「ニキビ」「おでき」「粉瘤」それぞれの違いについて教えて! 2020/07/16

体にできる「できもの」……どれも見た目は同じに見えますが、実はニキビおでき粉瘤と種類が違うものなんです。赤くなったり、しこりが出てきたりと症状は様々ですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか? 症状がでてきても放置しておいて大丈夫なのか。しらゆり皮膚科クリニック瑞江本院の竹田先生に聞いてきました。

竹田 潮

監修医師
竹田 潮(しらゆり皮膚科クリニック瑞江本院 院長)

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国立浜松医科大学医学部卒業、千葉大学大学院医学研究科修了。千葉大学医学部附属病院皮膚科入局後、君津中央病院、小見川総合病院、県立東金病院、千葉社会保険病院などに勤務。2003年、東京都江戸川区に「しらゆり皮膚科クリニック」を開院。「保険診療の延長線上に美容皮膚科がある」との考えから、保険診療では治癒が難しい症状の場合は、適正な価格で自費診療を提供している。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本アレルギー学会、日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚科学会の各会員。

細菌の繁殖や老廃物蓄積など、原因は様々

細菌の繁殖や老廃物蓄積など原因は様々

編集部編集部

体にできる「できもの」について、それぞれ教えてください。まずはニキビから。

竹田先生竹田先生

ニキビは毛穴に皮脂が溜まり、出口が炎症を起こしてしまうとできます。毛穴がふさがれると、皮脂を栄養源としているアクネ菌という菌が毛穴の中で繁殖します。そうすると肌の表面が赤くなる痛みが出るといった症状が起こります。思春期には9割の人にニキビができると言われており、主に顔や背中などにできることが多いですね。

編集部編集部

では、おできはどのようなものですか?

竹田先生竹田先生

掻き傷や刺し傷などの小さな傷に、黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入して、腫れたものがおできです。皮膚の下に膿が溜まり、皮膚が腫れて熱をもってきて痛くなります。腋、鼠径(そけい)部、お尻などにできることが多いですね。顔にできるおできは「めんちょう」と呼ばれることもありますね。

編集部編集部

最後に、粉瘤についても教えてください。

竹田先生竹田先生

皮膚の下にしこりのようなものができるのが粉瘤です。垢などの老廃物が皮膚の下に溜まり表皮がふくらみますが、初期の頃は肌色のままで赤くなったりはしません。中に膿が溜まっていくと、炎症を起こし赤く腫れ、3cmくらいの大きさになります。粉瘤ができる原因は明確にはわかっていませんが、お腹や背中など、体中にできます。

編集部編集部

それぞれどう判別すれば良いのでしょうか?

竹田先生竹田先生

見た目では判断するのがなかなか難しいので、医師に相談するのが良いかと思います。どの症状にせよ、そのまま放置すると悪化する危険性があるので、できるだけ早めに受診して対処するようにしましょう。

放置すると症状が悪化

放置すると症状が悪化

編集部編集部

3つの中で一番放置しないほうがいいものはありますか?

竹田先生竹田先生

最も放置しないほうがいいのは、おできです。おできは傷から細菌が感染してできたものなので、悪化すると全身に細菌がまわってしまい、臓器障害が起こる可能性があり、危険です。痛みが強い、触って痛みを感じたらすぐに受診をしてください。

編集部編集部

どのような治療を行うのでしょうか?

竹田先生竹田先生

細菌を殺すための抗生物質と、塗り薬を処方します。軽症であれば3〜7日くらいで治りますよ。悪化して白血球が増えて炎症反応が強くなると、切開したり、抗生剤の点滴をしたり、場合によっては入院加療が必要となるため、早めの受診が肝心です。

編集部編集部

では、粉瘤ができたときはどうしたら良いですか?

竹田先生竹田先生

こちらも成長すると炎症が起き、治療が長引いてしまいます。粉瘤は放っておいても治るものではありません。中に細菌が入ってしまうと繁殖してどんどん大きくなり、ひどくなると自分でもわかるほどの異臭が起こります。炎症が起きて、痛みがでてからだと取りづらいので、小さいうちに取るのが良いでしょう。

編集部編集部

炎症が起きてしまった場合はどうやって治療するのでしょうか?

竹田先生竹田先生

薬で経過を診て、炎症が治まってから取ります。場合によっては、皮膚を切開して膿を外に出すこともあります。サイズや炎症の度合いによって治療が異なるので、病院で適切な治療を施してもらいましょう。

できものに気づいたら早めの受診を

できものに気づいたら早めの受診を

編集部編集部

ニキビは放置するとどうでしょうか?

竹田先生竹田先生

ニキビ跡を残さないためには早く受診した方がいいですが、命にかかわるようなことはありません。しかし、1週間経っても治らない場合、病院を受診してみてください。放置しすぎると傷跡になりそのまま残ってしまうこともありますよ。

編集部編集部

ニキビができてしまったときに、気をつけた方がいいことについて教えてください。

竹田先生竹田先生

ニキビを自分で潰してしまうと跡が残ってしまうので、触らないようにしましょう。また、食生活や睡眠などの生活習慣や、肌を保湿して清潔に保つことは常に意識しておいた方がいいですね。

編集部編集部

最後に、もしかしたらできものを病院で診てもらったほうがいいのかなと悩んでいる人に、メッセージをお願いします。

竹田先生竹田先生

おできは細菌が全身に広がると危険です。特に免疫力が低下している人、糖尿病の人は危険な状態になりやすくなっています。ニキビや粉瘤も放置しておくと、なかなか治らなかったり、悪化したりするので、できものに気づいたら早めに病院に行くようにしてくださいね。

編集部まとめ

ニキビ、おでき、粉瘤とすべて体にできるできものですが、特におできは要注意! 傷口から入った細菌が全身にまわると、命の危険につながることも。また、ニキビや粉瘤でも痛みや炎症などの異常を感じたら、すぐに病院で相談するようにしましょう。

医院情報

しらゆり皮膚科クリニック瑞江本院

しらゆり皮膚科クリニック瑞江本院
所在地 〒132-0014 東京都江東区東瑞江1-27-6 小島ビル3F
アクセス 都営新宿線「瑞江」駅 徒歩1分

診療科目 皮膚科/美容皮膚科