なぜか雨の日は関節が痛くなる…一体どうしてなの?

公開日:2021/05/27  更新日:2021/06/25
なぜか雨の日は関節が痛くなる…一体どうしてなの?

多くの人が「雨の日には関節が痛くなる」と訴えます。一体なぜ、雨の日は関節に痛みが生じるのでしょうか。また、天気の影響による不調は、関節の痛みだけなのでしょうか。天気の影響で生じる関節の痛みの理由や予防方法について、「理学療法士」の平井さんに解説していただきました。

平井さん

監修理学療法士
平井 一真(理学療法士)

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理学療法士として総合病院や訪問看護ステーションでリハビリテーション業務に携わった後、資格を活かした医療や介護系のWebライターとして活動。根拠に基づいた記事執筆を得意としており、様々なWebコンテンツにて執筆実績多数。理学療法士。福祉住環境コーディネーター2級、食生活アドバイザー3級。

雨の日に関節が痛くなるのは天気痛の症状

雨の日に関節が痛くなるのは天気痛の症状

編集部編集部

雨が降ると関節が痛くなる気がするのですが、天気との関連性はあるのでしょうか?

平井さん平井さん

はい。雨の日に関節が痛くなるのは、気のせいではありません。実際に天気が崩れることによって、関節に痛みが生じることはあります。天候に影響を受けて痛みが生じることから、「天気痛」と言われている症状です。

編集部編集部

なぜ、天気痛が起きるのでしょうか?

平井さん平井さん

天気の変化によって気圧や温度、湿度にも変化が生じ、その結果、自律神経を乱してしまうことが大きな原因と考えられています。自律神経の乱れによって身体を興奮させる交感神経が活性化し、身体に痛みを引き起こしてしまうのです。

編集部編集部

天気痛で関節が痛くなるのは、雨の日だけですか?

平井さん平井さん

雨の日以外にも、曇りや雪などの気圧や気温、湿度が著しく変化する天候のときに生じるリスクが高いようです。また、台風の時は気圧の変化が大きいため、普段、天気痛がない人でも天気痛を感じることがあります。そのため、台風の時は天気痛の症状が強く現れる可能性があるでしょう。

関節の痛みは冷えに要注意

関節の痛みは冷えに要注意

編集部編集部

関節の痛みが起きた場合、どうすればいいですか?

平井さん平井さん

関節の痛みが起きたら、まずは患部を温めましょう。天気痛による関節の痛みは先述した自律神経の乱れによって、血管が収縮して関節周辺の血流が悪くなっていることが原因と考えられています。そのため、関節周辺を温めて血管を拡張することで、血液循環が改善され、痛みを緩和する効果が期待できます。

編集部編集部

天気痛では、関節以外の痛みもありますか?

平井さん平井さん

天気痛の症状には、関節の痛み以外に頭痛やめまい、筋肉の痛みなどが生じるケースもあります。関節に痛みが生じるメカニズムと同様に、気圧や気温、湿度の変化による自律神経の乱れが原因です。

編集部編集部

温める以外に効果的な対処法はありますか?

平井さん平井さん

温める以外の対処法としては、耳のマッサージがおすすめです。耳には気圧の変化を感知するセンサーがあり、耳の血流が悪くなるとセンサーに悪影響が生じて、自律神経の乱れにつながってしまうのです。耳のマッサージをおこなうことにより、血流が改善されて天気痛の症状改善や予防につながります。

日頃から体調に気をつけて、痛みを記録することが大切

日頃から体調に気をつけて、痛みを記録することが大切

編集部編集部

天気痛を予防するためには、どうすればいいでしょうか?

平井さん平井さん

天気痛は、自律神経の乱れが大きく関与しています。自律神経の乱れを引き起こさないためには、普段から健康的な生活を心がけて自律神経を整えておくことが重要です。健康的な食事や十分な睡眠時間をとるようにしましょう。

編集部編集部

天気痛の予防方法には、どのようなものがありますか?

平井さん平井さん

予防するためには、まず天気痛の記録をとることから始めてみてはいかがでしょうか。「どのような天気で、どのような状況の時に、どのくらいの強さの痛みが生じるのか」などを明確にしておくことで、天気痛の生じやすいタイミングが把握できるようになります。天気痛のタイミングがわかれば、痛みが起きる前に薬を飲んだり、身体を温めたりするといった予防策を講じることができます。

編集部編集部

痛みを記録する以外に、おすすめの予防法はありますか?

平井さん平井さん

天気痛に悩んでいる人は痛みの回避行動として、姿勢の崩れや首・肩の筋肉が過剰に緊張してしまう傾向があります。このような身体的な変化によって、耳の気圧を感知するセンサーに悪影響を及ぼし、天気痛を悪化させている可能性があると報告されています。姿勢の崩れや筋肉の緊張による悪影響を解消するためには、適度な運動を取り入れることがおすすめです。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージがあれば。

平井さん平井さん

天気痛に悩まされている人は、国内でおよそ1000万人いると言われています。天気が崩れるたびに、関節痛や頭痛が生じるのはつらいものです。普段から健康的な生活を心がけ、事前に対策をしておき予防しましょう。

編集部まとめ

天気が影響して関節痛が生じる「天気痛」という症状があるとのことでした。天気によって自律神経が乱れて、身体に様々な症状が引き起こされます。天気痛に悩まされている人は、適切な対処法や予防法を実践して、天気痛に負けない日々を過ごしましょう。