小児科で受けられる予防接種とは?気になる予防接種について

公開日:2020/08/14  更新日:2020/08/19

産婦人科で胎児の心音が確認される頃、自治体から交付される母子健康手帳。一般的に「母子手帳」いう呼び名でご存知の方も多いのではないでしょうか?

この母子手帳の中には予防接種スケジュールや予防接種の記録というページがあります。いくつもの接種名・対象年齢・望ましい接種時期などが並んでいて、「これは何?どれをいつどこで受ければいいの?」と悩まれる新米ママさんも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、その予防接種の基礎知識や小児科で受けられる種類など、予防接種について気になることについてMedical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修医師
武井 智昭 (高座渋谷つばさクリニック 院長)

予防接種の基礎知識

わが国では、赤ちゃんが産まれたら各種の予防接種を受けるように推奨されています。

いろいろな種類がある予防接種。そもそも予防接種とはどのようなものなのでしょうか。ここでは以下に予防接種の基礎知識について紹介していきます。

予防接種とは

予防接種とは病気に対する免疫をつけるためにワクチンを投与(接種)することを言います。重い病気にかかるのを防ぐためにおこないます。また、万が一病気になった場合でも重症化しにくくするという効果も期待できます。

現在では予防接種を受けるか・受けないかという判断は保護者に委ねられています。

定期接種と任意接種

予防接種には、定期接種と任意接種があります。定期接種とは法律に基づいて自治体が主体となっておこなう予防接種で、公費のため保護者の経済的負担は少ないものとなっています。任意接種とは希望者が各自で受ける予防接種のことで、費用は自己負担となっています。ただし自治体によっては接種費用の助成が受けられる場合もありますので、任意接種を希望されるときは自治体からのお知らせなど確認してみることをおすすめします。

生ワクチンと不活性ワクチン

ワクチンには、生ワクチンと不活性ワクチン(トキソイドを含む)があります。

生ワクチン

生きたウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として製造されます。そのため、1回の接種でも十分な免疫が得られるので接種の回数は少なくてすみます。副反応として、もともとの病気の極めて軽い症状が出ることもあります。

不活性ワクチン

ウイルスや細菌の病原性を完全になくして免疫を作るのに必要な成分だけを原材料として製造されます。生ワクチンなどと比べて得られる免疫力が弱く1回の接種では十分ではないため何回か追加接種が必要となってきます。追加接種の回数はワクチンによって異なります。

トキソイド

細菌が作る毒素だけを取り出し、その毒性をなくし免疫を作る働きだけにしたものです。不活性ワクチンと同じく追加接種が必要になります。

接種スケジュールには注意が必要です

生ワクチンと不活性ワクチンでは次の予防接種を受けるまでの間隔が異なっています。生ワクチン後は次の予防接種まで4週間以上、不活性ワクチン後は次の予防接種まで1週間以上間隔をあける必要があります。ただし、同じワクチンを続けて接種する場合は、この決まりとは違ってきますので接種スケジュールを組む際には注意が必要です。

予防接種の種類

定期接種には現在、

・B型肝炎
・ヒブ(インフルエンザ菌b型)
・小児用肺炎球菌
・四種混合
・BCG
・麻しん風しん二種混合
・水痘(みずぼうそう)
・日本脳炎

上記の8つがあります。それぞれ接種時期が近付くと自治体からお知らせが届きます。

任意接種には、

・ロタウイルス
・おたふくかぜ
・インフルエンザ
・A型肝炎

などがあります。接種を希望する場合は、個別に医療機関と相談して受けることになります。

ここ数年、予防接種制度の変更が何度かおこなわれており、新たに接種可能になったことで受けていない場合もあるので、かかりつけ医院の先生に接種スケジュールについて相談することがのぞましいでしょう。

小児科で受けることのできる予防接種

予防接種の受け方には、集団接種と個別接種のふたつの方法があります。
集団接種とは、自治体が指定する日時・場所(保健センターなど)に対象者が集まって予防接種を受ける方法です。個別接種とは、保護者が決めた医療機関(小児科など)へ行って一人ひとり予防接種を受ける方法です。基本的に個別で受けるように勧められており、集団接種を廃止する自治体が多いです。ここでは以下に小児科で予防接種を受けることのメリットについて説明していきます。

かかりつけ医院で受けることができる

赤ちゃんが生まれてからずっとお世話になっているかかりつけ医院で予防接種を受ける場合、以下の3つのメリットがあると考えられます。
ひとつ目は、保護者の方がご自身で選んだ医院であるということで、通いやすいというメリットがあると考えられるでしょう。
ふたつ目は、産まれた時からお世話になっているということで、その子の成長過程・普段の様子など先生が理解してくれていて(カルテなどがある)、安心して受けられるというメリットがあります。みっつ目は、複雑な予防接種スケジュールについて先生に相談しやすいというメリットです。

同時接種することができる

同時接種とは2種類以上のワクチンを同時に接種することを言います。
接種可能時期になったら早目に受けることがのぞましい予防接種。1歳前後で受けるように推奨されているワクチンは6~7種類もあり、追加接種が必要なものもあるので回数にすると15回以上にもなってしまいます。それに生ワクチンの場合は次の接種まで4週間間隔を開ける必要があります。毎回1種類ずつ受けていると、通院回数も増えるうえにスケジュール管理も大変なものになってしまいます。また推奨される時期に接種できなくなるおそれもあります。そこで同時接種することがすすめられているのです。個別接種ならば先生と相談しながら安心・安全に同時接種をおこなうことができます。

赤ちゃんの体調や都合にあわせることができる

集団接種の場合、自治体によって決められた日時・場所で接種しなければいけないため、その設定された日に体調や都合が悪くて行けなかったとき次回受けるとなるとだいぶ日があいてしまう上にスケジュールも立てにくいものです。
その点、個別接種では基本的に小児科が設定している予防接種の時間内で保護者の方が都合の良い日時に通院すればよいので、赤ちゃんの体調や都合にあわせやすいというメリットがあります。

予防接種を受けた後に気を付けること

小児科で予防接種を受けた後、気を付けなければいけないことがいくつかあります。ここでは以下に予防接種後に気を付けるべきことについて説明します。

副反応について

ワクチンを接種した後の12から24時間で熱が出たり、打ったところが腫れたりするなどの症状が出ることがあります。この反応のうちワクチン接種との関係が否定できないものを副反応と言います。副反応が強く出て、救急措置が必要となるようなケースは接種後30分以内におこる呼吸困難などのアナフィラキシーであることがほとんどであるということ。そのため、接種後30分ほど病院内で待機するなどして先生とすぐに連絡が取れるようにしておく必要があります。

接種後の過ごし方

普段通りの生活で大丈夫です。ただし、激しい運動はひかえましょう。予防接種を受けたことでいつもより疲れているでしょうから、おうちでゆっくり過ごした方がよいでしょう。入浴も大丈夫ですが、接種したところをもんだり強くこすったりすることは控えてください。

今後のスケジュール

複数の予防接種を決められた期間に受けることが推奨されている乳幼児期。接種スケジュールも複雑になりがちです。そのため、先生と相談して立てたスケジュールをもとにして、接種忘れのないように次回の予定を確認しておくのがよいでしょう。

お子さまの健康を守るために


いかがでしたでしょうか?
今回は、大切なお子さまの将来にわたる健康を守るための予防接種について説明いたしました。
予防接種を受けるときは、何でも相談できて信頼のおけるかかりつけ小児科医院にお願いするのがよいでしょう。お子さんの健康を守るための予防接種。現在では接種するかどうかは保護者の方の判断に委ねられています。どうぞ正しい知識を身につけて、お子さんの笑顔と健康を守ってあげてください。

監修ドクターコメント

武井先生

予防接種の定期接種化により、肺炎球菌やインフルエンザ菌の髄膜炎や敗血症も劇的に減少しました。同時接種には抵抗がある方もいますが、早期に免疫をつけることは重要であります。

予防接種でおすすめの小児科 関東編

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