プラセンタ注射の効能と効果的な注射頻度を解説

公開日:2020/08/12  更新日:2020/08/19

美容に興味がある女性を中心に話題となっている「プラセンタ注射」。美肌効果、肌荒れ対策といった美容目的では自由診療となってしまいますが、症状によっては保険が適用される場合もあります。そこでこの記事はプラセンタについての詳しい説明をはじめ、プラセンタ注射が保険適用となる疾患、自由診療となる治療内容の種類を紹介します。また、各治療目的別に効果を実感するためにはどれくらいの頻度でプラセンタ注射を行えばよいのかについて、Medical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修医師
矢加部 文 (みやびクリニック 院長)

プラセンタ注射は治療内容によっては保険適用

近年、美容に関心のある女性を中心に高いエイジングケア効果があるとして注目されている「プラセンタ」。プラセンタという言葉そのものは動物の「胎盤」を意味しており、一般的にプラセンタといえば動物の胎盤から抽出した「エキス」のことを現わしています。最近の研究によって、プラセンタエキスに胎児の成長に欠かすことのできない成分が豊富に含まれていることが分かりました。成分の1つである「成長因子(グロースファクター)」には、細胞の分裂や活性化を促進する働きがあることが分かり、健康面ばかりでなく高い肌効果が期待できるというので近年高い注目を集めているのです。

プラセンタによる肌効果を得るためには、経口摂取、塗布、注射といった3通りの手段がありますが、最も即効性があり高い効果が期待できるとされているのがプラセンタ注射です。「注射しても大丈夫なの?」と不安に感じる人もいるかもしれませんが、現在国内のクリニックで使用されているプラセンタ注射は、厚生労働省から安全性が高いと認められた「医薬品」です。プラセンタ注射の原料は、人由来のプラセンタ(ヒトプラセンタ)であり、しかも日本人の胎盤からのみ抽出されています。

現在、プラセンタ注射の薬剤として使用されているのは「ラエンネック」と「メルスモン」という2種類の薬剤。どちらも厚生労働省によって認可されている医薬品ですが、治療目的によって使い分けられています。プラセンタ注射といえば、美容目的でのみ使用されると思っている人も多いかもしれませんが、そもそもプラセンタ注射は慢性肝疾患治療や更年期障害などの治療のために開発されたものです。そのため治療内容によっては保険適用となるケースと、自由診療となるケースの2通りがあります。保険適用となるプラセンタ注射の対象疾患と、保険適用外となる治療内容についてそれぞれ詳しく説明していきます。

保険適用となるプラセンタ注射の治療内容

もともとプラセンタ注射は、1950年代頃から肝機能障害や、更年期傷障害、乳汁分泌不全などの治療薬として開発・利用されてきた治療薬です。そのため現在でも、この3つの疾患に限り保険適用が認められています。保険適用となる場合の医療費は、3割負担だとメルスモン・ラエンネックどちらの薬剤でも1アンプル500円程度になります。診療科により保険適応かどうかは変わりますので病院にお尋ねください。それぞれの治療内容を紹介します。

肝機能障害

B型・C型のウィルス性肝炎アルコール性肝炎などさまざまな理由によって低下した肝機能の改善にプラセンタ注射は有効です。プラセンタの持つ作用に肝細胞増殖因子を活性化する働きがあるためです。主な治療内容は以下の通りです。
・使用される薬剤 ラエンネック
・投与方法    皮下注射・筋肉注射
・注射頻度    1回の治療につき1アンプル(2ml)を週1回から3回程度。1年間を目安に、定期的に投与する。
・期待できるプラセンタの作用 解毒作用・基礎代謝促進作用など
※保険適用となるのは、1回の治療につき2アンプルまで。
※診療科によって保険適応になるかどうか変わります。お尋ねください。

更年期障害

エストロゲン、プロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌が低下することによって引き起こされる、めまい、発汗、憂鬱、イライラ、不眠など女性特有の更年期障害の症状改善にもプラセンタ注射は効果が期待できます。主な治療内容は以下の通りです。
・使用される薬剤  メルスモン
・投与方法     皮下注射
・注射頻度     1回の治療につき1アンプル(2ml)を治療開始後2週間は週1回から3回程度。その後2ヶ月から3ヶ月を目安に週1回の頻度で注射を行うと持続的な効果が期待できる。
・期待できるプラセンタの作用 内分泌調整作用(ホルモンバランスを整える)・自律神経調整作用

※診療科によって保険適応になるかどうか変わります。お尋ねください。

乳汁分泌不全

出産後のストレスやホルモン分泌異常、栄養不足などを原因とする乳汁分泌不全(母乳の出が悪い・乳房緊満がないといった症状)にもプラセンタ注射は有効です。主な治療内容は以下の通りです。
・使用される薬剤 メルスモン
・投与方法    皮下注射
・注射頻度    1回の治療につき1アンプル(2ml)を4日から5日間連日で行うと効果が期待できる。
・期待できるプラセンタの作用  内分泌調整作用(ホルモンバランスを整える)、乳汁分泌不全改善
※保険適用は1回の治療につき1アンプルまで。
※診療科によって保険適応になるかどうか変わります。お尋ねください。

自由診療となるプラセンタ注射の治療内容

保険適用となる病気以外の多くの症状に対してもプラセンタ注射は効果が期待できます。自由診療の場合は、クリニックや治療目的によって使用される薬剤は異なりますが、美容を目的とする治療のときにはラエンネックが使用されることが多いようです。自由診療となるプラセンタ注射の治療内容は以下の通りです。

美容目的

プラセンタ注射を行うことで美容効果(美肌・肌荒れ防止)が期待できます。1回の治療につき1アンプル(2ml)を治療開始後2ヶ月目くらいまでは、週1回から2回程度。その後は月1~2回程度継続して注射することで効果の持続が期待できます。期待できる治療の効果は、抗炎症作用(にきび、炎症を抑える)、基礎代謝促進作用、血行促進作用などです。

疲労回復効果

慢性的な疲労感や肩こり腰痛にもプラセンタ注射は症状改善の効果が期待できます。効果が現れるまでの注射頻度には個人差がありますが、継続的に注射を続けることで治療の効果が期待できるようです。

アトピーやニキビなどの肌トラブル

プラセンタ注射には内分泌調整作用(ホルモンバランスを整える)や、抗炎症作用(炎症、ニキビの発症を抑える)があるので、アトピーやニキビなどの肌トラブルの改善効果も期待できます。肌トラブルに効果が現れるまでの注射回数や頻度には個人差があるので、医師と相談のもと治療を行っていく必要があります。

発毛・育毛効果

あまり知られてはいませんが、プラセンタは発毛・育毛作用も期待できるので、薄毛でお悩みの男性にも効果的です。プラセンタが持っている内分泌調整作用(ホルモンバランスを整える)と血行促進作用によって発毛・育毛効果が期待できるようです。効果が現れるまでの治療期間、注射頻度は、個人の薄毛の状態や体質にもよるので医師と相談のもと治療を行う必要があります。

プラセンタ注射の効果は多種多様

プラセンタ注射を行うことによって症状の改善が見込める疾患や症状について解説してきました。肝機能障害・更年期障害・乳汁分泌不全といった症状には以前から保険が適用されていましたが、近年ではプラセンタがその他のさまざまな症状にも効果があることが分かり、自由診療での治療を希望する人も増えてきました。

自由診療のなかでも、美肌効果が特に注目を集めていますが、効果が現れるまでの注射頻度や継続期間などは個人差があります。現在、国内で使用されているプラセンタ注射に使用されている薬剤は、厚生労働省で認可された医薬品ですが、感染のリスクを完全には否定できません。プラセンタ注射によって感染が起きた報告はありませんが、今後起こる可能性はゼロではないことを認識したうえで、プラセンタ注射を受けるかどうか決めることをおすすめします。
実際にプラセンタ注射を行う際には担当医師とよく相談を行ってから治療を受けるようにしてくださいね。

監修ドクターコメント

矢加部先生

1950年代から肝機能障害、乳汁分泌不全、更年期障害の治療法として行われてきたプラセンタ療法。近年では抗炎症作用、細胞の増殖・活性作用、内分泌調整作用が疲労回復などの健康増進作用、肌荒れやニキビ改善・美肌効果といった美容効果をもたらすことで広く浸透してきました。「注射をしたから1回で効果が表れる」というものではありません。最初は週1~2回程度から開始して徐々に体内のプラセンタ濃度を高めて効果を出していきます。効果の出方も個人差はありますが、多くの方が「そういえば何となく体調が良い。」「そういえば肌荒れしにくくなった」と効果実感されるようです。ただし、感染のリスクは完全に否定できない、プラセンタ療法を行えば献血ができなくなってしまうため治療前には担当医とよく話し合ってくださいね。

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