自宅でたった5分! ブロガー桃が胃がんの原因ピロリ菌の検査キットを使ってみた

公開日:2020/06/29
自宅でたった5分! ブロガー桃が胃がんの原因ピロリ菌の検査キットを使ってみた

胃がん予防のために、一度はきちんと調べた方がいいと言われているピロリ菌。予防医療普及協会の鈴木英雄先生は以前の記事 で、「ピロリ菌に感染していない人は、ほとんど胃がんにはならない」とおっしゃっていました。でも、ピロリ菌の感染有無を調べるのに有効とされる胃の内視鏡検査は「時間がかかって面倒くさい」、「痛そうで躊躇している」という人も多いのではないでしょうか? しかし最近では、自宅でピロリ菌検査が5分で簡単にできる検査キットが登場しており、働き盛りで時間のない若い人でも手軽にできると人気なのです。内視鏡検査をせずに5分で終わる検査ってどのようなもの? 信頼度はどうなの? 今回は検査キットの普及に携わる鈴木先生と、検査キットを実際に試したタレントの桃さんに対談形式でお話しいただきました。

※この取材は、2019年10月におこなわれたものです。

鈴木 英雄
監修医師 鈴木 英雄(予防医療普及協会)
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筑波大学医科専門学群卒業後、医科学研究科修了。同大学付属病院の内科に勤務、その後、医学医療系医学教育学、消化器内科の准教授を務める。現在は筑波大学附属病院つくば予防医学研究センター部長も兼任。ピロリ菌感染症認定医として、一般社団法人「予防医療普及協会」を発起。実業家の堀江貴文氏らと共に、若い世代へも予防医療の大切さを普及している。
桃さん
(ブロガー)
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東京都出身。恋愛バラエティ「あいのり」の出演後、ブロガーとして活躍。コスメやファッションブランドのプロデュースも行っている。
公式ブログ:https://ameblo.jp/momo-minbe/
鈴木先生鈴木先生
桃さんは今まで、ピロリ菌についてどれくらい知っていましたか?
桃さん
名前は聞いたことがありましたが、知識はほぼゼロでした。以前に父が検査でピロリ菌陽性だったことがあり、そのときは家族で慌てました。でもすぐに薬で除菌できることがわかったので、安心して深くは調べなかったんです。
鈴木先生鈴木先生
現在では胃がんの原因のほとんどがピロリ菌と言われています。ヘリコバクター・ピロリという細菌で、胃の中で有害物質を出して、胃を痛めつけます。胃潰瘍、胃のリンパ腫、長く放置しておくと胃がんを引き起こす原因と言われています。ピロリ菌のダメージは年々蓄積されるので、早く除菌すればするほど病気のリスクも減るのですよ。胃がん発生率はピロリ菌がいない人が0%に対して、いる人は10年間で2.9%といったデータもあります。
桃さん
では見つかったら早めに除菌するのが、病気の一番の予防なのですね。そもそもピロリ菌がいる原因はなんですか?
鈴木先生鈴木先生
ピロリ菌は口から感染する細菌です。免疫力の低い5歳までに感染が成立すると言われています。感染経路のほとんどは親から子供ですが、昔は井戸水などからピロリ菌に感染した人も多かったんです。現在の日本ではピロリ菌の感染率はかなり低くなりました。それでも、10〜20代の方で1割前後が感染しているといわれています。
桃さん
大人になってから、新たにピロリ菌に感染することはないのですか?
鈴木先生鈴木先生
ほとんどないと思います。例えば大人になってからピロリ菌保有者といっしょに食事をして、同じカトラリーをつかったからといって、感染するということはありません。ただピロリ菌に感染していると今後自分の子供に移してしまう可能性があるので、若い人でもきちんと除菌することをおすすめします。
桃さん
将来的に子供を産むことを考えた場合、自分がピロリ菌保有者だったら早めに除菌した方が子供にとっても安心ですね。

たった5分で検査完了!忙しい人もすぐにできるピロリ菌検査キット

鈴木先生鈴木先生
今回は、病院に行かなくても自宅で簡単に調べることができる「ピロリ菌簡易検査キット」のお話ですが、桃さんは知っていましたか?
桃さん
今回の検査キットを教えてもらうまでは知りませんでした。
鈴木先生鈴木先生
ネットなどで簡単に購入できて、所要時間も5分ほどであとは送るだけなので、みなさんに是非知っていただきたいですね。キットの中には採尿器が入っており、そこに自分の尿を3ml入れるだけです。同梱されている封筒に入れて投函すれば、後日検査結果が送られてきます。今回、検査キットを使ってピロリ菌の有無を調べてみていかがでしたか?
桃さん
今までピロリ菌は胃の内視鏡カメラを受けないとわからない、手間のかかる検査というイメージでした。今回の検査キットは尿を採取して郵送するだけで結果がわかるので、あまりに簡単でびっくりしました。でも尿だけでどうしてピロリ菌の有無がわかるんですか?
鈴木先生鈴木先生
ピロリ菌がいる場合は、血液の中にピロリ菌に対する抗体ができます。これが尿にも出てくるので、尿中にピロリ菌抗体が見つかると、陽性と診断されるのです。
桃さん
陽性だった場合は、すぐに除菌したほうがいいのですよね?
鈴木先生鈴木先生
ピロリ菌がいた場合はもちろんすぐに除菌したほうがいいんですが、キットはあくまで簡易検査のため、これらの検査で陽性がでた場合は、病院で胃の内視鏡検査尿素呼気テスト(ピロリ菌の確定診断検査の一つ。高い精度が特徴)をして、しっかりと確認することが大切です。
桃さん
そうなのですね。でも働きざかりの忙しい人にとっては、簡易検査とはいえ通販で買えるキットはありがたいです。尿を採取して送るだけなら、病院へ行くよりハードルも低いし、4000円程度なら、胃の内視鏡検査を受けるよりもリーズナブルですね。

陽性なら確実に除菌して胃がんのリスクを減らす

鈴木先生鈴木先生
今回の検査キットでは、桃さんの検査結果はピロリ菌陽性でした。
桃さん
ショックです。どうやって除菌したらいいのですか?
鈴木先生鈴木先生
まずは先ほど言ったように、病院で胃の内視鏡検査と尿素呼気テストを受けてください。それでも陽性だった場合は、薬でピロリ菌を除菌します。1週間、朝と夜に胃酸を抑える薬と2種類の抗生剤を服用します。ほとんどの人がそれで除菌できます。
桃さん
薬だけで除菌できるなら安心しました。薬を服用するときの注意点はありますか?
鈴木先生鈴木先生
一度目で除菌できなかった場合、もう一度薬による除菌を行うのですが、そのときは禁酒が必要です。また抗生剤で腸内細菌のバランスが崩れることがあるので、服用中は下痢が起こることがあります。それ以外は運動や食事制限もないので安心してください。除菌後は必ず成功したか、2ヶ月後にもう一度尿素呼気テストで確認してくださいね。
桃さん
わかりました。早めに病院に行って、検査をするようにしてみます。ちなみに陰性だった場合は、なにもしなくていいのですか?
鈴木先生鈴木先生
胃がんになる可能性は低いと思いますが、まれに遺伝などで胃がんになる人もいます。症状があったり、なくても40歳になったら内視鏡カメラによる胃がん検診を一度してみるとよいでしょう。また、桃さんが陽性だったので、ご家族にも検査をおすすめするとよいと思います。また除菌をしても胃がんのリスクがゼロになるわけではないので胃がん検診は必要です。
桃さん
わかりました。胃がんを防ぐためには、簡易検査でもピロリ菌の有無を調べておくことは重要だと感じました。母や兄弟はまだ調べていないので、すぐにやってもらおうと思います。まわりの友人にも忙しくて検査ができない人がたくさんいて。検査キットの話をしたらみんな興味津々だったので、今回のことを伝えたいと思います。

桃さんが受けたピロリ菌の検査キットとは?

自宅で尿を3ml採取するだけで、ヘリコバクター・ピロリの有無の可能性を確認できる検査キット。採取後はキット内に同梱されている封筒に入れて、郵送するだけ。1~2週間ほどで検査結果が届く。

ピロリ菌簡易検査キット(一般社団法人予防医療普及協会)
https://pipipi.official.ec/items/3250704

編集部まとめ

調子が悪いわけもないのに検査をするのは……と躊躇して、ピロリ菌検査をしていない人は、若い世代には特に多いと思います。しかし、わずか5分の尿採取で簡易検査ができるのであれば、桃さんが言っていたように家族やまわりの友達にも勧めやすいですね。

ピロリ菌保菌者は年々減っていますが、先生が言っていたように自分から子供の世代に感染させてしまうのは避けたいもの。自分だけでなくさらには次の世代の健康を守るためにも、まだ検査をしていない人はぜひ利用してみてください。

予防医療普及協会とは

2016年3月、経営者、医師、クリエイター、社会起業家などの有志を中心として発足。予防医療に関する正しい知見を集め、啓発や病気予防のためのアクションを様々な企業や団体と連携し、推進している。

これまでに胃がんの主な原因である「ピロリ菌」の検査・除菌啓発を目的とした“「ピ」プロジェクト”、大腸がん予防のための検査の重要性を伝える“「プ」プロジェクト”、子宮頸がん検査、HPVワクチンに関する正しい情報の発信、啓発を目的とした”「パ」プロジェクト”を実施。予防医療オンラインサロン「YOBO-LABO」はオープンから一年半で会員数270名を突破。現在、「パ」、「ピ」、「プ」プロジェクトに引き続き、歯周病予防の「ペ」プロジェクト、糖尿病予防の「ポ」プロジェクトが進行中。

各診療科の専門医、歯科医などが集い、それぞれの専門領域を超え、活動をサポートしている。

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一般社団法人予防医療普及協会によって開設されたオンラインサロンです。参加メンバー数は280名(2020年1月時点)。医師をはじめ、様々な職種のメンバーが集結し、それぞれの専門分野について知識を深めており、予防医療を含めた日本の医療の多くの課題について議論しています。サロン内では有志による予防医療に関するプロジェクトや事業の立ち上げ、予防医療の普及や推進の為の活動を行っています。
予防医療普及協会の理事・顧問も交え、非公開のFacebookグループでの交流、月一度のオフ会が活動の主体となっています。