心療内科の認定制度である『専門医』について徹底解説

公開日:2020/09/27  更新日:2020/10/05

なにかとストレスの多い現代社会において、心療内科に対するニーズは増加傾向にあります。

しかし、このよく耳にする『心療内科』という診療科目について、認識があいまいな方も中にはいるのではないでしょうか?

さらに、一言で『心療内科』といってもその数は多く、適切なドクターを選んで受診するための基準についてもまだまだ認知が行き届いている状況では無いかと思われます。

そこで今回は、心療内科を選ぶうえでの基準と成りうる『専門医』という認定制度や心療内科を選ぶうえで役立つポイントについてMedical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修医師
今野 裕之 (ブレインケアクリニック 名誉院長)

心療内科について

心療内科における専門医制度について学んでゆく前に、まずは心療内科という診療科について再確認を兼ねておさえておきましょう。

心療内科とは?

心療内科とは、そもそも「心理療法をも併せ行う内科」という意味であり、心と身体の両面から全人的な治療を行う診療科です。
2400年以上も昔、ギリシャの哲学者プラトンが「心の面を忘れて体の病気を治せるものでない」と指摘しているとおり、現代では心と身体の健康は切り離せないものであると広く認知されています。
意外かもしれませんが、『心療内科』という名称自体は、日本にしかなく、1996年に厚生省に標榜科として認可された比較的新しい診療科なのです。

精神科との違いについて

心療内科としばしば混同されがちなのが、『精神科』と呼ばれている診療科目です。

実際にメンタルクリニックなどではこの心療内科と精神科の両方を取り扱っている所も少なくありませんが、異なる診療科目として取り扱われていることからも解るように厳密には異なる診療科目なのです。

ここで、両者の違いを明確にしておきましょう。

・心療内科とは、主にストレスによって引き起こされている症状について、心と身体の両面から治療する診療科である。

先にあげた通り、心療内科については上記のとおりに定義する事が出来ます。
対して精神科は、

・精神科とは、”こころ”の症状を扱う診療科である。

と言う事ができるでしょう。

つまり、心療内科では心だけでなく身体も含めた治療をおこなっているのに対して、精神科では心そのものの辛さや症状を取り除くための治療をおこなっているという事になります。

とはいえ、心と身体の不調は密接に繋がっているものです。 患者さんの症状がどちらに当てはまるか判らない場合には、精神科と心療内科のどちらもカバーしている医療機関を訪ねてみると良いでしょう。

心療内科医とは?

大学病院などの心療内科で研鑚を積み、臨床を行っている医師が『心療内科医』と呼ばれます。
心だけではなく身体も含めた診療を取り扱う心療内科医は、身体症状に対する内科的な知識だけでなく、病気の要因としての心的ストレスも同時に取り扱うため、現代社会のストレス問題に関する知識やカウンセリング能力に加えて患者さんの心の痛みを理解し寄り添う姿勢が大切となります。

心療内科における専門医認定制度

日本心身医学会・日本心療内科学会が合同で心療内科専門医制度を制定しています。心療内科専門医としての認可を受けるためには、内科や精神科を含む基本領域学会の専門医を有し、さらに各種の条件を満たしたうえで研修を修了する必要があり、学会に認定を受けた医師のみが心療内科専門医として医療活動をおこなう事が出来るのです。なにかとストレスの多い現代社会では、心理的なストレスによって引き起こされる様々な症状を治療する心療内科医へのニーズの増加にともないその医師の数も増加傾向にあります。2020年8月1日現在、300名超の専門医が全国にいます。

※参考:http://www.shinshin-igaku.com/recognize/special3.html

病院・クリニック選びのポイント

心療内科を選ぶうえで、専門医の存在が一定の信頼性を担保することがおわかりいただけたかと思います。しかしながら、全国に10,000件以上もあると言われている医療機関を選ぶにあたっては、 「病院がたくさんあって、どこが自分に合うのか分からない」 「今通っている病院が本当に自分に合っているのかわからない」 といったケースもあるかと思います。そこでここからは、病院やクリニックを選ぶうえで役立つポイントを初診時と通院時に分けて押さえておきましょう。

初診時に見るべきポイント

心療内科の診療では身体的な症状に加えて心理的なストレスについても取り扱いますので、医師との信頼関係が非常に重要となります。たとえ名医と呼ばれているようなドクターであっても、患者さん自身との相性によっては良い結果が望めない事もあります。こちらの話をよく聞いてくれるかどうか、診断や治療に関して納得できる説明をしてくれるかどうかといったところから、安心して通院できるか判断しましょう。

通院時に見るべきポイント

医師との相性や信頼関係が重要であることは、初診時のみならず通院時でも変わりません。 以前から通い続けているからといって惰性で通院し続けるのではなく、医師の治療に疑問があるときは転院も視野に入れて再考してみるべきでしょう。

・話を聞いてもらえない

・治療方針がコロコロ変わる

・通院中の途中経過について把握していない

・説明が足りない

・新しい症状を言うとすぐに薬を追加される

・何年も通っているのに症状に変化がない

上記の様なケースに心当たりがある場合は、セカンドオピニオンへの相談なども視野に入れて通院を再考する必要があるかもしれません。
とはいえ、患者の希望に沿って治療してくれる医師だけが良い医師というわけではありません。責任ある医師として、ときには患者さんに厳しいことを言わなければならないこともあります。思った通りのことをしてくれないからといって転院を繰り返すと、かえって治療が長引いてしまうこともあります。疑問を感じたときには、転院する前に医師にきちんと相談してみることをお勧めします。

まとめ

 


いかがでしたでしょうか?
今回は、心療内科と精神科の違いや『日本心身医学会・日本心療内科学会』が定める専門医の認定制度について学んできました。心療内科とはだけでなく身体も含めた治療をおこなう診療科目であることや、心療内科における専門医の認定制度には一定の信頼性があることがおわかりいただけたかと思います。また、心療内科を選ぶうえで役立つポイントについてもあわせておわかりいただけたかと思います。患者さんが信頼できるドクターを的確に選ぶことが、心身ともに健やかな暮らしへとつながることでしょう。

監修ドクターコメント

今野先生

精神科と心療内科は扱う疾患がかなりオーバーラップしているので一般の方にはわかりづらいと思いますが、精神的な症状でお悩みの方はどちらでもよいので、まず受診して相談してみてください。

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