【漫画付き】なかなか治らないニキビ… 皮膚科医がやっているニキビ対策を教えて!

公開日:2020/10/13
【漫画付き】なかなか治らないニキビ… 皮膚科医がやっているニキビ対策を教えて!

大人になっても、たまにできてしまうニキビ。一度ニキビができてしまうとすぐには治りにくいですよね。しっかりケアしているつもりなのに、どうしてできてしまうのでしょうか? もしかして皮膚科の先生は特別なケアをしているのかも……。実際に皮膚科医が行っているニキビのケア、原因や対策について、しらゆり皮膚科クリニック瑞江本院の竹田先生に伺いました。

竹田 潮

監修医師
竹田 潮(しらゆり皮膚科クリニック瑞江本院 院長)

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国立浜松医科大学医学部卒業、千葉大学大学院医学研究科修了。千葉大学医学部附属病院皮膚科入局後、君津中央病院、小見川総合病院、県立東金病院、千葉社会保険病院などに勤務。2003年、東京都江戸川区に「しらゆり皮膚科クリニック」を開院。「保険診療の延長線上に美容皮膚科がある」との考えから、保険診療では治癒が難しい症状の場合は、適正な価格で自費診療を提供している。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本アレルギー学会、日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚科学会の各会員。

スキンケアは基本を忠実に

スキンケアは基本を忠実に

編集部編集部

先生が普段からおこなっているニキビ対策を教えてください。

竹田先生竹田先生

私自身、特別な対策は行っていません。朝はぬるま湯で顔を洗い、夜は洗顔、化粧水、乳液と基本のスキンケアを日々しています。肌を清潔に保ち、しっかりと保湿をすることが大切です。

編集部編集部

朝は洗顔フォームでしっかり洗わなくても大丈夫なのでしょうか?

竹田先生竹田先生

肌はこすりすぎると、表面にあるバリア機能が壊れて乾燥しやすくなります。そのため過度の洗いすぎはよくないのです。また、乾燥すると逆に皮脂の分泌が過剰になりニキビができやすくなります。肌の汚れはぬるま湯で顔を洗うだけでも十分に落とすことができます。加えて、肌は一定の期間で生まれ変わり、自然と汚れが剥がれ落ちる仕組みになっています。これをターンオーバーと呼びます。

編集部編集部

肌のターンオーバーについて教えてください。

竹田先生竹田先生

一言でいうと、一定のサイクルで生まれ変わる肌の代謝のことです。皮膚の一番下の層で作られた細胞が上に押し出されていくことで、古い角質が剥がれ落ちます。そして、新しくできた角質と入れ替わり、正常なバリア機能が維持されます。このように肌はターンオーバーするため、必要以上に洗うとかえって正常なバリア機能が壊され、ニキビや肌荒れをおこしやすい状態になります。

ニキビにはノンコメドジェニックがおすすめ

ニキビにはノンコメドジェニックがおすすめ

編集部編集部

では、夜はどのようにスキンケアするのがよいのですか?

竹田先生竹田先生

洗顔は夜のバスタイムに石鹸でも洗顔フォームでもいいので、しっかり泡だてましょう。泡で肌を傷つけないように、やさしく洗ってあげてください。先述したように強くこすると、肌にダメージを与えてしまいます。洗顔で汚れを落としたら、化粧水と乳液でしっかりと保湿しましょう。

編集部編集部

化粧水や乳液で気をつけることはありますか?

竹田先生竹田先生

ニキビを気にする人は、ノンコメドジェニックの製品を選ぶのがよいでしょう。ニキビはたいていの場合、古い角質や皮脂が溜まり、コメド(毛穴がつまった状態)から始まります。ノンコメドジェニックのスキンケア製品やコスメを使うと、ニキビの原因となるコメドが起こりにくいと言われています。

編集部編集部

一般的なものとノンコメドジェニックのものでは、どのような違いがあるのでしょうか?

竹田先生竹田先生

「ノンコメドジェニック」とは、「コメドができにくい」という意味です。ノンコメドジェニックの製品は、使用することでニキビの初期であるコメドができないかをテストしてあります。一定の基準を満たしている製品は、ノンコメドジェニックテスト済みとパッケージに記載して販売することができます。ただ、ニキビができなくなることや改善を保証するものではありません。あくまで、テストでニキビの初期症状が一定の基準で現れなかった製品であるということを理解しましょう。

編集部編集部

先生が説明したスキンケアをおこなっていても、ニキビができることはありますか?

竹田先生竹田先生

もちろんあります。ニキビは1つできたら許さないことが大事です。1つできると、炎症細胞がニキビのまわりに集まってきます。そうするとまわりの毛穴にも炎症が起こりやすくなり、2つ3つと増えていくのです。「ニキビが1つできただけだから……」と油断せずに、1週間以上経っても治らなかったら病院に行くことをおすすめします。

生活習慣もニキビのできやすさに影響

生活習慣もニキビのできやすさに影響

編集部編集部

“1週間経っても治らない”が病院に行く目安ですか?

竹田先生竹田先生

思春期は9割の人にニキビができますが、これらは時期が来れば自然と減っていくことが多いです。比較的皮膚の浅い部位のニキビが多いので、軽度なら洗顔や市販の塗り薬でも改善する場合はあります。注意したいのは大人になってからできるニキビ。大人ニキビは、皮膚の深いところにできるため、触るとボコッとしていて薬も効きにくいので自分で治すのはなかなか難しいのです。重症化することもあるので、1週間で治らなければ病院に行きましょう。

編集部編集部

病院ではどのような治療を行いますか?

竹田先生竹田先生

軽症であれば、抗生物質や毛穴づまりを取るための外用薬を処方します。炎症がひどければ抗生剤の内服や、炎症を抑える注射なども行います。当たり前ですが、症状は軽い方が効きも早いので、放置せずにできるだけ早く診てもらいましょう。

編集部編集部

最後にニキビ予防に関して、なにかアドバイスなどあればお願いします。

竹田先生竹田先生

まずは常に肌を清潔にして、自分の肌質にあったスキンケア製品でしっかり保湿をすることを意識しましょう。さまざまな情報が世に出回っていますが、スキンケアはこのような基本を守るようにしましょう。スキンケア以外でニキビ予防するならば、自律神経やホルモンバランスの乱れを改善することです。睡眠不足、ストレス、疲れ、プレッシャーなどがある人は、男性ホルモンの働きが強くなりニキビができやすくなります。適度な運動をしたり、心身がリラックスできるものを見つけたりして、改善できるように心がけましょう。それでもニキビができたり、なかなか治らなかったりする場合は、皮膚科に来院するのをおすすめします。

編集部まとめ

ニキビ予防には特別なケアが必要なのかと思っていましたが、皮膚科の先生が行なっていることはシンプル! きちんと基本的なスキンケアを行うこと大切でした。ニキビができても1つだからと油断すると、たくさんできてしまうことも。ケアをしていてもできてしまったときは、早めに病院に相談しましょう。

医院情報

しらゆり皮膚科クリニック瑞江本院

しらゆり皮膚科クリニック瑞江本院
所在地 〒132-0014 東京都江東区東瑞江1-27-6 小島ビル3F
アクセス 都営新宿線「瑞江」駅 徒歩1分

診療科目 皮膚科/美容皮膚科