妊婦でも歯科治療を受けられる?知っておきたい妊娠中の歯科治療 2020/07/14

妊娠中に歯のトラブルを経験するというのは非常に不安なものかもしれません。妊娠中は時期によっては投薬を制限しなければいけません、何よりも妊娠中には麻酔を使うことができるのか不安なものでしょう。実は妊婦さんでも妊娠の時期や妊娠中の状態によっては治療を受ける事ができます。そのタイミングを理解しておくと治療を受ける時に役立つでしょう。治療を受ける側として持つべき知識についてMedical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修歯科医師
秋葉 信晶 (のびのび歯科・矯正歯科 院長)

妊娠中の治療に注意

妊娠中でも実は虫歯の治療を受ける事ができます。しかし、そのタイミングをしっかりと把握しておかないと、希望した治療を受けられない事や、痛みに対する我慢を長い間続けなければならない事があり、しっかりと適切な知識をつけて対処する事が非常に重要だと言われています。妊娠中の歯科疾患の治療について理解して置きましょう。

妊娠中でも治療を受けることはできる

一般的な歯科治療であれば基本的に妊娠中でも治療を受ける事ができます。歯が悪くなったまま放置していたり、歯周病の症状が悪化したまま出産まで待ち続けたりすると症状が非常に重くなる事があり、この間も治療を受けられないと妊婦さんにとって非常に大きな負担になってしまいます。症状がつらい場合には妊娠中でも治療を受けられるので、妊娠が発覚した段階で歯医者さんと相談をしておくといいかもしれません。

しかし、この時に注意したいのが妊娠の時期です。妊娠中にはいくつか使えない薬があり、治療を受けるのが難しいタイミングがあるので、妊娠の時期と治療の時期を早めに歯医者と相談しなければなりません。早期に治療を受けるとそれだけで体への負担が軽くなるので、ためらう事なく必ず早めの受診を心がけるようにしましょう。

妊娠中に注意したい薬

妊娠中の治療で注意したいのが薬の服用です。薬を服用する時には歯医者さんの判断だけでは服用可能かどうか不明な事があるので、妊娠の時期を確認するために事前に産婦人科の医師との連携が必要になる事があります。歯医者さんの診察を受ける前にあらかじめ産婦人科医に診察を受ける旨を伝えておき、電話での連絡や書面でのやり取りが可能になるようにしておくとスムーズに治療を受ける事ができます。

薬の種類と服用する時期によっては胎児に影響が出る事があるので、治療を受けるタイミングも含めて歯医者さんと産婦人科医との連携が必要になります。妊娠が発覚した段階でしっかりと事前に相談し、患者さん自身が診察を受けやすくなるように工夫をしておきましょう。

場合によっては治療を避けることもある

歯医者さんの治療は基本的に全身に悪影響を与えることもありませんし、胎児に悪影響を与える可能性は非常に低いものですが、妊娠週数のタイミングが合わない場合にはいくつか避けなければならない治療があるのも事実です。緊急性が低い疾患や、大掛かりな治療を施さなくても問題がないような場合には出産後まで治療を先延ばしにしたり、症状を抑えて、体への負担がかからないように工夫をしたりする事があります。

痛みが非常に強い場合や放置しておくと今後悪化する事が予測される場合には治療を受ける事ができるのですが、もしハイリスクな治療になる場合には大きな病院の歯科口腔外科などを受診し、治療を受けるようにすると様々な問題にも対処した治療を受ける事ができるでしょう。産婦人科の主治医や、歯科の主治医に相談し、早めに治療を受けるように心がけておきましょう。

妊娠週数によって変わる治療の対応

妊婦の歯科治療においては、時期によって気をつけなくてはならない問題がいくつもあります。考えるべきポイントを整理しておくと治療方針の決定や治療内容の理解に役立ちます。ご自分の状態をしっかりと把握できるように、妊娠週数と治療の関係を理解しておきましょう。

妊娠初期の歯科治療

妊娠初期の段階は実は非常に気を使わなくてはいけない時期で、薬を使った治療を避けなくてはならない事があります。妊娠8週前後は胎児の器官形成期と言って、心臓や脳など、様々な重要な臓器や器官が発達し始める段階です。この時に薬を服用する事で胎児の発育に悪影響が出てしまい、流産などの原因になる事があります。

この時期に治療を受ける際には症状の緩和を狙った治療や、完治はできないものの、安定期まで病態を落ち着かせるような治療を行う事が一般的です。治療に伴うリスクと得られるメリットのどちらが優れているのかを天秤にかけてメリットが上回った時のみ治療を行います。妊娠初期の段階では治療を受けられない事があります。

妊娠中期の歯科治療

妊娠中期になると、安定期に入っているので、妊娠初期よりも様々な歯科治療を受ける事ができます。この時期になると利用できる薬の種類も増えます。虫歯の治療や歯周病の治療を必要とする場合には産婦人科医と連携して治療にあたる事もあります。

しかし、この時期でも母体に高血圧や糖尿病などのリスクがある場合には治療を避け、安全策を取る事があります。状況によっては治療を受けられないこともあるでしょう。ハイリスク出産の方や、高齢出産の方は体の状態に異常がないか、常にチェックすると良いかもしれません。

妊娠後期の歯科治療

妊娠後期に入ると出産が近づくため、お腹が大きくなり、歯科診療を受けるのは難しく感じる事があります。お腹が大きいと動くのも大変になります。できるだけ安定している妊娠の中期段階に治療を受け、この時期の歯科診療はさけることをおすすめします。

妊娠後期であれば胎児も大きく育ってきているので、ある程度薬を利用する事ができますが、痛み止めには注意が必要です。痛み止めの中には胎児の心臓に悪影響を与えるものもあるので、独断で痛み止めを服用しないように心がけてください。出産が間近になると診察中にお腹の重みで体の血管が圧迫されてしまい、母体に負担がかかる事があります。日頃から予防に努めるようにするとトラブルを防ぐことができます。

妊娠が分かった時にとる対応

妊娠が分かった時にとるべき対応をしっかりと熟知しておくといざ歯科治療を受けようと思っても慌てることはありません。できれば妊娠を計画した段階である程度の計画が立てられると非常に良いのですが、なかなか思うように妊娠はできないものです。思いがけない妊娠にも対応できるように歯科医療の注目ポイントを熟知して置きましょう。

産婦人科医との連携

産婦人科医と連携をしておく上で大切なのが使える薬の情報です。歯科医の中には妊産婦に対して使用可能な薬がどのようなものなのか把握していない人もいます。歯科治療で使う抗菌薬や非ステロイド性抗炎症薬といった薬が本当に使えるのかどうか、事前に聞いておくと役立ちます。妊娠の段階によって使える薬は変化します。そもそも治療を受けても問題がないかどうか、産婦人科医と相談しながら治療を進めることもあります。一般的に、妊娠中は歯科医だけでなく、産婦人科医と連携して治療に当たることが必要だと言われています。

歯医者との連携

妊娠が発覚した段階で歯医者と連携をとっておくのは非常に重要です。お口の病気の悪化を防ぐにはどうしても治療が必要になりますし、出産のタイミングや妊娠初期の段階では治療を受けることが難しくなるので、タイミングを見計らって予防処置や治療を受けることが必要になります。妊娠により女性ホルモンのバランスが変化し、お口の病気の症状が変化することがあると言われているので、事前に予防処置を受けておくとよいでしょう。どのタイミングで予防処置を受けるのか計画しておかないと、痛みが出てから治療を受けることになったり、つわりがある中で治療を受けることになったりするので、患者さん本人がつらい思いをするかもしれません。

出産後はお子さんの歯についても相談できるようになるかもしれません。日ごろから、かかりつけの歯科医院を作っておくとよいでしょう。

妊娠の前に治療を受けるのが重要

歯の治療はほとんどの場合緊急性を要する治療ではありません。妊娠が発覚してももちろん歯科治療を受ける事ができるのですが、妊娠前ほど自由に診察を受けたり、薬を服用したりする事ができない場合があります。妊娠したのちに歯科の問題が発覚した時には歯医者と産婦人科医の両方の意見をしっかりと聞いておく事が必要です。妊娠のタイミングに合わせて臨機応変に対応する事が求められます。診察で利用できる薬の情報や、服用を避けるべきタイミングの情報だけでなく、歯科医がどのような薬を使いたいのか、麻酔をどの程度利用したいのかといった重要な情報は欠かす事ができないので、歯科と産婦人科の双方の連携が取れるようにあらかじめ確認するようにしておきましょう。

秋葉 信晶 歯科医師 のびのび歯科・矯正歯科 院長監修ドクターのコメント
診察で利用できる薬の情報や、服用を避けるべきタイミングの情報だけでなく、歯科医がどのような薬を使いたいのか、麻酔をどの程度利用したいのかといった重要な情報は欠かす事ができないので、歯科と産婦人科の双方の連携が取れるようにあらかじめ確認するようにしておきましょう。

監修ドクター:秋葉 信晶 歯科医師 のびのび歯科・矯正歯科 院長

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