた間隔で打つので、打ち終わるまで半年かかります。対象年齢をすぎた後に実費で接種すると、5万円ほどかかります。できれば、その辺の啓発を、美容師さんにしていただければ。「私も打ったよ」といった声掛けとか、どうですか?

堀江堀江 貴文

美容業界が変われば、政府の対応が変わるかもしれない。風しんにしても子宮頸がんにしても、ワクチンがあるものを、なぜ打たないのか。それと、問題なのは、例えば震えが止まらないなどの副反応の風説ね。

岩田岩田 卓郎

知っています。そういう「嫌なこと」は、すぐ耳に入ってきます。

堀江堀江 貴文

じつは、この震えって、ワクチンを打たなかった人にも同様に現れていたんです。生理を迎えたばかりの年代なので、不安やストレスもあったんでしょう。結局、「副反応とワクチン接種の因果関係は明らかではない」という結論に至りました。ところが、「反ワクチン派」の目線で考えれば、「接種をしたから震えが出た」という構図に落とし込めますよね。

岩田岩田 卓郎

現場の美容師さんの意見としては、「子宮頸がんワクチンって、やばいらしいよ」って感じです。怖さは、すぐに伝わる。

堀江堀江 貴文

メディアが冷静に報道すべきなんでしょうけど、「スキャンダル」として扱った手前、なかなか自分の非を認めない。子宮頸がんワクチンを、男性が無料で接種できる国もあるくらいなのに。

岩田岩田 卓郎

男性が打つんですか。へー。

堀江堀江 貴文

男性の場合、喉のがんとして現れることがあるんですね。子宮頸がんウイルスが原因の「中咽頭がん」は、意外と多くみられます。

三輪 綾子三輪

これも、ワクチン接種で防ぐことが可能ですよね。ですから、性別は問いません。加えて、「パートナーの女性に感染させない」という視点も大事です。

堀江堀江 貴文

一言で「子宮頸がんウイルス」と言っても、ウイルスの種類はいくつかあって、リスクの高いHPVを1本のワクチンの中に「パッケージ化」しています。例えば「9価HPVワクチン」なら7種類の”悪性な”HPV+2種類の“性感染症の原因になる”HPVに対応している仕組みです。まだ「ガーダシル9」という9価の子宮頸がんワクチンは厚生労働省の認可が何年も、降りていません。

三輪 綾子三輪

うーん。なんででしょうかねぇ……(笑)。でも医師による個人輸入は可能です。

堀江堀江 貴文

風しんとインフルエンザと子宮頸がんワクチンを接種していない人がいる。つまり、予防に前向きじゃない人がいる。その辺に、美容師さんの役割が見えてくると思うんですけど。

国に任せきらなくても、自分でできるかじ取りがある

三輪 綾子三輪

ここまでの話を聞いて、会場に「ワクチン接種してみようかな」って方はいらっしゃいますか。数名ほど手を上げていただいていますね。男性陣が多いのかな。

岩田岩田 卓郎

やはり、美容師の教育は必要ですね。話せば響く。

三輪 綾子三輪

若い女性が子宮頸がんにかかると、悲しい気持ちを通りこして、絶望されるんですよね。別にワクチンの話だけじゃなくて、「がん検診に行こう」でもいい。

堀江堀江 貴文

注射したところで、たいして痛くもないしね。

岩田岩田 卓郎

私は今年、インフルエンザワクチンを初めて打ちました。考え方が変わってきたところもあって。

堀江堀江 貴文

「インフルエンザにかかったことがない」って言う人がいるけど、そういう問題じゃないわけですよ。

三輪 綾子三輪

自分のことだけじゃないんですよね。公衆衛生の観点って。

堀江堀江 貴文

男女ともに子宮頸がんワクチンを接種しているオーストラリアは、2040年までに「子宮頸がんを撲滅できる」と話しています。感染者の絶対数を減らせれば、感染率も減るのが道理。なのに、ボクらの考え方って、進歩していないなと。むしろ封建主義下で将軍が「打て」と命令したほうが守る。自由な民主主義になったことで、ある種の弊害が起きているのかもしれない。

三輪 綾子三輪

アメリカは大統領の権限が強くて、しかもトランプ大統領は「反ワクチン派」と目されています。なのに、国民はしっかりしているんですよね。昨年ニューヨーク市で麻しんが流行したときも、市は非接種者に罰金刑を科しました。そこまでできるはずなんですけど、日本はまだできてない。

堀江堀江 貴文

やれば撲滅できる病気があるのにやらない。他方、新型コロナウイルスみたいなセンセーショナルな病気が流行ると、過度に反応する。行動が矛盾していますよね。

三輪 綾子三輪

滞在時間がそれなりにあって、1対1で対応できる美容室って、こういう話題を切りだしやすいと思うんですけど、どうですか?

岩田岩田 卓郎

そうですね。美容業界に約20年身を置いてきて、一般社団法人日本美容サロン協議会の立ち上げにも関わってきましたけど、美容室って24万軒近くあるんですね。しかもクリニックと違って、「通う習慣ができている」。そこに、ある種の予防的なノウハウを落とし込めれば、一挙に広まる可能性がありますよね。

堀江堀江 貴文

頑張ってくださいよ。

岩田岩田 卓郎

そうですね。どうにかしたいところですよね。

専門職だからといって、専門職に固執する必要はない

堀江堀江 貴文

最も簡単なのは、自分で尿検査をすることなんですよ。極論しちゃうと、血液をこしたものが尿。尿は、成分的に血液と近いところがある。だから、いろいろな病気がわかります。胃がんの原因とされるピロリ菌も検査キットがある。美容室でキットを取り扱っていますよと。そこのトイレを使ってくれれば、ウチで検査に送っておきますからと。または、大腸がんの早期発見につながる検便ができますよと。ウチ経由だと、ワクチン接種が割引になりますとかもいいですよね。

岩田岩田 卓郎

それ、いいですよね。美容室の滞在時間はかなりあるのに、ヘアケア以外のマーケットが生まれていない。もともと、考えていたところではありました。

堀江堀江 貴文

どうして生まれてないんですか?

岩田岩田 卓郎

私自身、美容師ではありません。ですから、外から冷静に見られた結果だと思っています。経営効率を上げるとしたら、最初に考えるのは物販。サービスや情報提供を収益化するという発想は、その次なんですよね。

堀江堀江 貴文

資格保有者ほど、専門職的な傾向があるんだと思います。医師もそうで、まず医療でしょ。外から見ると、なんで同じことしかやってないのかなっていう。

岩田岩田 卓郎

ネイリストを入れる試みは、福岡店でやっていました。そこで気づいたのが、「お客さまは喜ぶけど、職人同士はぶつかる」という事実ですね。「ネイリストは美容師のアシスタントじゃない」みたいな対立というのか。

堀江堀江 貴文

そこは、業務設計の段階から整えていかないと。完成した職人ってやり方を変えようとしないから、難しいですよね。

岩田岩田 卓郎

その一方で、お客さまと対話する時間は豊富にあります。今、ヘアスタイルをバーチャルで鏡に映し出せるんですよ。同じような感覚で、健康につながるなにかを提案できないかなと。

堀江堀江 貴文

まず、風しんワクチンの接種を美容師さんがやってください。二次感染の防止ですよね。その次に、クーポンなんかを使って、お客さんに勧める。

三輪 綾子三輪

「谷間世代」の男性は無料で血液検査が受けられます。

岩田岩田 卓郎

どこに行けばいいんですか? その「無料」の検査って。

三輪 綾子三輪

対象者には通知が行っているはずですし、会社検診でも血液検査を追加で受けられるようになっています。

医療と美容の垣根を越えたコラボレーション

岩田岩田 卓郎

まず、美容師からですね。接種するとしたら。

堀江堀江 貴文

歯周病もそうだけど、口がくさい美容師っているでしょ。歯周病菌って、オナラと同じ臭いを作りだしますから。ブラッシングだけで防げると思ったら大違いで、最低でも、年2回の通院が必要ですよね。勧める側がちゃんとできてないと。

三輪 綾子三輪

あと、若い女性って自分ががんにかかるとは思ってもいないんですよね。だから、健康診断やがん検診に行かない。一方、子宮頸がんや乳がんは、早期発見さえできれば「生存率が良好」と言われています。美容師さんには、「がん検診へ行かなきゃダメだよ」くらいの啓発を求めたいですよね。

岩田岩田 卓郎

そうですね。そのためには、正しい情報のプラットフォームを、美容業界内につくっていかないと。美容師は国家資格なんだから、試験範囲に医療を含めればいいんですよ。社会保険の認識も薄くて、雇用をいいかげんにしている美容院が問題になりつつあります。

堀江堀江 貴文

だって、わかんないよね。髪の切り方は習っても、労使の問題なんて教わらない。

岩田岩田 卓郎

ホント、そうです。

堀江堀江 貴文

社会保険って、税金みたいなもので、社会を支える仕組みでしょ。脱税するとすぐ刺されるけど、社会保険に加入させなくても刺されない。雇用上の不備が見逃されている。

三輪 綾子三輪

医療や公衆衛生も、同じ社会を支える仕組み。これからの課題は、私たち医療従事者が美容師さんに情報を「どう伝えるか」ですよね。

堀江堀江 貴文

美容師さんがよく見ているメディアとかって、ないんですか。

岩田岩田 卓郎

「健康」はまったく新しい切り口なので、新しいメディアをつくってもいいですよね。動画配信とか。

堀江堀江 貴文

動画を見て終わりじゃなくて、研修するようなルーティーンがあれば。医師にとっての「学会」のような存在です。

岩田岩田 卓郎

カットやヘアカラーの勉強会はありますけど、動画で済ませる例も増えてきたかな。

堀江堀江 貴文

じゃあ、美容師さん向けのイベントを開いて、ワクチンの重要性に触れる。もう、その場でワクチンを打つ。その様子をメディアに取材してもらう。三輪先生、やってください。

三輪 綾子三輪

はい、一任されました(笑)。それと、今年は五輪がありますので、海外の渡航者からの風しん持ち込みもあるかもしれない。その影響は日本の将来に及びますので、皆さん、関心を高めていただきたいです。

岩田岩田 卓郎

それでこのスライドが映っているんですか。

三輪 綾子三輪

厚労省が作成した、風しんキャンペーンのポスターです。

岩田岩田 卓郎

制作物にもセンスが問われますよね。貼ってみたいと思うかどうかっていう。

堀江堀江 貴文

役所のセンスって、じつは、実効性に関わる部分ですよね。美容室に貼れるような中身だといいんですけど、そういう想定すらしてないんです。岩田さんがつくってくださいよ。

岩田岩田 卓郎

もっと美容室で貼っても違和感ないようなおしゃれな感じがよいですね。

三輪 綾子三輪

できるタイミングで、できるところからということで。お時間も迫りましたし、本日はありがとうございました。

予防医療普及協会とは

2016年3月、経営者、医師、クリエイター、社会起業家などの有志を中心として発足。予防医療に関する正しい知見を集め、啓発や病気予防のためのアクションを様々な企業や団体と連携し、推進している。

これまでに胃がんの主な原因である「ピロリ菌」の検査・除菌啓発を目的とした“「ピ」プロジェクト”、大腸がん予防のための検査の重要性を伝える“「プ」プロジェクト”、子宮頸がん検査、HPVワクチンに関する正しい情報の発信、啓発を目的とした”「パ」プロジェクト”を実施。予防医療オンラインサロン「YOBO-LABO」はオープンから一年半で会員数270名を突破。 現在、「パ」、「ピ」、「プ」プロジェクトに引き続き、歯周病予防の「ペ」プロジェクト、糖尿病予防の「ポ」プロジェクトが進行中。

各診療科の専門医、歯科医などが集い、それぞれの専門領域を超え、活動をサポートしている。

一般社団法人 予防医療普及協会

所在地
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-33
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書籍案内

予防医療オンラインサロン YOBO-LABOとは

一般社団法人予防医療普及協会によって開設されたオンラインサロンです。参加メンバー数は280名(2020年1月時点)。医師をはじめ、様々な職種のメンバーが集結し、それぞれの専門分野について知識を深めており、予防医療を含めた日本の医療の多くの課題について議論しています。サロン内では有志による予防医療に関するプロジェクトや事業の立ち上げ、予防医療の普及や推進の為の活動を行っています。
予防医療普及協会の理事・顧問も交え、非公開のFacebookグループでの交流、月一度のオフ会が活動の主体となっています。
HP: https://lounge.dmm.com/detail/1025/