永久脱毛ならどの方法をチョイスしたらいい?

公開日:2021/01/21

同じ「永久脱毛」をうたう施術にも、いろいろと種類があるようです。その中で、医師が推奨できる方法とはどれなのでしょう。また、永久脱毛の正式な定義も知りたいところです。はたして文字通り“永久”なのか、リゼクリニック新宿院の大地先生を取材しました。

大地 まさ代

監修医師
大地 まさ代(リゼクリニック新宿院 院長)

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近畿大学医学部卒業。近畿大学病院呼吸器・アレルギー内科勤務を経た2015年、「リゼクリニック新宿院」の院長に就任。「美しさは人それぞれ、自分らしく美しくいられる」美容医療に取り組んでいる。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本医学脱毛学会、日本公衆衛生学会の各会員。

日本では組織の破壊をもって「永久脱毛」とみなす

日本では組織の破壊をもって「永久脱毛」とみなす

編集部編集部

「永久脱毛」って、ホントに永久なのでしょうか?

大地先生大地先生

そうとは言いきれません。アメリカの「電気脱毛協会」は、「最終脱毛から1カ月後の毛の再生率が20%以下」を永久脱毛の定義としていて、これが日本国内においても “目安”とされています。ですが、具体的な“目標”や“基準”としては扱われていません。

編集部編集部

そうなると「永久脱毛」の定義ってなんでしょう?

大地先生大地先生

永久脱毛には特定の定義はありませんが、毛が長期間生えてこないようにするためには、「毛が生える組織を、レーザーや針などで破壊すること」が必要です。なお、組織の破壊を伴う行為は、「医師法第17条」の定めにより医療行為とされています。つまり、医療機関でしかおこなえないということです。

編集部編集部

「永久脱毛」には、脱毛サロンや自宅での行為が含まれないわけですか?

大地先生大地先生

含まれません。例えばご自宅で脱毛クリームを使ったり、脱毛サロンで光脱毛をおこなったりした場合は永久脱毛という言い方をしません。厳密に言えば、「脱毛」という言葉自体が医療行為を指し、医療機関とセットで使われます。医療機関以外での行為は、「除毛」や「制毛」などと言葉を変えるべきでしょう。

編集部編集部

いずれにしても「毛が1本も生えてこない処置」とは限らないと?

大地先生大地先生

誤解の多い部分ですが、「永久脱毛処置を施しても、再び生えてくる」ケースは起こりえます。「処置をしなかったところから生えてくる」のではなく、「処置をしたところからでも生えてくる」可能性があるということです。

よく見かける、医療レーザー脱毛の実態

よく見かける、医療レーザー脱毛の実態

編集部編集部

では、本題です。医療行為による永久脱毛の種類について、教えてください。

大地先生大地先生

大きくは、①光やレーザーで照射する方法と、②針(ニードル)に流した電気で破壊する方法に分かれます。ただし、具体的な名称は、レーザーなどの使用している機器によって、医療機関ごとに異なるようですね。

編集部編集部

先生が多用している方法はどれですか?

大地先生大地先生

当院では、医療レーザー脱毛しか扱っていません。レーザーは光と比べて波長が絞りこまれているため、毛根組織を効果的に狙い撃ちできるからです。光は、含まれる波長の幅が広いので、弱いパワーでしか照射ができず、効果も落ちます。

編集部編集部

針(ニードル)は扱っていないのですね?

大地先生大地先生

必要に応じて他院をご紹介します。針の場合、毛根ごとに刺していかないと効果が得られないため、時間的にも金銭的にも患者さんの負担が大きくなってしまいます。その点レーザーなら、複数の毛根を一度に照射できます。また、患者さんの皮膚への負担も、レーザーのほうが低減できますので、短い期間で効果が得られます。

編集部編集部

施術時の副作用や合併症についても知りたいところです。

大地先生大地先生

比較的多いのは「毛嚢炎(もうのうえん)」という毛穴の感染症ですね。毛穴の中にいるばい菌が原因で、抗生剤などで治療していきます。他方、「赤み」といった感染症以外の炎症には、ステロイド剤が有効です。また、熱を伴うレーザーの場合、いわゆる「やけど」のリスクが考えられます。

編集部編集部

やけどって怖いですね? レーザーの当てすぎということですか?

大地先生大地先生

意外なことにレーザーは、標的が「黒くて大きいもの」ほど、パワーを必要としません。むしろ“細い毛”の方ほど、強いレーザーを照射する必要があります。また、日焼けをして肌が黒い方に強いパワーで照射してしまうと、皮膚の色に反応してしまいます。皮膚や毛の質に合ったパワーのセッティングをしつつ、脱毛の効果も発揮させなければいけません。

針のほうが合っているケースもある

針のほうが合っているケースもある

編集部編集部

針なら、少なくとも「やけど」の心配はないですよね?

大地先生大地先生

日焼けして肌の黒い方にレーザーを当てると、レーザーが皮膚に反応してしまうため、レーザー照射が難しい方もいらっしゃいます。このような方には、針が向いている場合もあります。ただし、針(ニードル)脱毛であっても、正しい技術をもって施術をしなければ、やけどのリスクはあります。

編集部編集部

レーザーか針か、自分で選ぶとしたらどうすればいいのでしょう?

大地先生大地先生

先ほどもお話したように、広い範囲を短期間で脱毛するためには、まずは「レーザー前提」で来院していただいて、“医師が患者さんに会った治療法をお示しする”のが、現実的ではないでしょうか。肌の黒い方のほか、白くてレーザーが反応しにくい「白髪の脱毛」の場合は、針での施術を推奨することもあります。産毛状の細い毛がレーザーによって「硬毛化」してきたときなども、針の併用をご提案します。

編集部編集部

他院との比較もしてみたいです。医療機関による差はありますか?

大地先生大地先生

治療の技術はもちろん、カウンセリング時の提案能力や診断力でも、差が生じると思います。やはり臨床例を積み重ねている医療機関ほど、さまざまなリスクが想定できているはずです。当グループのような脱毛専門医院ならではのメリットは、少なからずあるでしょう。

編集部編集部

施術後のフォローも「選択肢の1つ」という気がします。

大地先生大地先生

重要な観点ですよね。当グループの場合、例えば「打ち漏れ」で、レーザーの間隔が空きすぎて照射しきれなかった部分があった場合、後日、無料にて再処置いたします。「毛嚢炎」などの肌トラブルについても費用はいただいておりません。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージがあれば。

大地先生大地先生

医療脱毛は、患者さんと医師の共同作業だと考えています。医師のアドバイスに従い、お肌の状態を良好に保てれば、脱毛効果がより高まるでしょう。ですから、専門的な知見に加え、「なんでも相談できて、いろいろな助言をしてくれる」医療機関を選ぶといいかもしれません。先に方法ありきではないと考えます。

編集部まとめ

永久脱毛と言えるのは医療機関でおこなう施術に限られ、レーザーを使う方法と、針を使う方法に大別できるとのこと。どちらを選ぶかに際しては、自分で決めるというより、医師から示された根拠や理由に沿って判断するのがよさそうです。加えて、費用やリカバリーの有無なども交えて、最終結論を出していきましょう。

医院情報

リゼクリニック新宿院

リゼクリニック新宿院
所在地 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-17-4 新宿レミナビルB1F(受付)・B2F
アクセス 地下鉄「新宿三丁目駅」B5出口 徒歩1分
JR「新宿駅」東口 徒歩4分
診療科目 皮膚科、美容皮膚科